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朝 京太郎「……あれ、ここどこ?ああ、洋榎達の家に泊まったんだっけ…今が六時だから……帰るか。置き手紙を書いてっと。」のそのそ ??「待ちや」 雅枝「何処に行くんや?」 京太郎「いや、その、そろそろ帰ろうかなって…」めそらし 雅枝「そうやろうな…全く、本当に子供らしくないな」 京太郎「すいません」 雅枝「ならこれだけ持って行き」封筒を差し出し 京太郎「なんですか、これ?」 雅枝「自分で確認しい。ほら」 京太郎「……四万って、受け取れませんよ!」 雅枝「良いから貰っとき。新幹線代とタクシー代…色々とこみや。ポストにいれて行ったら岩手まで送り届けるからな」 京太郎「うっ…ありがたく貰っておきます」 雅枝「そうしとき…あと、これが昨日の答えや」 ギュ… 京太郎「えっ?」 雅枝「……」ボソボソ 京太郎「なっ!」カァァ 雅枝「それじゃあ、はよいき。娘達が起きたら面倒やで」 京太郎「えっ、あの、その…ありがとうございます」 雅枝「ふふ…どういたしまして」 梅田 京太郎「8時か…まだ時間はあるんだな」 京太郎「通勤ラッシュの梅田って地獄だよな」 バン…肩がぶつかり 京太郎「す、すいません」 セーラ「いや、別に…京やないか」隈があり、やつれている 京太郎「あれ、セーラさん…おはようございます」 セーラ「おはよう…なんでまだ大阪におるん?岩手に帰ったんとちゃうの?」元気がない 京太郎「今から帰るんですよ。それより、大丈夫ですか?」 セーラ「何がや?」 京太郎「そのなんと言うか…顔色が悪いですよ」 セーラ「…気のせいや」 京太郎「いやでも…」 セーラ「気のせいって言ってるやろ!」 京太郎「……」 セーラ「それじゃあ、ウチは学校があるから…」 京太郎「…はい」 京太郎(飯を食べてないな…水分もとってない。あれは倒れるぞ) セーラ「……」 フラ… 京太郎(やっぱり) ギュ…手を掴んで セーラ「…なんのつもりや?」 京太郎「俺とデートしましょ」 セーラ「……」 京太郎(うわぁ…明らかに不機嫌だよ。でもまあ、ついて来たって事は何かを聞いて欲しいんだろうな) セーラ「それで、なんでこんな高級そうな所に連れてきてどういうつもりや?」 京太郎「とりあえずご飯食べようかなって」 セーラ「ふざけてるんか?」 京太郎「いや、俺からしたら飯もロクに食べずに今にも倒れそうなあんたに言われたくないで?」 セーラ「喧嘩売ってるんやったら買うで?言っとくけど強いからな」 京太郎「…飯を食べたなら幾らでも良いですよ」 セーラ「……だからそれが…」 ガタ… 店員「お待たせしました。朝食セットA二つです」 セーラ「ちっ…」 京太郎「ありがとうございます」 店員「それではごゆっくりどうぞ」 セーラ「……食べへんで」 京太郎「強情ですね、食べればいいじゃないですか」 セーラ「お腹空いてない」 ぐうぅ…… 京太郎「身体は正直ですね」 セーラ「お、おまえの聞き間違いや!」 ぐうぅぅぅう… 京太郎「俺の耳も呆けたみたいです…また聞こえましたよ?」 セーラ「俺、お前の事嫌いや」箸を持ち セーラ「いただきます」 京太郎「どうぞ」 パク…もぐもぐ 粥を一口たべて セーラ「っ!」 パク、パク…もぐもぐ… 凄い勢いで食べていく 京太郎(美味い料理は偉大だな) パク…もぐもぐ セーラ「ふぅ…」完食 京太郎「どうでした?」 セーラ「美味か……普通やったで」 京太郎「美味しかったんですね」 セーラ「べ、別に普通って言ったやろ!」カァァ 京太郎「…そう言う事にしときます」 セーラ「なんやその言い方は…まあ、別にええけど」 京太郎「ありがとうございます」ニコニコ セーラ「………何も聞かんの?」 京太郎「聞いて答えてくれるんですか?」 セーラ「絶対に言わん」 京太郎「ですよね。だから少しずるい事を言いますね」 セーラ「ずるい事?」 京太郎「今、食べたご飯の分だけ喋って貰えますか?」 セーラ「はっ?」 京太郎「だから…」 セーラ「待て、食べた分は自分で払うで」伝票を見る セーラ「……なんでこんなにもするん?」伝票を持って固まり 京太郎「なんででしょうね…それでどうしますか?因みにこれはお願いじゃなくて強迫ですから」 セーラ「き、強迫なら仕方ないな」めそらし 京太郎「そうです。仕方ない事です」 セーラ「……解らんようになってきたんや…」 京太郎「何が?」 セーラ「このまま千里山の元エースとして居て良いのかが」 京太郎「何故そう思ったんですか?」 セーラ「あんたに麻雀で三回も役満を上がられて最後に振り込んだから…」 京太郎(俺のせいか…) セーラ「勿論、あんたのせいにするつもりはない。ただ、同じ高校生やのにここまで差があるなんて考えた事なかった。あの宮永照にでも打てば勝つ気でいれる。でも今の俺には京さんに勝てるビジョンが見えない…麻雀なのに勝てるビジョンが想像できひんのは致命的や」 京太郎「そうですね…麻雀は得点を稼いでそれを競う競技です。なのに勝てるビジョンが見えないのは致命的です」 セーラ「そうやろ…それをずっと考えてた…今の俺に千里山の中堅が務まるんかって」 京太郎「……」 セーラ「つまらん事やと自分でも思う。ただ…今まで信じてた物が信じれへんようになった…それだけで俺は止まってしまったんや。見えてた筈のビジョンも、皆と目指してる優勝も…今の俺には出来る気がせん」ポロポロ 京太郎「……天才の挫折ですか」 セーラ「はっ?」 京太郎「いや、セーラさんも天才の一人だったって事ですよ」 セーラ「一体何を言って…」 京太郎「役満三連続で心が折れたなら麻雀を辞めればいい」 京太郎「トキさんも智紀も和もハオも…悩む所が小さい。セーラさん、今貴女が思ってる言葉を当てましょう。お前は強いからそんな事が言えるねん。あんな槍があるから強いんやろ!ですよね?」 セーラ「……」顔を伏せて 京太郎「強いから、槍があるから…そんな事を羨む前にもっとやる事があると俺は思うんですよ。俺はそうやって義姉二人の扱きに堪えた。幼馴染達が麻雀って楽しいよねって言う度に俺は勝つ事を考えた」 京太郎「負けて悩むのは勝ちたいからだ」 セーラ「そんなん当たり前やん…勝ちたいに決まってるやろ」下を向いたまま 京太郎「ならなんで逃げる?」 セーラ「逃げてなんかない!」涙を流しながら顔を上げて京太郎を睨みつける 京太郎「逃げてますよ。無い物を欲して、悲劇のヒロインを気取って、格好とは全く逆ですね」 セーラ「うるさい…」 京太郎「なんですか?負け犬遠吠えなんて俺には聞こえません」 セーラ「黙れ!」 バン、ギュ…手を伸ばして京太郎の首元握り 京太郎「……次は俺を殴りますか?」 セーラ「…黙れ…黙ってや…なんで俺を…私を苛めるねん」 京太郎「……」 セーラ「私だってな…知ってるんや。甘えてるって…トキが一巡先が視えるって言って千里山のエースになった時、嫉妬した……羨ましかった…あれがあれば私はもっと強くなると思った!でも私には誇りがあった!その誇りがあるから頑張ってこれたんや!」 セーラ「それをへし折ったのはお前や、須賀京太郎!!」 セーラ「なのに…なんでお前は私を苛めるねん…私が何をしたんや」 京太郎「……貴女はどうしたいんですか?」 セーラ「はっ?」 京太郎「そのまま泣いてできないといって諦めるんですか?」 セーラ「仕方ないやろ!私には何にもないんやから!」 京太郎「だから聞いてるんだ。諦めるのか諦めないのか」 セーラ「……無理な物は無理なんや」離して座り込む 京太郎「…力をやる」 セーラ「…えっ?」縋るような眼 京太郎「オカルトが欲しいならオカルトの力をやる」 セーラ「ほんまか?」 京太郎「本当だ…ただし条件がある」 セーラ「条件…?」 京太郎「対価を支払ってもらう」 セーラ「……」 京太郎「カピーが言っていた…覚悟を示さない相手に与える物は何もないと」 京太郎(何よりこのまま凹んでいたらトキさんがネト麻をしてくれない可能性がある。それは困る) 京太郎「だから覚悟を示してくれ」 セーラ「わ、私は…」 セーラ「…本当に覚悟を示したらいいんやな?」 京太郎「ええ」 セーラ「……」立ち上がり、京太郎をみる 京太郎「……」 セーラ「……一回しかせえへんからな?」 京太郎「はっ?」 ギュ… 京太郎の顔に両手を添えて顔を近づけようとして セーラ(これでいいんや…)涙が出て バシ…セーラの顎の下をデコピンで弾き セーラ「痛っ!」 京太郎「な、何をしようとしてるんですか!」カァァ セーラ「何って覚悟を…」 京太郎「いいです、俺が悪かったから手を出してください」 セーラ「なんや…恥ずかしかったんか?」カァァ 京太郎「ああもう、へんな空気になったじゃないですか!」 セーラ「私が悪いって言うんか?ヘタレな京太郎が悪いやろ!!」 京太郎「へ、ヘタレなんかと違うぞ!」 セーラ「ヘタレやろ!私にキスされようとして拒否したんだから!ヘタレや!」 京太郎「うっ…いや、あれだろ、俺はあんな事を予想してなかったし…」 セーラ「ふん、京太郎はお子ちゃまやな」カァァ 京太郎「顔を真っ赤にさせて言っても説得力がないですよ」 セーラ「真っ赤ちゃうわ!」カァァ 京太郎「赤いじゃないですか!」 セーラ「違う!」 顔を突き出して 京太郎「違わない!」同じく セーラ「……」 京太郎「……」 セーラ、京太郎「ふははは…」笑いあい セーラ「手を出せばいいんか?」 京太郎「ええ、それでどうにかなります」 セーラ「ほら、これでええんやろ?」 ギュ…手を握り 京太郎「……対価が決まりました?」 セーラ「えっ?」 京太郎「俺の前では今の女の子で居てください」 セーラ「えっ?」 京太郎「二度は言いません」 京太郎(…この人が泣かなくても良いように…) ??「…その願い叶えよう」 京太郎「えっ?」 ドクン… セーラ「っーーー!」 バタ…椅子に座り込み 京太郎「なんだ今の…」 公園 セーラ「っ…ここは?」 京太郎「目が覚めましたか?」 セーラ「……何をしたんや?」 京太郎「秘密です」 セーラ「何をしたんか解らんねんな」 京太郎「えっ…なんでばれた」 セーラ「なんとなくや…ただ、少しだけ京太郎の事がわかるようになった」 京太郎「なんだそれ」 セーラ「なんやろな…まあ、なんでもいいやろ」 京太郎「それもそうだが…」 セーラ「それじゃあ、私はそろそろ学校に行かんといけないから」 京太郎「大遅刻だな」 セーラ「だれのせいやと思ってんの」 京太郎「知らんな」 セーラ「ふん…京太郎」 京太郎「なんだ?」 セーラ「ありがとうな」 ちゅ…頬 京太郎「えっ?」 セーラ「全国で会おう。私、頑張るから」 スタスタ… 京太郎「ギャップ萌えだと…」ダラダラ…鼻血 昼2 京太郎「久しぶりの我が家だ……何回目だこれ言うの?」 京太郎「寝るか…少し疲れたしな」 ーーーーーーー 夕方 ピンポーン… 京太郎「…っ?誰かきた?」 京太郎「はい、少し待ってください!」 ガチャ… ??「久しぶりだね」 京太郎「えっと誰ですか?」 ??「あちゃあ…忘れてるから。赤土春絵だよ。健夜さんの友人の」 京太郎「…あっ、お久しぶりです」 京太郎(健夜義姉さんの数少ない友人の一人だよな…) 春絵「それで健夜さんに用があるんだけど…居るかな?」 京太郎「義姉さんは居ませんが…」 春絵「マジで?今日、約束してたんだけどな…」 京太郎「何をですか?」 春絵「うん?いや、教え子のコーチをしてくれるって言ったからその打ち合わせに来たんだけど…」 京太郎「あれ、赤土さんって確かプロだったんじゃ…引退したんですか?」 春絵「ああ違う、違う。母校に麻雀部が復活したから、そこで顧問をしてるんだ。君の事も参考にさしてもらってるよ。岩手の大魔王さん」 京太郎「大魔王って…なんですかそれ」苦笑い 春絵「有名だよ。教え子の何人かも君の事をそう呼んでいるし」 京太郎「マジか…不名誉なあだ名だな」 春絵「健夜さんと良子の義弟なんだからそれくらいしかたないでしょ」 京太郎「そうですかね…」 春絵「それじゃあ私はそろそろ行くわ…健夜さんにも連絡をとらないといけないし」 京太郎「俺の方からも連絡をいれときますね」 春絵「そうしてくれると助かるよ。また全国で会おう」 京太郎「はい、楽しみにしてます」 春絵「私の教え子達は強いから」 京太郎「…俺の仲間も強いですよ」 春絵「知ってる」 夜 京太郎「義姉さんにメールを送っといてと…」 京太郎「ネト麻でもするか」 京太郎「えっと智葉さんと妹尾さんを誘ってみるか」 ーーーーー 智葉「久しぶりだな」 佳織「が、頑張らないと!」 京太郎「よし、勝った。あれウィスが着てる」 京太郎「ねりーさんからか…」 ーーーーー ねりー「ご飯粒は左についてた」 京「えっ?」 ねりー「解らないんですか?ロリコン」 京太郎「………ネリーさんだな」 京「ネリーさんでしたか」 ねりー「正解」 京「それでどうかしたんですか?」 ねりー「これ、私のスカイのIDとメルアド」 京「は、はぁ…」 ねりー「要件はこれだけ。それじゃあ」 朝 京太郎「……眠い」 カピー「パカパカ(久しぶりだな」 京太郎「三日ぶりだな」 カピー「パカパカ(旅行をしてきてタラさなかったのか…でもまあ、人妻に手を出すのはどうかと思うぞ」 京太郎「いやいや、手を出してないからな」 カピー「パカパカ(ふん…酒に弱いのに飲むからだ」 カピー「パカパカ(だから私に頼むがつるぺたか大きいかの二択どう言うことだ?」 京太郎「俺はまだ何も言ってないんだが」 カピー「パカパカ(言わなくても解るわ…全くそれに共通して負の面が出てきたら危ない奴らときている。刺されないと理解できないのか?」 京太郎「恐ろしい事を言い過ぎだろ」 カピー「パカパカ(知るか。まあ、本題にはいるぞ。とりあえず………どうしたいんだ?」 京太郎「いや、何がだ?」 カピー「パカパカ(イチャイチャしたいのかそれいがいなのか」 京太郎「イチャイチャしかないだろ」 カピー「パカパカ(……まあ、普通はそうだな。だが主はあれとイチャイチャしようとしたら少し厳しい」 京太郎「…なんでだ?」 カピー「パカパカ(強すぎるからだ。凡人の最大の嫉妬対象は天才だからな。過程を知らないあの女からしたら主は天才だ。だから秘策を授けてやろう」 京太郎「天才か…頭に努力とつけといてくれ」 カピー「パカパカ(…そうかもしれんな。まあいい…一度しか言わないぞ。自称凡人は秀才だ。秀才には秀才の誇りがある。それを守る為に必死だ。言葉で護り、行動で護り、意思で護る。全部壊してしまえ。イチャイチャはできる。唯一の今、主がマトモにイチャイチャできない相手だからな…壊すなよ」 京太郎「怖いことを言うなよ」 カピー「パカパカ(ふん…全員が主みたいに強くないのだ」 昼 京太郎「どこで食べよう」 部室 豊音「大阪どうだった?」 京太郎「…ごわごわしてた。長野や岩手に比べて建物も薄暗いし…何より星が無かった」 豊音「そうなんだ…どっちの方が良かった?」 京太郎「岩手だろ。空気が美味いし、星も見えるし、何より豊音達も居るしな。遅れたけど全国個人出場おめでとう」 豊音「ありがとう。皆で祭りを楽しまないとね」ニコニコ 京太郎「そうだな…これが最初で最後の祭りだからな。楽しまないとな」 豊音「…ねえ、京太郎」 京太郎「どうした?」 豊音「私達が卒業したら宮守を転校するの?」 京太郎「……どうなんだろうな」 豊音「…まだ先の話だから解らないよね」 京太郎「そうだな、まだ先だからな」 豊音「うん…でも良かったら宮守に居て欲しいよ」ボソ 京太郎「……」 放課後 京太郎「何をしようか」 京太郎「食料品がきれてるから買い物をするか」 京太郎「これだけ買ったら大丈夫だろ。明日は部活だな」 ーーーーーー 夜 京太郎「とりあえず昨日の分のノート作成はできたな」 京太郎「今日も頑張るか」 京太郎「スカイに居る身内で打つか」 ーーーーー 桃子「勝たしてもらうっすよ!」 慧宇「頑張らないと…」 透華「丁度いいですわ」 京太郎「捲られた…それにしても堅い勝負だったな。モモからウィスが着てるな。スカイで話すか」 ーーーーー 桃子「みんな強過ぎっすよ!」 京太郎「モモも空きあれば狙ってただろ」 桃子「…暴露てたっすか」 京太郎「今のメンツは本当に強いからな」 桃子「そうっすね。話は変わるけど、岩手個人優勝おめでとうっす!」 京太郎「ありがとう。モモも長野の個人戦勝っただろ?おめでとう。咲の試合を見たが見ててドキドキしたぞ」 桃子「ありがとうっす。嶺上さんは怖いっすからね」 京太郎「そうだな、あの咲は怖い」 桃子「ロンを凌いでも嶺上開花で削られるっすからね」 京太郎「実はあれには一個奥があるんだぞ」 桃子「ま、マジっすか…」 京太郎「秘密だがな」 桃子「本戦で当たらない事を祈るっすよ」 水曜日 京太郎「……大切なことを忘れてる気がする」 京太郎「お弁当を作るか…買い物もすましたしな」 ーーーーーーーー 昼 京太郎「何処で飯を食べよう」 京太郎「移動するのも面倒だし、教室で食べるか」 ??「あれ須賀君、今日は教室で食べるの?」 京太郎「まるで俺が食べたら駄目な言い方だな羽川」 翼「だって須賀君いつも先輩達とたべてるから」 京太郎「よく知ってるな」 翼「たまたまだよ」 京太郎「お弁当が豪華なんだが取引しないか?」 翼「唐翌揚げと卵焼きならいいよ」 京太郎「…仕方ないか」 放課後 部活 京太郎「久しぶりの部活だ」 京太郎「誰とうとうかな」 京太郎「今日は勝たしてもらうぞ」 塞「どうなるだろうね」 豊音「私も最初から全力でいくよー」 エイスリン「カツ!」 京太郎「負けたー!」 塞「私を潰そうとして豊音に振り込むからだよ。まあ、私が一位だけど」どやぁ 豊音「うぅ…エイスリンさんと京太郎を狙ったら塞にやられたよ…」 エイスリン「ワタシ、ナニモデキテナイ!!」 京太郎「次は、次は負けないからな」 塞「かかってきなさい」 豊音「次は塞を狙うよ」 エイスリン「マケナイ!」 帰り道 京太郎「そろそろ夏だな」 校門 咏「京太郎ー」ブンブン 京太郎「……なんで居るんですか?」 咏「なんとなく」 京太郎「…一人ですか?」 咏「二人に見えるかい?」 京太郎「…」 咏「……」ニコニコ 京太郎「家に来ますか?」 咏「行く。いや、悪いね?」 京太郎「来るつもりだったんでしょ?」 咏「どうだろうねー」 京太郎「眼が泳いでますよ。夕飯のリクエストとかはありますか?」 咏「ハンバーグ」 京太郎「ハンバーグか…買い物に行きますか」 咏「そうだね」 ギュ…手を繋ぎ 京太郎「……」手を見て 咏「どうかした?」 京太郎「いや、とりあえずスーパーに行きますか」 京太郎(こんなに小さかったんだ) 咏「おじゃましまーす」 京太郎「とりあえず手を洗っといてください。俺は準備しますんで」 咏「手伝う事はあるかい?」 京太郎「ないです…と言いたいですが野菜の下ごしらえを手伝ってください」 咏「了解」ニコニコ 京太郎「…なんでそんなに嬉しそうなんですか?」 咏「そう見える?」 京太郎「ええ」 咏「そうか…私は今嬉しいのか」ニコニコ 京太郎「咏さんって料理できたんですね?」 咏「当たり前。料理ができない女は行き遅れるからねー」 京太郎「……それは色々な人に喧嘩を売ってる気がしますが」 咏「大丈夫、大丈夫。生き遅れの知り合いなんてそんなに居ないから」ダラダラ 京太郎「冷や汗かきながら言う事じゃないですね…おっと、焼きあがったみたいです」 咏「ハンバーグの下にローズマリーを敷いて焼くなんて初めて知った」 京太郎「結構美味しくなるんですよ。柑橘系のソース、今回はレモンですけど相性もいいですし」皿に盛り付けて 咏「そうなんだ…流石京君だ、偉いぞ」 京太郎「それほどでもないよ、咏お姉ちゃん…あっ…」 ガタ… 咏「……」 京太郎「聞かなかった事にしてください」 咏「断る」 京太郎「卑怯ですよ、あの言い方は…」 咏「ただ確かめたくなっただけ…京太郎の中にまだ私は居るのかを」 京太郎「……捨てた人間が言ったら駄目ですよ」 咏「それもそうだね…でも私は…」 京太郎「それ以上は無しだ。今更、そんな事を言い出すのは本当に卑怯だ」 咏「……卑怯でもいい」 京太郎「聞こえない」 スタスタ…リビングに逃げる 咏「そう、私は卑怯でもなんでもいい…あんたが手に入るなら…側に居てくれるのなら…どんな事でもするよ」 京太郎「気をつけて帰ってくださいね」 咏「また遊びに来るよ」 京太郎「……車に乗れるようになってからですね」 咏「ば、馬鹿にするな!こう見えても免許はあるんだぞ!」 京太郎「足、届かないでしょ」 咏「届く!」 京太郎「はいはい…本当に駅まで送って行かなくて良いんですか?」 咏「ああ。知り合いがそこまで迎えに来てくれてるから大丈夫」 京太郎「知り合い…プロの方ですか?」 咏「そこは秘密。ただ女なのは確か」 京太郎「…別に性別は気になってない」 咏「嘘だね、顔にかいてるよ」 京太郎「……」 咏「それじゃあね、京太郎」 スタスタ… 京太郎「咏さん!」 咏「うん?」振り返り 京太郎「俺は昔のあんたが嫌いだ。今のあんたの方がずっと好ましいよ」 咏「…ふふ…ハハハ…当たり前よ」 バシ…扇子を拡げて スタスタ…また歩き始める 京太郎「昔と本当に真逆だな」ボソ 京太郎「……夏服を買いにいかないとな」 京太郎「ネト麻でもするか」 京太郎「洋榎でも誘ってみるか」 ーーーーーー 洋榎「京太郎からの誘いやったら受けへんわけにはいかんな」 京太郎「三位だ……どうも狙いうちされた気がする」 ♪ー 京太郎「洋榎からスカイか…もしもし」 洋榎「今の試合、明らかに狙われとったよな」 京太郎「やっぱりそう思うか?金糸雀って人に怨まれる覚えは無いんだがな」 洋榎「…どうやろうな。京太郎は麻雀の事では容赦ないから。それよりなんでウチに黙って帰ってん」 京太郎「いや、それはあの…起こしたらマズイかなって」 洋榎「…そう言う事にしといたる…だけど次はないからな!」 京太郎「覚えておきます…」 木曜日 京太郎「何をしようか」 カピー「パカパカ(なあ主」 京太郎「どうしたんだ?」 カピー「パカパカ(もし許嫁が三人できて一人しか選べないとしたらどうする?」 京太郎「残りの二人はどうなるんだ?」 カピー「パカパカ(秘密だ」 京太郎「…そうだな…とりあえずはカピーに相談だな。俺の事だけど明らかにおかしいからな」 カピー「パカパカ(まあ、主は12人と結婚した猛者だから関係ないか」 京太郎「ナースと仲よくなりたい」 カピー「パカパカ(本能に忠実だな」 京太郎「いや、買った覚えのない秘蔵本に良子義姉さんそっくりのナース本があったんだ」 カピー「パカパカ(それでそれに欲情したのか?」 京太郎「そうじゃなくて、本当にあんな重労働なのか聞いてみたいから」 カピー「パカパカ(腰振るのは二次元の世界だけだぞ」 京太郎「何言ってんだ、当たり前だろ」 カピー「パカパカ(…まあいい。神託はこれで一回中断するからな。解決していない神託が多すぎる」 京太郎「まあ、仕方ないか」 カピー「パカパカ(解決しなかった罰則は世界を持ち越すからな」 京太郎「世界?」 カピー「パカパカ(解らなくていいさ。とりあえずは…………全国で幸運に会えば会える。そこで挑発されるから勝て。蟹、天女、電波、厨二か……どれも私が嫌いな存在だな」 京太郎「そういや、なんで蟹が嫌いなんだ?」 カピー「パカパカ(一人で食べれないから」 昼 京太郎「……雨が降ってるな」 京太郎「寝るか……zzz」 羽川「あれ、須賀君?…寝てるのかな?」 ツンツン… 京太郎「……zzz」 羽川「珍しい事もあるんだね」 京太郎「……zzz」 「願い事を叶えてやる」 「どんな願いでも良いの?」 「どんな願いでもだ…私が視える人間は久しぶりだからな」 「……他の人に視えないの?」 「視えない。視えても困るからな」 「寂しくないの?」 「馬鹿か?元々独りだったんだ、寂しいわけがないだろ」 「そうなんだ…僕とは違うね」 「そうだな。私とお前は違う…ほらさっさと願いを言ってみろ」 「僕と家族になってよ?」 「はっ?」 「だから…」 「それはできないな」 「嘘をつくの?」 「う、嘘なんてついてないだろ!」 「お、大きい声を出さないでよ…でも嘘をついたよ。何でもできるっていったじゃないか」 「……記憶にない」 「嘘つきだ…先生が言ってたよ、記憶にございませんって言うのは嘘つきだって」 「私をあの腐れ政治家共と一緒にするな!」 「一緒だよ。嘘つき」 「ああ、解った、その願いを叶えてやる。私とお前は家族だ!その代わりお前は何として扱う!」 「カピバラ…」 「はっ?」 「カピバラでしょ?」 「私のこの美しい四肢をカピバラと……あれ?」 「それじゃあ帰ろうか。僕と君は家族なんだから」 「なんでカピバラなんだ…」ブツブツ 「…お姉さんよりカピバラの方が僕はいいよ」ボソ… 放課後 京太郎「懐かしい夢を見た気がする…」 京太郎「部活だな」 京太郎「あれトシさんも打つんですか?」 トシ「私が打ったら駄目かい?」 京太郎「いや、全力で行かしてもらいます」 トシ「…リベンジさしてもらうよ」 白望「ダルい…」 胡桃「負けない」 白望「……ズルい」 京太郎「いや、待て…俺にそれを言われても仕方ないだろ」 トシ「最速はやっぱり胡桃の方が早かったかね…」 胡桃「先生も私の待ちを握ってたから仕方ないです」どやぁ 白望「京太郎…」 京太郎「なんだ?」 白望「おんぶ…」 ぎゅ… 京太郎「ちょっ、急にどうしたんだよ」 白望「凹んだから…慰めて……あとできれば…ご飯も」 京太郎「……」 京太郎「仕方ない、一緒に帰るか」 白望「うん…」 エイスリン「シロ、ズルイ!」 豊音「そうだよー!」 塞「そうだ、そうだ」 胡桃「なら勝者権限で…」 京太郎「駄目だ。俺は今日、シロと帰る。なあ、シロ」 白望「うん」 京太郎「それじゃあな」おんぶ中 白望「ばいばい…」京太郎は見えないように勝者の笑みを浮かべて スタスタ… エイスリン「……ハメラレタ」 豊音「うん…負けたくないけど…どうしよう」わたふた 塞「あんな方法があったなんて」 胡桃「勝ったのに勝った気がしない…」 トシ「モテモテだねぇ、京太郎は」 豊音「…そう言えばトシさんの初恋ってどうだったんですか?」 トシ「私かい?」 胡桃「何それ、気になる」 エイスリン「キニナル」 塞「私も聞いてみたいな。」 トシ「なんだい全く、昔の事を聞くもんじゃないよ…でもまあ、負けたから教えてあげようか」 一同「やった!」 トシ「あれはね、私が17の時だった」 校門 京太郎「よし帰るか」 白望「待って…」おんぶをやめて降りる 京太郎「あれどうしたんだ?」 白望「こっちでいい」京太郎の左側に立ち寄り添って 京太郎「そうなのか?でもまあ雨に濡れるからもう少し寄っていいぞ」 白望「うん…」 白望「大阪どうだった?」相合傘 京太郎「豊音にも聞かれたぞ、それ。なんかこう…人が多かった。粉もんは美味しかったぞ」 白望「そう…誰かと麻雀は打ったの?」 京太郎「ネト麻のフレンドとその友達と打った…全力で挑んだから場の空気が悪くなってな…少し反省したよ」 白望「それは京太郎が悪い…普通の人だと危ない」 京太郎「危ないってなんだ危ないって。まあシロ達と打ってる方が今は1番楽しいけどな」 白望「……ありがとう」 京太郎「どうしたんだ急に」 白望「別に…」 京太郎「今のもしかしてあの有名人のネタ…」 白望「違う」 京太郎「ですよねー。おっと着いたぞシロ」 白望「うん…送ってくれてありがとう」 京太郎「おうまたな」右肩が濡れていて 白望「…風邪ひかないように」 京太郎「大丈夫だ、問題ない」 夜 京太郎「風邪ひかないようにしないとな…」 京太郎「まあ、ネト麻が先だな」 京太郎「和とハオが居るな」 ーーーーーー 慧宇「…またご主人様がいる」ぶる… 和「今日は勝たしてもらいます」 京太郎「負けた…スランプかな。呪われてる気がする」 ーーーーーー 金曜日 朝 京太郎「どうしたものか」 京太郎「お弁当だな」 ーーーーーーー 昼 京太郎「何処で食べようか」 トシ「須賀はいるかい?」 京太郎「どうかしました?」 トシ「いや、ちょっと見て欲しい物があるんだよ」 京太郎「見て欲しい物?」 トシ「とりあえずこっちにきておくれ」 スタスタ… 京太郎「わかりました」 ーーーーーーー 京太郎「それで俺は何を見れば良いんですか?」 トシ「これだよ…」少し錆びれた銀の指輪 京太郎「……」 京太郎「いや、特に覚えは…」 トシ「そうかい…まあ、当たり前の事か」 京太郎「差し支えなかったらそれが何か教えてくれますか?」 トシ「ああ、いいよ…これは初恋の証さ」 京太郎「初恋の証?」 トシ「そう…もう昔のはなしだけどね」 京太郎「大切な思い出なんですね」 トシ「どうだろう…昔の事だから覚えてないな」 部活 京太郎「部活だな」 京太郎「……なんでこんなに殺気立ってるんだ?」 エイスリン「キョウタロウガワルイ」 豊音「そうだよ、京太郎が悪い」 胡桃「あとシロも悪い」 京太郎「どう言う事なんだ」 京太郎「最後の最後で捲られた…」 豊音「麻雀は全力で挑むんだよ!」 エイスリン【魔王二人の絵】 胡桃「あの二人同時は流石に辛いよね」 エイスリン「ウン」 帰り道 京太郎「指輪が初恋の証か…」 豊音「一緒に帰ろう」 京太郎「おう、別にいいぞ」 ーーーーーーー 豊音「……」ニコニコ 京太郎「……」 スタスタ… 京太郎「なあ、豊音」 豊音「どうしたの?」 京太郎「豊音の初恋っていつなんだ?」 豊音「えっ?」 京太郎「いや今日、トシさんの初恋の証を見せられてさ…だから気になってな」 豊音「わ、私は…今も昔も初恋のままだよ」カァァ 京太郎「まじか…」 豊音「うん…京太郎はどうなの?」 京太郎「俺の初恋か…俺の初恋は年上の泣き虫のお姉さんだったな」 豊音「そ、そうなんだ」 京太郎「まあ小さい時の事だからよくわからないんだけどな」 豊音「…きっとそれは本物だよ」 京太郎「そうかな?」 豊音「うん。大事な思い出だよ」 京太郎「思い出か…確かに大切な思い出だな」ニコニコ 豊音(霞さんには負けないんだよー) 夜 京太郎「初恋か…」 京太郎「ふぅ…やっとまともに勝てたよ」 ーーーーーーーー 七月1日 土曜日 朝 京太郎「…眠い」 京太郎「とりあえず朝ごはんだな…」 ーーーーーーーーー 昼 京太郎「昼寝をするか出かけるか…」 昼寝 京太郎「…眠いから寝るか」 「それ以上したら駄目!死ぬ!血が無くなったら死ぬんだぞ!」 京太郎「はは、大丈夫ですよ。死にません。俺が勝って、あんたは自由になるんだ**さん」 「ふん…そんな絵空事をまだ信じるのか?私の持ち点は64000。それに対してお前はもう1000点しかない。諦めろ。そして死に怯えるがいい」 京太郎「…」 「ふん…こわくて喋れぬか。つまらん本当につまらない」 京太郎「最期に確認しておく…」 「なんだ?」 京太郎「この麻雀は役満はWや Tはありなんだな」 「できればな。この鷲巣麻雀で役満などまず上がれまい」 京太郎「そうか…ならいい」 オーラス 京太郎(義姉さん…約束を破るよ…俺はこの試合に勝つ為に) 灼熱に愛された者発動! 覇王に愛された者発動! 爆発王との縁発動! 焦土の覇王槍発動! 「な、何が起きて…」 京太郎手配 黒白白撥撥撥黒中中南南南黒 「い、イカサマだ!なんだその手牌はありえん!貴様イカサマをしただろ!」 京太郎「騒ぐな鷲巣、お前が振り込まなければいいだけのことだろ…怖いのか?」フラ… 「馬鹿を言え!この鷲巣様が恐怖で怯える事などない!」 京太郎「なら早くしろ」 「………」 (三枚握っている西は絶対にありえない…あの凡人にそんな事できるわけがない!」 コトン… 西 京太郎「……」ぶるぶる 「これではなかったようだの…だから貴様は」 京太郎「死ね、鷲巣。ロン!大三元…」 ドス… 京太郎「四暗刻単騎」 ドス、ドス… 京太郎「字一色…」 ドス… 京太郎「人和…16万点だ」 ドシュ…ぶしゃぁぁぁあ…血しぶき 「なっ、な、な、な…」 ゴトン…倒れる 京太郎「これで俺の勝ちだ……」 バタ… 京太郎「はっ…何だ今の夢は恐ろしすぎるだろ!」 ーーーーーー 夜 京太郎「…昼寝はするべきじゃなかったか?」 カピー「パカパカ(どうした、冷や汗が凄いぞ」 京太郎「いや、えげつない夢を見てな…」 カピー「パカパカ(夢か…そうだな、夢だな」 京太郎「何だその言い方」 カピー「パカパカ(気にするな。さて今日は質問だな」 京太郎「麻雀に勝てないんだが…」 カピー「パカパカ(くだらん質問だな。運が悪いだけだ」 京太郎「待ておかしいだろ、もっとこうなんかアドバイス的な物を…」 カピー「パカパカ(ない。今の主に何が足りないのか…簡単だ。運がないだけだ」 京太郎「納得できない」 カピー「事実だから仕方ない」 朝 京太郎「……熱い」 朝ごはん 京太郎「……風邪かな」 ーーーーーー 昼 京太郎「……」 スーパー 京太郎「…風邪だな」 トシ「おや、買い物かい?」 京太郎「えっ、あ、トシさんこんにちは。風邪気味なんでお粥でも買っとこうかなって」 トシ「確か料理はできた筈だろ?」 京太郎「たまには楽したって許されますよ」 トシ「……似てるね」 京太郎「どうかしました?」 トシ「いや…なんでもない。風邪なら早く帰るんだよ」 京太郎「大丈夫ですよ、男ですから」 トシ「ほう…そう言ってエイスリンに看病されてたのは誰だい」 京太郎「ははは…知ってたんですか」 トシ「教師だからね。程々にしときなよ」 京太郎「はい、わかってます。あっ、そういえば昨日、若い頃のトシさんみたいな女性の夢を視たんですよ」 トシ「私の若い頃か…どんなんだったんだい?」 京太郎「美人でしたよ。モノクルを着けて、俺の後ろに居たんです」 トシ「美人ねぇ…そんな事しか考えてないのかしら?」 京太郎「そ、そんな事ないですよ。だって俺、その美人の為に…」 ♪~ トシ「おっと電話だ…すまないね。もしもし…」 京太郎「いえ大丈夫ですよ。そこから先は俺と鷲巣って奴との麻雀の話ですから。それじゃあ、俺はもう行きますね」 スタスタ… トシ「鷲巣?…えっ、いや、こちらの話です」 トシ(なんで京太郎が鷲巣の事を知っている?) 夜 京太郎「…夏場の風邪は面倒だな」 カピー「パカパカ(寝ろ」 京太郎「第一声がそれかよ」 カピー「パカパカ(病人がわめくな。それにそれが風邪だとは限らないぞ」 京太郎「えっ、マジでか?」 カピー「パカパカ(どうかは知らんがな。とりあえず質問だろ。早く聞いて寝ろ」 京太郎「これって風邪じゃないのか?」 カピー「パカパカ(正直に言おう。インフルエンザだ」 京太郎「……えっ、冬じゃないぞ?」 カピー「パカパカ(新型だな。安心しろ死なないから。ただまあ看病はしてやる」 京太郎「まじかよ」 カピー「パカパカ(まじだ。朝一で病院だな」 京太郎「……寝たら治ってるから大丈夫だ」 カピー「パカパカ(それはない」 京太郎「聞こえない」 朝 京太郎「ゲホゲホ…これはまずいかもしれない」 カピー「パカパカ(だから言っただろ。学校には連絡をとっておいたぞ。病院には……行けそうにないな。仕方ない、薬をとってくるから寝ておけ」 京太郎「ガビー…」ポロポロ カピー「パカパカ(泣くな気持ち悪い。すぐ戻るから安心しろ」 京太郎「ん……zzz」 カピー「パカパカ(早すぎるだろ」 ーーーーーー 夕方 京太郎「…zzz」 ぎゅるびーん☆ ピンポーン… はやり「あれ、居ないのかな☆?」 ガチャ… はやり「あっ、京太郎……誰もいない?」 カピー「パカパカ(愚者か…まあ義姉や道化よりはマシか」玄関でゴロゴロ はやり「…お邪魔します☆」 バタン… はやり「誰も居ないのかな?でも靴はあるし…カピバラちゃんは解る☆」 カピー「パカパカ(インフルエンザだ」 はやり「わかるわけないか☆」 カピー「パカパカ(……これだから愚者は」 はやり「京太郎は何処に居るのかな☆」 スタスタ… ガチャ… はやり「…あっ、居た☆京太郎ー……」 京太郎「はぁ……はぁ……zzz」 はやり「熱…これが薬かな…?」隣にあった薬袋を見て はやり「新型インフルエンザ……あの二人は何をしてるのかな」マジギレ 京太郎「……っ…zzz 」 はやり「大丈夫だよ、京太郎。私が居るから…お粥と氷枕の交換…仕事もキャンセルしとかないと」真剣 京太郎「…はやり…姉ちゃん…?」 はやり「あっ、起きたら駄目だよ。少し待っててね、タオルとか持ってくるから」 京太郎「うん…」意識が朦朧として はやり「待っててお姉ちゃん頑張るから」 深夜 京太郎「うぅ…」 はやり「熱が下がらない…大丈夫だよ、京太郎。私が居るからね」 ーーーーーーーー 朝 京太郎「…っ…」目を覚まし はやり「…大丈夫だよ…」寝ており 京太郎「なんではやりさんが…」 カピー「パカパカ(感謝しておけ。寝ずに看病していたんだからな」 京太郎「そうなのか…」 はやり「大丈夫だよ…」 京太郎「ありがとう、はやり…お姉ちゃん」 はやり「うんうん、当たり前の事をしただけだよ☆」 京太郎「いや、それでもはやりさんもインフルになってしまう可能性が…」 はやり「大丈夫だよ」 京太郎「えっ?」 はやり「その時は京太郎に面倒をみてもらうから☆」 京太郎「……今回だけですよ」 はやり「潜伏期間を考えてあと6日は居れるね」ニコニコ 京太郎「それが狙いだったんじゃ…」 はやり「ぎゅるびーん☆はやり、難しい事がわからない」ニコニコ 夜 京太郎「……だいぶマシになったな」 京太郎「はやりさんと話すか」 京太郎「はやりさん」 はやり「どうかしたの☆?」 京太郎「いや、質問があって…」 はやり「子供受けがいいからだよ☆」 京太郎「俺まだ何も言ってない」 はやり「わかるよ、それくらい☆」 京太郎「そうなのか…凄いな」 はやり「当たり前だよ☆」 就寝前 京太郎「あれ…電話がなってる…」 From 姉帯豊音 インフルエンザって聞いたけど大丈夫かな?何かあったら言ってね。…本当ならお見舞いに行けたら良いんだけど…トシさんに念押しされたから皆いけないんだよ。また学校で会えたら嬉しいな。 京太郎「…やばい泣きそうだわ。ありがとうっと…」 From 姉帯豊音 どういたしましてだよ。暖かくして寝るんだよ。おやすみなさい。 京太郎「おやすみなさいっと…寝るか」 朝 京太郎「っ…朝か…」 京太郎「カピー…」 カピー「パカパカ(なんだ?」 京太郎「はやりさん、あんなに頼りになったんだな」 カピー「パカパカ(ふん…私の方が頼りになるわ」 京太郎「この前さ…鍵を拾ったんだけど…あれはなんの鍵だ?」 カピー「パカパカ(強制力か…気に入らんな。まあいい、話してやろう。あれは最期の扉を開ける事ができる鍵だ」 京太郎「最期の扉?」 カピー「パカパカ(そうだ。道化の欠片を拾ったらそれは完成する。気をつけろ…覚悟も無く扉を開けば全てが終わるからな」 京太郎「おいおい、なんだよそれ怖いじゃないか」 カピー「パカパカ(脅しじゃないぞ。私は事実しか言わないからな」 京太郎「覚えておくよ」 カピー「パカパカ(それとな…愚者はインフルエンザになどかからないからな」 京太郎「えっ?」 カピー「パカパカ(あの女の中にどれだけの抗体があると思っている。インフルエンザ如きであの女はどうにもならんよ」 京太郎「ま、まじか…」 夜 京太郎「朝、寝たら夜だから…身体が回復に専念してるんだろうな」 京太郎「晩御飯を食べるか…」 ガチャ… はやり「お粥持ってきたよ☆」 京太郎「……何で俺がご飯を食べたいってわかったんですか?」 はやり「うーん…なんとなく☆」首を傾げて はやり「あと怪しい薬とか入ってないから大丈夫だよ☆」 京太郎「病人に怪しい薬とか駄目ですよ」 はやり「まだそんな事しないよ☆」 京太郎(まだ…だと…)冷や汗 就寝前 京太郎「おうまた電話が」 健夜「もしもし、京君?」 京太郎「もしもし、どうかしたの?」 健夜「うん…京君が危ない気がしたから気になって」 京太郎「っ…特に何もないよ」 健夜「……ウソだね。お姉ちゃんなんだからそれくらい解るよ」 京太郎「ああ…今、新型インフルエンザになって学校を休んでる」 健夜「新型インフルエンザ…だ、大丈夫なの!?」 京太郎「熱も引いたし大丈夫だよ」 健夜「……帰ったらお話だよ」 京太郎「ごめん」 健夜「許さないよ。いつも言ってるよね、体調を崩したら連絡するようにって」 京太郎「…義姉さん達に迷惑をかけたくなくて」 健夜「それが余計なお世話だって言ってるんだよ?私と京君は家族なのに変な気遣いはなし…この事は良子ちゃんにも報告しとくからね」 京太郎「あっ…うぅ…そこはなんとか…」 健夜「駄目。来週の月曜日に帰る予定だからその時に良子ちゃんも居るからね」 京太郎「はい、覚えておきます」 健夜「暖かくして早く寝るんだよ。おやすみ京君、愛してるよ」 プツン… 京太郎「えっ?ああ、海外に居るからその影響かな?そうだよな…?」 朝 京太郎「……明日で治るかな?」 京太郎「はやりさんを探すか」 ーーーーーー キッチン はやり「あと少しかな…治りかけてるみたいだけど…油断できない」 京太郎「真面目に料理をしている…あれでもあのビンはなんだ…」 はやり「あれ、起きたの☆?」 京太郎「おはよう、何か手伝う事はある?」 はやり「うんうん、大丈夫だよ。もうすぐで終わるから座ってていいよ☆」ニコニコ 京太郎「わかった。あとそのビン…あれ、なくなってる」 はやり「ビンなんてないよ☆?」 京太郎「俺の気のせいだったかな」 はやり「気のせいだよ☆」 はやり(危ない、危ない…ばれたら困るよ☆) 夜 京太郎「…眠くない」 カピー「パカパカ(駄目だぞ」 京太郎「…まだ俺は何も」 カピー「パカパカ(日曜日まではゆっくりしておけ」 京太郎「でも体調は…」 カピー「パカパカ(周りに菌をばらまくのか?」 京太郎「わかったよ」 京太郎「セーラに泣かなくて良いように願った時になんか違ったんだが…あれはなんだったんだ?」 カピー「パカパカ(種だろ」 京太郎「種?この前は果実とか言ってなかったか?」 カピー「パカパカ(また別だ。あの種は…ああ、あれだ…聞きたいか?」 京太郎「まあ、聞きたいな」 カピー「パカパカ(果実は主の成長の結果だ。あの種は主の可能性を秘めた物だ」 京太郎「可能性?」 カピー「パカパカ(そうだ。開闢の大樹があったから芽吹く事はなかった。それがあの乙女に譲渡されただけだ」 京太郎「特に問題はないのか?」 カピー「パカパカ(ない…ただ、あれは少し主にとって都合が悪いかもしれないがな」 京太郎「えっ?」 カピー「パカパカ(あれは主の可能性を全て秘めた物だ。主の元に戻りたいが戻れない。だから芽吹き、刷り込み、求める。欲求を高め、可能性を消費してあの種は乙女を成長させる」 京太郎「よくわからないがセーラが泣かなくてなるなら別にいい」 カピー「パカパカ(ふん…お気楽だな。全国は気をつけておけ。撒いた種は全部返ってくるぞ」 京太郎「……覚えておく」 就寝前 京太郎「電話か…」 From エイスリン そろそろ体調が良くなって大丈夫だろとか言い始めそうなのでメールしました。駄目だからね、ゆっくりしておかないと。来週、学校で会える楽しみにしてるから。 京太郎「なんでわかるんだ…とりあえず否定して、俺も楽しみにしてると送るか」 From エイスリン 暖かくして寝るんだよ。おやすみなさい。 京太郎「おやすみなさいっと…なんだろう、健夜義姉さん、豊音、エイスリンが長年連れ添った嫁みたいだ……何言ってんだ、ありえないだろそんな事」
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八月四日 朝 京太郎「昼前には岩手に帰るんだよな」 京太郎「早くこれをどうにかしないとな」 京太郎「………松実玄さんと仲良くなりたい」ボソ… ??「叶えましょう、その恋を」 昼1. 強制イベント 健夜「それじゃあまたお盆にくるから」 健夜母「はいはい、待ってるわ」 マホ「ま、マホもまた来ていいですか?」 健夜「当たり前よ。またいらっしゃい」 マホ「やった!」 京太郎「元気だな」 健夜父「京太郎」 京太郎「は、はい」 健夜父「これを持って行きなさい」 京太郎「…タロットカードですか?」 健夜父「ああ。もっておくといい」 京太郎「わかりました」 夜 京太郎「岩手に帰って来たぞ!」 カピー「パカパカ(久しぶりだな」 京太郎「おう、帰ってたのか」 カピー「パカパカ(アトランティスはつまらなかったからな」 京太郎「…前と同じ事を言ってるぞ」 カピー「パカパカ(また数奇な物を拾って来たな…ついでだ輝石の鑑定も済ませよう」 カピー「パカパカ(見事にただの輝石が二つだな」 京太郎「期待させてそれはないぜ」 カピー「パカパカ(馬鹿者。輝石が二つの時点で恐ろしい事になる」 京太郎「そうなのか?」 カピー「パカパカ(…教えといてやろう。輝石は一種のブーストアイテムだ」 京太郎「ブーストアイテム?」 カピー「パカパカ(ああ。特定のアイテムのみのな。しかも相乗効果がある厄介なものでな…くれぐれも慎重にアイテムを使うんだぞ」 京太郎「…覚えとく」 ーーーーー 就寝前 京太郎「また獅子原さんからメールが着てるな」 From 獅子原爽 北海道に帰ったけど京太郎君は岩手に帰ったのかな? 京太郎「昼前に帰りましたよと…」 From 獅子原爽 昼前って事は夕方前くらいに岩手かな?旅行で疲れてると思うから体調には気をつけてね 京太郎「メールしてる分には普通なんだよな…ありがとうございます、獅子原さんも気をつけてくださいねっと…」 From 獅子原爽 うん、ありがとう! あと私の事は爽って呼んでくれると嬉しいです!!! 京太郎「わかりました、爽さんって呼びます…と」 From 獅子原爽 うん、私も京太郎君って呼んでるからね。 もう遅いからおやすみなさい。 メール一番下 愛してます、京太郎君。 京太郎「……まだ判断するにははやいな」 ーーーーーー 爽「えっと…明日あたりから写メを添付してならしていかないと……全国までにパジャマ…いや、下着までは見てもらいたいな…」愉悦笑み 爽「爽さんか…爽って乱暴に呼んでくれてもいいのに…いけないいけない、欲張ったらダメ。全国までに距離を詰めていかないと」 八月五日 土曜日 京太郎「全国まであと一週間!」 京太郎「もう鎖しかないんだが…」 京太郎「この鎖は物騒だからな…人を縛るのとかに適してるし…」縛られてるモモをふと想像して ??「縛りましょう、その愛を」 ??「ワタシガテツダッテアゲルネ」 京太郎「えっ?あれ、また鎖が消えてる」 昼1. 京太郎「鎖が消えたからな…」 京太郎「トキさんに連絡してみるか」 京太郎「とりあえずありきたりに元気ですかと…」 From トキ 絶好調やで。全国に向けて合宿してるねん 京太郎「そ、そうなのか…なんか悪い事をしたな。すいません、合宿中にメールしてしまってと…」 From トキ 今は休憩やから大丈夫やで。今なら三巡先まで見れるんやで! 京太郎「麻雀で三巡先が見れたらつよすぎるでしょ。実際どうなんだろう、三巡先か…考えても無駄だな、解らないし」 From トキ 強いで!ずらされても和了するからな! 京太郎「ずらすの意味がよくわからんけどまあいいか」 昼2. 京太郎「義姉さんとマホは本当に仲がいいな」 京太郎「智葉さんからメールがきてる…どうかしたのか?」 From 辻垣内智葉 ハオとネリーの様子がおかしいから用心しろ。 京太郎「様子がおかしい?どういうことですか…と」 From 辻垣内智葉 わからない…ただ、私の勘が危険だと告げてるんだ。 京太郎「……俺は智葉さんを信じますよ。たぶん、ネリーの悪巧みかなにかですから用心しておきます…と」 From 辻垣内智葉 そうしてくれ。何かがあったら連絡しろ。力になるからな 京太郎「ありがとうございます…と。何が起きてるんだろうな」 ーーーー 夜 京太郎「どうしたものかな」 京太郎「義姉さんと話すか」 京太郎「良子義姉さんと話すか」 コンコン… 良子「私です京太郎。少し話しませんか?」 京太郎「かまわない。俺も義姉さんと話すつもりだったし」 ガチャ… 良子「相変わらず綺麗な部屋ですね」 京太郎「物が少ないだけ。多いと面倒だからな」 良子「ふふ、年相応の考えでは無いですね」 京太郎「そうかな?男で物に溢れかえってる奴なんか趣味に没頭してるやつだろ」 良子「京太郎はないんですか?」 京太郎「趣味か?ないかな。麻雀本とかかかさず買ってるけど本だから本棚に出して、理解したら古本で売るから」 良子「家庭的…京太郎は主夫になれます」 京太郎「主夫か…それでもいいんだけどな。誰かの為に待ってるて素敵な事だし」 良子「あぅ…は、反則です」小声 京太郎「何か言った?」 良子「な、なんでもないです!」 京太郎「へんな良子義姉さん…それより、明日から居ないんだろ?」 良子「ええ、少しマホを連れて鹿児島に行こうかなと」 京太郎「なんでマホもなんだ?」 良子「マホの能力を霞達にみてもらいます」 京太郎「そういう事か…それなら仕方ないか」 良子「大丈夫ですよ。全国で会えますから」 京太郎「べ、別にそんな事言ってないだろ!」 良子「はいはい、京太郎はツンデレですね」ニコニコ ーーーー 就寝前 京太郎「爽さんは料理もできるのか」 From 獅子原爽 添付画像 晩御飯のカレー一枚、カレーを持った爽の画像 今日は頑張ってカレーを作ったよ。京太郎君は料理とかできるのかな? 京太郎「そこそこできますよっと…カレー、すごく美味しそうですね」 From 獅子原爽 自信作だから、そう言われると嬉しい。 機会があれば作るよ。 京太郎「楽しみにしてますっと……あれ、なんか誘導されたか?」 From 獅子原爽 うん、腕によりをかけて作るからね! それじゃあ、もう遅いからおやすみなさい。 メール一番下 愛してます、京太郎君 京太郎「………待て、惑わされるな」 ーーーーーーー 爽「やった!ご飯作る約束ができだ…15件しかメールできないから考えないといけないと思ったけど大丈夫かな。朝のおはようと夜のおやすみなさい…これだけでも進歩。でもゆっくりと段階を踏まないと…勝負はこれから!」 八月六日 日曜日 朝 京太郎「いい朝だな」 京太郎「義姉さんを起こしに行くか」 京太郎「…良子義姉さんはもうおきてるよな?」 ーー リビング 京太郎「おはよう、良子義姉さん」 良子「おはようございます。モーニングはもうできてますよ」 京太郎「健夜義姉さんにも見習って欲しいな」 良子「…外では完璧超人だからしかたありませんよ」 京太郎「完璧超人か…まあ間違ってはないな」 良子「ええ。だからしかたないです」 京太郎「…まあ、しかたないのか」 ーーーーーー 健夜「へくち…噂してるのかな」二度寝 昼1 京太郎「一気に寂しくなったな」 京太郎「部活に行くか…久しぶりだからおこられないかな」 ーーーーー 部室 京太郎「案外ピリピリしてないんなだ」 豊音「なんでピリピリするの?」 京太郎「いや、もうすぐ全国だからな」 白望「慣れてるから大丈夫」 京太郎「皆初めてじゃないのか?」 胡桃「四回目だからね、どうにかなるよ」 京太郎「四回目ってなんだ。留年してることになるぞ」 塞「まあ、気にしなくていいよ。勝つのは私達だから」 エイスリン【優勝カップの絵】 塞「京太郎、データ整理するからちょっと手伝って」 京太郎「別にいいけど何処の整理をするんだ?」 塞「永水かな…あそこはシード校だから」 京太郎「永水か…あそこは特殊だからな」 塞「そうだね…薄墨さんは私が完封できるけどただ序盤の神代さんがね…最初から九面を降ろさられたらシロでも辛いから」 京太郎「…詳しいみたいだな」 塞「えっ、ああ、シード校だからね。ある程度は…」 京太郎「霞さんの能力は?」 塞「天岩戸かな…防御系だけど個人戦で打点が凄いからオンオフができるみたい」 京太郎「…豊音の能力でどうにかなるのかな?」 塞「月光じゃ無理だから他家を飛ばす方向かな…」 京太郎「得点の差か…シロは姫様、エイスリンは巴、胡桃は春…副将の稼ぎだな」 塞「それって…」 京太郎「そう言う事だろ」 塞「やっぱりそうなるよね…」 ーーーーーーー 帰り道 京太郎「秘密特訓の為に皆と帰れなかった…秘密特訓ってなんなんだ?」 ーーーー 夜 京太郎「…一人は寂しいな」 カピー「パカパカ(どうした?」 京太郎「いや、喋ろうと思ってな」 カピー「パカパカ(ふん…久しぶりの一人が寂しくなったか」 京太郎「…そうとも言うな」 京太郎「これを何時の間にか持ってたんだが何か解るか?」時計を見せて カピー「パカパカ(銀時計だろ」 京太郎「いやそれは解るんだが何か不思議な感じがするんだ。針も11時59分で止まっているし」 カピー「パカパカ(その時計には微塵の能力もない」 京太郎「そうなのか…なら俺の勘違いか」 カピー「パカパカ(いや、そんな訳でもないんだ主」 京太郎「えっ?」 カピー「パカパカ(それはある吸血鬼がメイド長に贈った大切な代物だ。どうだ主、主が良ければそれを私が返しておこう」 京太郎「吸血鬼か……そんな存在居るんだな。でもまあ大切な代物なら返しておいてくれ」銀時計をカピーの前に置いて カピー「パカパカ(吸血鬼ぐらいいるさ。私が居るんだから。幻想の最後の楽園と言えば聞こえがいいが哀れな女の夢の国だ」 京太郎「夢でも国を作ったらその人はすごいな。まあ、行きたくはないけど」 カピー「パカパカ(主はそうだろうな。まあ、楽しみにしておけ。届けた対価くらい貰ってきてやる」 ーーーーーーーーー 就寝前 京太郎「……爽さんは実はまともなのか?」 ーーーーーー 爽「明日は水着…まだはやいかな。麻雀の話を振ってもう少し打ち解けて…」ぶつぶつ ーーーーーー 朝 京太郎「金髪のお姉さんの夢を見た…気がする」 京太郎「……寝よう」 京太郎「良く寝たな」 ーーーーーー 昼1. 京太郎「スーパーに行かないとな」 京太郎「部活に行くか」 ーーーーーー 京太郎「皆いるみたいだな」 胡桃「京太郎、槍について教えてもらっていいかな?」 京太郎「別にいいけど…感覚だぞ?」 胡桃「なんだろう…今なら大丈夫なきがする」 京太郎「…それはそれで複雑なんだがな」 胡桃「いいから早く」 京太郎「はいはい」 ーーーーーーーー 京太郎「…形はできてるのに中身が無い感じがする」 胡桃「うーん…京太郎は私には何が足りないと思う?」 京太郎「麻雀で?」 胡桃「うん」 京太郎「火力だな」 胡桃「そうなるよね…」 京太郎「ああ。ヤミテンだから火力が出にくいからな」 胡桃「なら火力を槍に求めたらいいんだね」 京太郎「そうだな。槍で火力がでたら最高だな」 胡桃「ちょっとがんばってみる」 京太郎「おう」 帰り道 京太郎「スーパーに寄って帰るか」 ーーーー 夜 京太郎「カレーの出来がいまいちだったな」 カピー「パカパカ(主、これを受け取れ」赤い槍のペンダントを渡されて 京太郎「これはなんだ?」 カピー「パカパカ(グングニルだ」 京太郎「はっ?」 カピー「パカパカ(ああ。あの吸血鬼からの謝礼だ。ハートブレイク……解りやすく言うと鎖の最上位だ」 京太郎「……やばくないか?」 カピー「パカパカ(大丈夫だ。中途半端ではないからな」 京太郎「このタロットなんなんだ?」 カピー「パカパカ(…それをあの男から渡されたのか?」 京太郎「ああ。もっておくといいと言われた」 カピー「パカパカ(ふん、娘の成長にほだされたか。そのタロットは…………主にとって大切な物だ」 京太郎「珍しく歯切れが悪いな」 カピー「パカパカ(私にも話せない事はある」 京太郎「そうなのか…効果とかあるのか?」 カピー「パカパカ(運命を寄せる事ができる。解りやすく言おう。それは私の力すら凌駕する」 京太郎「……凄いものなんだな」 カピー「パカパカ(…私には無いものが込められているからな」 京太郎「なんだそれ?」 カピー「パカパカ(ふん、秘密だ」 ーーーーーー From 獅子原爽 今日は部活の皆と水着を買いに行ったよ! 画像添付 京太郎「水着か…可愛い水着ですね。今年は暑いですからプールとか行きたくなりますもんね…と」 From 獅子原爽 そうだね。水着姿を添付してたので良かったらみてください。 画像添付 京太郎「……」 ポチ… 京太郎「………かわいいです…と」 From 獅子原爽 ありがとう!時間があったら一緒に海に行きたいです!もう夜も遅いので体調に気をつけてください。おやすみなさい。 メール一番下 愛してます、京太郎君 京太郎「……保存しとこう」 ーーーーーーーー 爽「計画通り!!」ガッツポーズしていて 爽「明日は普通の会話でそれとなく話題を振って、明後日に下着を贈る…わざと胸とかをみせて」ぶつぶつ 朝 京太郎「…幼女の夢をみた」 京太郎「朝ごはんを食べていくか」 ーーーーーー 昼1 京太郎「どうしようか」 部活 京太郎「今日はどうしようか」 エイスリン「オシエテ!」 京太郎「あれ、これって俺の譜面じゃないのか?」 エイスリン「ウン!ベンキョウニナル!」 京太郎「し、しかたないな」にやけていて エイスリン(ちょろいよ、京太郎) 帰り道 京太郎「何処かによって帰るか」 本屋 京太郎「最近、ちゃちゃのんの人気が凄いよな…何を買おうか」 京太郎「特集号にしとくか。今回は…咏さんの特集か」 夜 京太郎「はやりさんがニュースキャスターをしてて少し驚いたな」 京太郎「……どうしてこうなる」 京太郎「智葉さんとの縁でも占ってみるか…確かこうやって…」 ??「聞こえる事はないのでしょう…ただ私が貴方にできる最後の行為…強く生きて、京太郎」 カピー「パカパカ(…ふん、死してなお子を思うか」 From 獅子原爽 地元で花火大会があったのでそれの報告と浴衣姿の写メを送りますね! 画像添付 京太郎「自家撮りで花火と浴衣を綺麗に写してるな。浴衣も爽さんも綺麗ですねっと」 From 獅子原爽 ありがとう!花火も色取り取りで綺麗だったよ!京太郎君は何色が好きなのかな? 京太郎「好きな色か…黒や白とかが好きですね…と」義姉の影響 From 獅子原爽 黒の花火は無かったかな…白の花火はあったよ!私も好きだな、黒と白。夜も遅いからこれで最後かな。おやすみなさい。 メール一番下 愛してます、京太郎君 京太郎「……普通に可愛い気がする」 ーーーーー 爽「私服は白中心で勝負下着は黒?逆でもいいけどな…うーん両方にしよう!」服を見て悩んでいて 八月九日 水 朝 京太郎「明後日には東京か」 カピー「パカパカ(明後日から東京だったな」 京太郎「まあ、そうなるわな」 カピー「パカパカ(私も今回は同行するからな」 京太郎「珍しい、なにかあるのか?」 カピー「パカパカ(昼ドラより生々しい修羅場がみたいだけだ」 京太郎「相談なんだが知り合いがご主人やご主人様とか言ってくるんだが…どうにかならないか?」 カピー「パカパカ(ならないな。Reや反Reは私の干渉を一切受け付けない。弱体化もしないし、世界が変わっても主を想う…ある意味最強の主の為の人間だな」 京太郎「な、なんなんだよ、それ…」 カピー「パカパカ(そうしたのは主だ。責任はとらなくていい。ただ覚悟はしておけ。彼奴らの行動原理は全て主を想った行為だからな」 京太郎「それがハオ達だって言うのか?」 カピー「パカパカ(さあな。それは質問外だ」 昼1. 京太郎「……なにがどうなってるんだ」 京太郎「部活だな」 豊音「今度こそ槍ができる気がするんだよー!」 京太郎「…なんかやる気に満ち溢れてるな」 豊音「だって最近、皆が槍を使えるから…私も欲しいかなって」 京太郎「それを言ったら塞もいるんじゃないのか?」 豊音「塞は能力で二人まで封じれるから大丈夫みたい…私は完全に封印できないから槍が欲しいよ!」 京太郎「でも豊音の槍のモデリングは難しいぞ」 豊音「…やっぱり二個発動は無理かな?」 京太郎「月光と昇竜を同時に発動できたら確かに強いからな」 豊音「そ、それに京太郎とお揃いの槍が欲しいんだよ」 京太郎「……ならちょっと頑張ってみるか」 豊音「うん!」 帰り道 京太郎「今日は真っ直ぐ帰るか」 ーーーーーー 夜 京太郎「どうしようか」 京太郎「たまには一人でやるか」 京太郎「……よし、勝った。あれウィスがきてるな」 京太郎「二代目希望さんからか…」 希望「一位おめでとうございます」 京「ありがとうございます」 希望「また良かったら打ってくれませんか?」 京「かまいませんよ」 希望「ありがとうございます!これは、私のメルアドとスカイのアイディアです。私はこれで落ちるのでまたお願いします。お疲れさまでした」 京「はい、お疲れさまでした」 ーーーー 京太郎「そういえばきっちり15件でメールが終わってるのは気のせいか?」 From 獅子原爽 今日は熱くて溶けそうでした……だけどソフトクリームを食べて乗り切ったけどね! 画像添付 京太郎「ソフトクリームを食べてるだけなのになぜかエロい……この季節のアイスは最高ですよね…と」 From 獅子原爽 うん!美味しいし、火照った体を冷ましてくれるから私も好き。明日は東京の準備の為に買い物だから楽しみです! 京太郎「買い物か…旅行に行きすきで買い物とかしなくなった。何を買うんですか…と?」 From 獅子原爽 服とかかな…折角の東京だし、それに京太郎君にも会えるかもしれないから。また明日にでも買ってきた物を写メで送るね 京太郎「服か…期待してますと…夜も遅いので今日はもう寝ます、おやすみなさい」 From 獅子原 期待に答えられるよう頑張る! おやすみなさい。 メール一番下 愛してます、京太郎君 京太郎「………可愛い」 ーーーーー 爽「やった!言質がとれたからこれで下着姿で画像が送れる…明日の買い物は真剣にしないと…」メラメラ 朝 京太郎「水色幼女に翼が生えてた……チェスを挑まれたから圧勝したけど…まあ、夢だからな」 京太郎「朝ごはんでも作るか」 カピー「パカパカ(グングニルから縁ができ始めてるな…厄介な事にならなければいいが」 ーーーーーーー 昼1. 京太郎「明日出発だから部活は無しか」 京太郎「買い物にでも行くか。誰か誘おうかな?」 京太郎「胡桃を誘ってみよう…」 ♪ー 胡桃「もしもし、どうかしたの?」 京太郎「いや、良かったら買い物に行かないかなって」 胡桃「別にいいよ。一時間後に繁華街に集合かな?」 京太郎「かまわないぞ」 胡桃「それじゃあ後でね」 プツン… 京太郎「準備しないとな」 ーーーー 胡桃「何を着て行こう…ワンピースでいいかな?」 ーーーーーー 繁華街 胡桃「おまたせー!ちょっと待たせたかな?」 京太郎「いや、俺も今きた所だから大丈夫」 ギュ…手を繋いで 胡桃「明日からの買い物だよね?」 京太郎「そうだな…服とかはあるから日焼けクリームとかかな…あとできたらコンを詰めてるみたいだからリフレッシュになればいいかなって」 胡桃「ありがとう。京太郎のそういう所が好きだよ」 京太郎「……は、恥ずかしいからやめてくださいよ」カァァ 胡桃「紅くなってる。早く行こう」 京太郎「なんで本屋に?」 胡桃「今日はあれの発売日だからね」 京太郎「あれ?」 胡桃「うん、あれだよ」 スタスタ…歩いて行き 胡桃「これだよ、これ!」 麻雀ウィークリー【高校生特集期待の超新星宮守高校】 京太郎「すげぇ!な、何これいつ取材を受けてた?」 胡桃「合宿の時にね」 京太郎「うぉぉ…三冊買おう。家に保存する」 胡桃「豊音みたいになってるよ」 京太郎「嫌だってな、なぁ。雑誌だぜ、雑誌…俺は載った事ないからな」 胡桃「京太郎は取材を受けたくないでしょ」 京太郎「ばれてるか…まあな、マスコミはあまり好きじゃないからな」 胡桃「そう言うと思った」 京太郎「でもまあ、大切な人が特集を組まれてると嬉しいな」めくっていき 胡桃「ありがとう」 京太郎(…なんで最後のページに宮守には大魔王が潜んでると書いてるんだ) ーーーーーーーーーー 京太郎「それじゃあまた明日」 胡桃「うん。遅刻したらダメだよ」 京太郎「俺は遅刻しないさ」 ーーーーーーー 昼2. 京太郎「買い物はすました…てか、あれだな明後日には男子個人だもんな。やばい、緊張してきた」 京太郎「……この槍が鎖の最上位ね…」 京太郎「……誰を思えばいいんだ?」部屋を見渡して 麻雀ウィークリー【選手持ちネタ特集】 煌「すばら!」 京太郎「すばら!…あっ…」 ??「私のグングニルは最強よ」 バリン…粉々に砕ける 京太郎「な、なんだったんだ?」 夜 京太郎「明日の準備ができたな」 カピー「パカパカ(明日だな」 京太郎「おう」 カピー「パカパカ(修羅場だ…生々しいからな楽しみにしてるぞ」 京太郎「俺を応援しないのか?」 カピー「パカパカ(負ける方が難しいからな」 京太郎「女子個人はどうなると思う?」 カピー「パカパカ(運がいい奴が勝つ」 京太郎「はっ?」 カピー「パカパカ(だから運がいい奴が勝つ」 京太郎「なんでそうなった」 カピー「パカパカ(真実だからな。混沌から何が産まれるかを聞いているみたいなものだぞ」 京太郎「…そうなのか」 カピー「パカパカ(個人的にはあの龍が勝つと思うがな」 京太郎「龍?」 カピー「パカパカ(ああ、悪龍と名高い最強の龍を身に宿したあの女がな」 京太郎「……」 ーーーーーーー 京太郎「宮守特集を読んで頭を冷やそう」 京太郎「エイスリンが麻雀について話してるな」 ーーーーー 記者「ウィッシュアートさんは個人戦出場するそうですが、それについての意気込みを聞かしてもらってよろしいですか?」 エイスリン「何ができるかわかりませんが…できる事はするつもりです」 記者「……日本語がとても上手なんですね。全国和了率一位と言われてますがそれについて何かありますか?」 エイスリン「日本語は良い友人に恵まれたのでそのおかげです。和了率一位は和了る事はできるが打点力が無いと言う事なので本戦では打点を意識していきたいです」 記者「そうですか。麻雀を初めて一年にならないと聞いていましたが影響を受けた打ち手はいますか?」 エイスリン「そうですね……岩手の大魔王から伝家の宝刀を教えてもらいました」 記者「えっ?それはあの岩手一位通過の須賀選手の事ですか?」 エイスリン「はい。私は彼には感謝しても感謝しきれません」 記者「そ、その点についてもう少し教えてもらう事は…」 エイスリン「それはできません」 記者「それは何故ですか?」 エイスリン「彼の口から聞いた方が記者さんも面白いでしょ?」 記者「…プロと話してるな気分になりますよ。そうですね、機会があれば聞いてみる事にします」 エイスリン「是非。私も彼がどう思ってるか知りたいので」 記者「では次は日常についてですが……」 ーーーーーー 京太郎「……エイスリンはワシが育てた」どや顔 京太郎「……どうしてこうなった」 京太郎「次は塞か…」 ーーーーーーーーー 記者「次は日常について聞かして欲しいのですが、普段の生活で麻雀以外に努力している事とかありますか?」 塞「麻雀以外にですか……料理とかを頑張っています」 記者「料理ですか。得意料理を教えてくれますか?」 塞「肉じゃがです。大切な人が大好きと言ってくれるので」 記者「色々な意味で熱々ですね。その大切な人は全国にきてくれますか?」 塞「はい。応援もしてくれると思うので頑張りたいです」 記者「それは是非、頑張ってください。次に注目選手を聞かしてもらえますか?」 ーーーーーー 京太郎「塞は付き合ってたのか……どう考えても俺だよな……」 京太郎「胡桃のページか…」 ーーーーーー 記者「注目選手について聞かせてください」 胡桃「白糸台の宮永選手を筆頭に注目してる選手は多く居ますが……私個人が一番注目しているのは臨海のハオ選手です」 記者「その理由を聞かしてもらえますか?」 胡桃「アジア二位ですし、高い打点力と聴牌率は脅威的ですから」 記者「対策はしているのですか?」 胡桃「ノーコメントで。それは各高校がしてる事ですから」 記者「…宮守の皆さんはプロみたいな風格がありますがこれについて一言もらえますか?」 胡桃「気のせいです。私達はプロではないですから」 ーーーーーー 京太郎「なんでだろう、どや顔してる姿が目に浮かぶ」 京太郎「爽さんからメールが着てるな」 From 獅子原爽 買った服の写メ送ります! 画像添付 京太郎「白と黒の服が多いんだな…この前言ったからかな?」画像をみており From 獅子原爽 水着と下着です 画像添付 京太郎「水着と下着?…黒の水着だ。この前のやつだな。下着は……白だ……いや、これ胸見えてる」スマホをがん見して罪悪感に襲われて下を向く 京太郎「と、とりあえず似合ってますって打って…」テンパる 京太郎「胸綺麗でした…送信…あっ…やらかした…」 From 獅子原爽 ありがとう!明日から全国頑張ってください!試合応援にいきます!おやすみなさい メール、一番下 愛してます、京太郎君 京太郎「あぅ…ど、どうしよう」 ーーーーーーー 爽「綺麗…綺麗って言われた…嬉しいな…」ベッドの上でジタバタしており 早朝 京太郎「最秘密フォルダーに保存してしまった…最低だな」 京太郎「朝ご飯を食べよう」 ーーーーー カピー「パカパカ(そういえば主はどこのホテルに泊まるんだ?」 京太郎「いや、実家か健夜義姉さんの家に泊まろうかなって…」 カピー「パカパカ(そんな事が許される訳ないだろ。それに私はどうなる」 京太郎「ああ…嫌いだったな東京って土地が」 カピー「パカパカ(嫌いなのでは無い、あそこの土地にひいてある結界が面倒なだけだ」 京太郎「じゃあ高校から指定されたホテルに泊まる事になるかな…」 カピー「パカパカ(ふん、そう言うと思ってホテルを用意してやったぞ」 京太郎「はっ?」 カピー「パカパカ(4つ選択肢があるから選ぶといい。次に質問したら無しだからな」 京太郎「……」 京太郎「ならBホテルかな…流石に皆と同じホテルはまずいからな」 カピー「パカパカ(懸命だな。私が一番楽しめる場所だ」 京太郎「楽しめる?まあ、そろそろ行くから向こうで会おう」 カピー「パカパカ(ああ。向こうでな」 ーーーーーー 朝 トシ「二回目の東京になるけどあまりはしゃいだりしないこと」 豊音「大丈夫です」 トシ「あんたが一番心配なんだがね」 豊音「あぅ…ほ。本当に大丈夫だよ!」 塞「そうです、二回目だから豊音も興奮しませんよ」 豊音「そうだよ、二回目だから…馬鹿にしてる?」 塞「し、してないよ」 エイスリン【漫才の絵】 胡桃「そこ、はしゃぎすぎ!」 白望「ダルい…」おんぶされている 京太郎「シロ、熱いんだが」している 白望「大丈夫…」 昼1. トシ「個人戦の確認はしておくんだよ。あと部屋に女を連れ込まない事」 京太郎「大丈夫ですよ。間違いなんて起こしません」 トシ「そうだといいんだけどね…」 ーーーーーーー ホテルB 京太郎「ここがホテルBか」 咲「京ちゃん!」 京太郎「おう、咲じゃないか。咲もこのホテルなのか?」 咲「うん。今さっきついた所で皆いるよ!」 京太郎「俺も今ついた所だ」 咲「そうなんだ…部屋はどこなのかな?」 京太郎「…秘密だ」 咲「えっ?」 京太郎「あれだ。元とは言え、遠征してる女の子が男子学生の部屋に来るのは不味いだろ」 咲「そ、そうだけど…」 京太郎「それに咲に教えたら皆がきて大変な事になるからな」 咲「う…だ、大丈夫って言えない」 京太郎「だろ。ごめんな」 咲「うんうん、私の方こそごめんね。何かあったらまた連絡してね」 京太郎「おう。その時はまた連絡するから」 部屋 カピー「パカパカ(良かったなあったのがあの女で」 京太郎「どう言う事だ?」 カピー「パカパカ(猫と影、龍が二人…極めつけが絶望ときたものだ。主は罪作りな男だ」 京太郎「よくわからないんだが…」 カピー「パカパカ(ふん…まあいい。シャワーでも浴びてこい、汗臭いぞ」 京太郎「お、おう」 京太郎「誰かに東京なうと送ってみよう」 京太郎「妹尾さんに送ってみよう」 From 妹尾佳織 わたしもさっき東京につきました! 京太郎「そうなのか…会場で会えるといいですね…と」 From 妹尾佳織 はい!明日の個人戦頑張ってくださいね! 京太郎「頑張りますと…なんか心温まるな」 ーーーーーーーー 昼2. 京太郎「三日かけてやるのか…女子の試合と重ならないといいんだがな」 京太郎「皆と合流しとこうかな」 ーーーーーー Aホテル 京太郎「こっちのホテルも豪華なんだな…今更だが皆に連絡してみるか」 京太郎「塞からメールが届いた…スカイツリーにいるのか……まあ、明日が個人戦だし仕方がないか。それに昼1の時にお誘いのメールが来てたしな」 ??「あれは…」 爽「き、京太郎君!」 ダッダッダ…走ってきて 京太郎「さ、爽さんどうしてここに?」 爽「わ、私はここに泊まってます…はぁ…京太郎君はなんでここにいるの?」 京太郎「ああ…宮守の女子がここに泊まってるから何処かに出かけないかなと思って…」 爽「じ、じゃあ、今は暇なのかな?」 京太郎「まあ、暇ですよ」 爽「それじゃあ私とデートしてください!」お辞儀をして手を前にだし 京太郎「……」 京太郎「こんな俺でよければ…ただし変な事は無しですよ」 ギュ…手を握り 爽「や、やった!変な事なんか絶対にしない!手を繋いだだけでもう幸せだから!」嬉しそうに手をみていて 京太郎「それで何処に行くんですか」 爽「えっと…」 爽「会場でも見に行こう」 京太郎「会場ですか?」 爽「うん。そうしたら京太郎君にも迷惑がかからないし、私も下見になるから」 京太郎「…優しいんですね」 爽「京太郎君にだけだよ。私は君が好きだから。その為ならこれくらい当たり前」ニコ 京太郎「ば、馬鹿にしないでくださいよ。ほ、本気にしますよ!」カァァ 爽「本当なんだけどな…」 会場 京太郎「……改めて選手としてくると何時もと違って見えるな」 爽「来た事があるの?」 京太郎「まあ…プロの試合を観戦した事があるんです」 爽「そうなんだ…私は初めてだから緊張してる」 京太郎「皆が同じですよ。俺も緊張します」 爽「…余裕そうにみえるけど?」 京太郎「たまたまですよ、偶々」 理沙「京太郎!」 スタスタ…歩いてきて 京太郎「あれ、なんでいるんですか?」 理沙「打ち合わせ!」 京太郎「そうなんですか…お疲れ様です」 爽「あ、あの…此方の方って…」 京太郎「ああ、俺の知り合いの野依プロ。こっちが友達の獅子原爽さんです」紹介して 理沙「よろしく!」ぷんすか 爽「こ、こちらこそ!」 理沙「デート?」 京太郎「そうとも言うかな。まあ、会場の下見にきたんです」 理沙「私も今度!」 京太郎「はい、また機会があったら行きましょう」 理沙「うん!」 ギュ…握る手が強くなり 京太郎「爽さん?」爽の方を向き 爽「ふ、二人はどんな関係なんですか?」笑顔が怖い 京太郎「えっと…」 理沙「姉弟!」 爽「えっ?」 京太郎「その、昔お世話になってたんですよ」 爽「そ、そうなんだ…変な勘違いしてごめんなさい…」 理沙「大丈夫!」 京太郎「よく聞かれますから気にしてませんよ」 夕方 爽「今日はありがとう」 京太郎「あれ、もういいんですか?」 爽「うん。十分楽しかったし…何より一緒に居れたから」 京太郎「っ!」カァァ 爽「あっ、できれば少しだけ屈んでもらっていいですか?」 京太郎「屈む?こうですか?」 爽「ありがとう…愛してます、京太郎君」 チュ… 京太郎「えっ?」 爽「明日、絶対に応援に行きます!」 ダッダッダ…走り去って行き 京太郎「………真剣にどうしよう」 ーーーーーーーーー 夕方 京太郎「……何をしようかな?」 京太郎「少し頭を冷やしてからホテルに戻ろう」 京太郎「出会いが強烈だったから余計にギャップを感じるのか?」考え事をしていて バタ…ぶつかり やえ「痛っ!」 京太郎「す、すいません、大丈夫ですか?」 やえ「大丈夫…なんともないから」平気そうにして 京太郎「なら良かった…本当にすいませんでした」改めて謝罪 やえ「次からは気をつけて」 京太郎「はい!」 夜1. 京太郎「ホテルの近くまでもどってきたな」 京太郎「晩御飯を食べるか…どこで食べようか?」 ラーメン屋 京太郎「スープのにおいに釣られて入ったけどどうなんだろう?」 ガラガラガラ… メガン「おや、京太郎じゃないデスカ!」 京太郎「えっ?あっ、ダヴァンさん、お久しぶりです」 メガン「はい、合宿いらいデスネ」隣に座り 京太郎「ダヴァンさんもラーメンを食べに?」 メガン「イエス!ここのラーメンは最高デス!」 京太郎「なら俺の勘は当たってたのか」 メガン「そうデスネ…この店を選ぶとはいいセンスデス!」 京太郎「ありがとうございます」 ーーーーーーーーー 食事風景キングクリムゾン! ーーーーーーーーー 食後 ダヴァン「そう言えば京太郎は明日から個人戦でしタネ」 京太郎「はい。なんで知ってるんですか?」 ダヴァン「……ハオ達が応援すると張り切ってマシタ」 京太郎「そ、そうなんですか」 ダヴァン「…私が言うのも変ですが、最近になってハオ達が異常に強くなりマシタ」 京太郎「強く?」 ダヴァン「はい。京太郎、気をつけて下サイ」 京太郎「何を気をつけるんですか?」 ダヴァン「わたしはまだラーメン友達を失いたくないデス…それじゃあ、明日は頑張ってくだサイ」 スタスタ…歩いて行き 京太郎「一体どう言う事なんだ?何が起ころうとしているんだ」 夜2. 京太郎「明日は個人戦だ!」 京太郎「ダッツと明日の昼飯用にカロリーメイト…他は…」 恭子「だから謝ってるやろ!」 京太郎「なんだ?こんな夜中に喧嘩か?」外の方をみて チンピラA「誰も言葉での謝罪なんて求めてない!金だせ、金」 恭子「た、たかが当たっただけでお金を要求とかおかしいやろ!」震えていて チンピラA「言わしておけば!」手を振り上げて 恭子「ひっ!」座り込み バシ… 京太郎「女に手を出す屑は何をやられても後悔しないよな?」思いっきり投げ飛ばす バン! チンピラA「ひっ、ヒーー!」逃げて行き 京太郎「大丈夫でしたか?」 恭子「…あ、ありがとう…」泣いていて 京太郎「知り合いのピンチに駆けつけないと男が廃りますよ」ワハハ 恭子「なんやそれ…」 京太郎「ホテルまで送って行きますよ。ここら辺なんでしょ?」 恭子「あそこやけど…あのその…腰が抜けてて…」 京太郎「おんぶするから大丈夫ですよ」 恭子「で、でも汗臭いし…」 京太郎「俺の方が汗臭いですから」 恭子「し、知らんからな」 ギュ… 京太郎「はいはい」おんぶして歩いて行く ホテルC前 恭子「ここでいい…ありがとうございました」降りていい 京太郎「俺の方こそ汗臭かったでしょ、すいません」 恭子「いや、あの…別にそんな事は無かったで」 京太郎「それなら良かった。もう遅いのでおれはこれで…」 恭子「ま、待ち!おれ、お礼はなにがいい?」 京太郎「はっ?」 恭子「だから助けてくれたお礼や!」 京太郎「いらないですよ」 恭子「そんな事聞いてない。はよいい!」 京太郎「……」 京太郎「なら今度麻雀でもしましょう」 恭子「はっ?」 京太郎「合宿の時に言いましたよね。俺は貴女とも打ってみたいと」 恭子「いや、うちみたいな凡人と…」 京太郎「本当の凡人は凡人だと言わない…これも前に言ったな」 恭子「…なら明日の夜にこのホテルで麻雀や」 京太郎「わかりました。それじゃあ」 恭子「うん」 ーーーーーーーーーーー 就寝前 京太郎「爽さんからメールか…」 From 獅子原爽 今日はありがとうございました!また一緒に何処かに行けたら嬉しいです 京太郎「……また機会があれば行きましょうと」 From 獅子原爽 はい! 明日は抽選会が終わったらすぐに席をとりにいきます! 京太郎「席をとるって…男子個人なんてあんまり人気ないから大丈夫ですよ…と」 From 獅子原爽 それでも京太郎君が一番よく見える場所で観たいから。 もう夜も遅いのでおやすみなさい。 メール、一番下 愛してます、京太郎君。 今日は本当にありがとう。 京太郎「……」 カピー「パカパカ(情にほだされたか?」 京太郎「いや、どうしようかなって…」 カピー「パカパカ(私との約束を覚えているか?」 京太郎「重婚するってやつだろ」 カピー「パカパカ(そうだ。手始めにヴリトラを抱けばいいだろ」 京太郎「あのな……そんな簡単にして良い行為じゃないんだぞ」 カピー「パカパカ(押しに押されて、心を許しそうになってるのにか?」 京太郎「そ、それは…」 カピー「パカパカ(まあいい、主が決める事だ。優しさを振りまいたんだ、それだけの覚悟はしておけ」 京太郎「……わかってるさ」 ーーーーーー 爽「抽選会が早く終わるといいな…」ジタバタ ??「また例の彼ですか?」 爽「うん…今日、デートしたんだ」 ??「進展しましたね」 爽「うん…でもまだ大切な事を知らない気がするから油断はできないかな」 ??「…羨ましいです。私もそんな恋がしたいですね」 爽「由暉子もご主人様を知れば恋する」 由暉子「お断りします。私は他人の思い人に手は出しません」 爽「流石、ポスト瑞原はやりを狙ってるだけの事はあるね」 早朝 京太郎「よし、目が覚めた」 京太郎「朝ご飯を食べに行くか」 京太郎「モスでも買って会場入りしとこうかな」 会場 京太郎「何処で食べようかな」 良子「京太郎!」 京太郎「あっ、良子義姉さん。おはよう」 良子「グッモーニン。いよいよ、今日ですね」 京太郎「まだ予選だけどね」 良子「それでも私達は楽しみにしてます」 京太郎「期待に応えられるかわからないけど…全力でいくよ」 良子「はい。それでこそ私達の弟です」ニコニコ 京太郎「……なあ、義姉さん」 良子「どうしました?」 京太郎「もし俺が義姉さんの事を……いやなんでもない。義姉さんも仕事頑張って」 ダッダ…走り去る 良子「……私は貴方の考えを尊重しますよ」ボソ… ーーーーーー 京太郎「一体、俺は何を言おうとしたんだ…」 会場 京太郎「何処で食べようかな」 良子「京太郎!」 京太郎「あっ、良子義姉さん。おはよう」 良子「グッモーニン。いよいよ、今日ですね」 京太郎「まだ予選だけどね」 良子「それでも私達は楽しみにしてます」 京太郎「期待に応えられるかわからないけど…全力でいくよ」 良子「はい。それでこそ私達の弟です」ニコニコ 京太郎「……なあ、義姉さん」 良子「どうしました?」 京太郎「もし俺が義姉さんの事を……いやなんでもない。義姉さんも仕事頑張って」 ダッダ…走り去る 良子「……私は貴方の考えを尊重しますよ」ボソ… ーーーーーー 京太郎「一体、俺は何を言おうとしたんだ…」 結果 Aブロック 二回戦 下の四チームで試合をして上位二チームが準決勝進出 清澄 龍門渕 姫松 臨海 阿知賀 準決勝確定 白糸台 準決勝確定 Bブロック 結果 千里山と永水はシードの為二回戦で戦えないのでコンマが大きい千里山が準決勝確定 下の四チームで試合をして上位二チームが準決勝進出 永水 有珠山 宮守 新道寺 千里山 準決勝確定 鹿老渡 準決勝確定
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348835148/ http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348918191/ 俺は須賀京太郎(29歳)。22歳の時に妻と離婚してから7年間女とは無縁の生活を送ってきた。 長野には居づらかったので上京したはいいけどいまいちぱっとしない20代の最後の年を送っていた。 そんな20代最後の夏に俺のモテキは突如としてやってきた。 とある日 PURUUUU 京太郎「ん?電話か?…。って、マジかよ…」 着信 宮永咲 京太郎「…。なんかでたくねー」 それもそのはず、女房と別れた原因の女であるからだ。 しかも別れさせておいて数ヶ月もしないうちに別れを告げられたもんだから俺が若干のを持っていたとしても不思議じゃないだろう? 京太郎「…。はぁ。」 ピッ 京太郎「はい、須賀です」 咲「あ?京ちゃん?ひさしぶりー!」 京太郎「…。」 咲「なによー?久しぶりだってのに元気ないわね」 京太郎「なんだよ、なんか用か?てか、お前よく俺に電話なんか出来るな…」 咲「なーにー?まだあの時のこと引きずってるわけ?小さいわねー京ちゃんはー」 京太郎「はぁ?お前人の家庭壊しておいて…その上直ぐに俺を捨てて行きやがって…」 京太郎「お前俺が今までどんな気持ちで生きてきたかわかってるのか!?」 咲「…。」 京太郎「お前のせいで…俺は…」 咲「ごめん、なさい」 京太郎「え?」 咲「ごめんなさい、本当にごめんなさい。私…どうかしてた…」 京太郎「どうかしてたって、どっちの意味でだよ…」 咲「…。多分京ちゃんが思っている意味の両方の意味…」 京太郎「…。はぁ…。わかったよ、俺の負けだ。くっそー、なんで俺はこう人が良いんだかなー」 咲「許してく…れるの?」 京太郎「過ぎたことなんだから仕方ないだろ…今更どうこうって話でもないし」 咲「京ちゃんは優しいね…」グス… 京太郎「…。で、要件はなんだ?まさか俺に謝りたくて電話したわけじゃないだろうし」 咲「実はね…今、東京にいるんだ…」 京太郎「あー、そうなんだ」 咲「でね…その…今夜会えないかなって…」 京太郎「あぁん?」 その日の夜 JR王子駅 京太郎「…。なんでこうなった…」 結局俺は咲の願いを断れなかった。 それにしても…。7年か…。 別れたと言え中学からの腐れ縁だ、アラサー手前の同級生がどうなっているかは多少興味がある。 ましてや何度も抱いた女だけにだ…。 咲「京ちゃん?」 京太郎「え?あ、え?咲、か?」 咲「京ちゃん久しぶりだねー」ニコ なんかすっごい美人が俺の後ろに立っていた。 京太郎「め、メガネかわいいじゃん、それに、髪も伸ばしたんだ…」 目の前の咲は俺の知ってる咲では無かった。 少し茶色がかった肩甲骨まである髪。 赤い太縁のメガネ。 スレンダーな体。 小奇麗なスカート。 化粧は薄めだが元がいいのか十分すぎるほど魅力的な女性になっていた。 京太郎「咲…しばらく見ない間に美人になったな…」 咲「ええ?それじゃ昔は美人じゃなかったみたいじゃないよ!」 京太郎「はは、それもそうだな…」 咲「京ちゃんは…うん、なんか変わってないなーって感じかな」 京太郎「それは、喜ぶところなのか?」 咲「んー?わかんない」ニコ うわっ、こいつ、なんだこの魔性のほほ笑みみたいなのは… 咲「京ちゃん、今日は私のわがままを聞いて下さり、ありがとう御座います」ペコリ 京太郎「え?ああ、いや、別にいいんだけどさ…」 やばいよ、やばいよこれ!咲のやつなんかむっちゃ可愛いじゃんかよおおおおお! 京太郎「で?今日はどんな要件だ?あってから話すって言ってたが」 咲「ん?まぁ、それはこのあと、とりあえず飲みに行きましょうよ!」 京太郎「ん、まぁ、いいけどさ…」 咲「どうする?お店入る?」 京太郎「んー。飲むって分かってれば赤羽集合にしたんだけどなー王子じゃ大した店ないし」 咲「そぉ?じゃあ、京ちゃんの家で飲もうか?」 京太郎「あー、そうすっかな、じゃあとりあえず行くか」 おいおい、なんかいいように咲のペースに巻き込まれてる気がするぞ。 どうすんだよ!こいつに関わったってろくなことにはならないぞ絶対。 そもそも何なんだよこいつは!いきなり会いたいとか言って強引に来やがって。 なんだ?欲求不満とかなのか?俺に何を求めようとしてるんだこの腐れビッチが! だいたいこいつは俺の家庭を奪った張本人じゃねーか! 何いけしゃーしゃーと会いに来てるんだよ!恥の心ってもんがねーのかこいつにはよー!!! 咲「京ちゃん、どうかした?なんか怖い顔してるけど…やっぱり迷惑だったカナ?」 京太郎「え?いや、違うよ、ちょっと仕事の事思い出してて…」 咲「へー、」 京太郎家 咲「おじゃましまーす、うわー、物がいっぱいある…」 京太郎「ああ、悪いな、汚いところで」 咲「ううん、いいのよ」 咲「よっと」ベットにドサー 咲「ふーん。。。京ちゃんの匂いだぁ」マクラクンカクンカ 京太郎「お、おい、何やってるんだよ…」 咲「ん、でもちょっと加齢臭的な匂いが…」 京太郎「うっさいわ!こちとら来年30なんだよ!」 咲「あはは、そうだねー確かに」 咲「じゃ、とりあえずカンパーイ」 京太郎「おう。」 咲「コクコク、ぷはー。はぁー30かぁー」遠い目 京太郎「なに遠い目してるんだよ」 咲「だって、30だよさんじゅー?ついこないだハタチになったって思ったのになー」 京太郎「まぁ、それはそうだな…。俺なんて、まだまだ子供だなって思うし」 咲「それは、私だってそうよ。」 咲「私って何時まで経っても子供だなーって最近すごく思うの。子供のまま30になって40になっちゃうんだろーなーって。」 咲「子供だからさ、私。子供なんだ…」 京太郎「…」 京太郎「なんか、意味有りげに連呼するな?子供って」 咲「うん、でもちょっと待って、もう少し飲んでから…もうちょっと気持ちよくなってから言うから」 京太郎「…。おう、」グビッ あーあー、めんどくせーなー女ってのは。 なんでこー自分を悲劇のヒロイン気取りにしたがるかなー。 世の中お前より不幸な他人はいくらでもいるっつーの! 絶対今の俺のほうが不幸だっつーの! 数時間後 京太郎「…」グビ 咲「…」コクコク なんか急に喋らなくなった。うーん、気まずい。 京太郎「テレビでも見るか」 咲「あ、うん。」 ピッ テレビ「さーて!今日も牌のおねーさんが今注目の雀士にゃんに突撃インタビューだよ☆」 京咲「あ、」 牌のおねーさん、和(のどっち)が現れた。 京太郎「はは、和、頑張ってるみたいだな…」 咲「…。」 京太郎「そういえば、咲俺と別れた後は和と暮らしてたんだよな…」 咲「…。うん…。」 おっとなんだ?このびみゅぉぉぉおおおうな反応は。 京太郎「今も、そうなのか?」 咲「…。いちおう…」 あー、これだなー。 そーかー、俺はそんなくっだらねー理由の相談を受けるためにここに降臨してるのかー。 うっわー、だりぃ。 どうせ勝手に喧嘩して盛り上がって最終的にモトサヤなんだろ?まじうっぜーわこいつ。 京太郎「で、なんかの悩みっては和との関係についての事なんだろ?」 咲「…。うん、まぁそうだね」 京太郎「おまえさー、どうせ喧嘩だろ?つまんねー痴話喧嘩してそれで俺に相談したいってことだろ?そうだろ?」 咲「うーん、似てるけど違うかな」 京太郎「じゃあ、どんな話なんだよ?」 咲「あのさ、京ちゃん、女の子同士が結婚するってどう思う?」 京太郎「え?」 咲「和ちゃんにね、言われたの、結婚しようって…」 京太郎「え?え?」 咲「ISP細胞があるから子供だってできるって言うの…」 京太郎「ああ、そう…。」 咲「おかしいよね?」 京太郎「う、うん、おかしいとは、まぁ、思うわな普通は…」 いや、知ってたよ!知ってたけどさー。ねぇー? 京太郎「お前はそれでいいのか?」 咲「う…んー。まぁ、それは別にいいんだけどさ…」 いいんだ!? 京太郎「じゃ、じゃあいいんじゃね?結婚すれば」 咲「だめよ!」 京太郎「ええっ?」 どっちだよっ!めんでくせーなー 京太郎「ん?結婚しても別にいいけどダメなの?日本語おかしくね?」 咲「だって私、男が好きなんだもん!!!!」若干オオゴエ 京太郎「…。お、おう。」 咲「だって!女の子同士でエッチなことしたって所詮は手マンだけよ!て!ま!ん!」 京太郎「て、てまん!?ですか?」 咲「そうよ!手マンよ!あ、まぁお互い擦りあわせたりするけどさ!」 京太郎「コスリアワセル!?」裏声 咲「だめじゃん!」 京太郎「だめなんだ」 咲「やっぱとろっとろの精子を注いでもらいたいのよ!」 京太郎「え?天膳?伊賀の者!?」 咲「あ、京ちゃんバジリスク読むんだ」 京太郎「全巻もってるよ。ってちげーよ!その話じゃねーよ!」 咲「だから、抱いて?」テヘッ うわーでーたー。でましたーその言葉。 京太郎「おまえな…ウムッ…」 ああああ、やばい唇奪われたよ。しかもベロチューだよ! 咲「んっ、むっっ、はぁっ」チュッチュ 咲「きょーちゃん、ここに溜まったもの私に一杯注いで…?」サワサワ えーっ、脱ぎだしちゃったよこの子、てかまだそのネタ引っ張るのかよ 咲「どう?あの頃と体つき変わってないでしょ?そりゃまぁちょっとは張りとかないかもしれないけど…」 咲「オトナの色気は出てると思うんだけどな…」下を見る …。ガーターっすか…。 咲「ね?キモチイイコトしよ?」 咲「きょーちゃん…」 テレビ「はい☆それでは今日のゲスト片岡優希プロです☆」 優希「いよっしゃー!のどちゃん久しぶりだじぇ!今日は宜しくだじぇ!」 京咲「あ、」 のどっち「はい、よろしくお願いしますね☆それはそうと片岡プロ、その喋り方はどうしたんですか?」 優希「え?あ、申し訳ありません。つい。昔を懐かしんでしまって」 のどっち「テレビの前のみんなの中にはご存じの方もいらっしゃるでしょうが、私と片岡プロは中学高校と同級生なんですよー☆」 優希「ええ、この語尾にだじぇってつけるのが私の口癖だったんですよ」 優希「やはり、年をとってから言うのは少し恥ずかしかったですね」苦笑い のどっち「それを言ったら私だって、未だに牌のおねーさんだからね☆」 京太郎「優希…」 咲「…。」 のどっち「さて、片岡プロ。今日の特集は片岡プロの半生についてお伺いしたいと思います☆」 のどっち「片岡プロ、これまで人生を振り返ってどうでしょうか?」 優希「そうですね、まぁ、月並みな言葉で恐縮ですが、生きるってことは大変なんだなーって思います。」 優希「皆さん、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、私はドラフト組ではありません。トライアウトからここまで来ました」 優希「高校を卒業して直ぐに結婚して、子供もできました。そして21で離婚して子供を育てる手段としてプロを目指しました」 優希「プロになる前もプロになってからもいっぱい泣きました」 優希「でも、今まで頑張ってこれたのは…子供がいたから…この子を立派に育てるんだ!」 優希「って思いで今まで頑張って来ましたし、今後も頑張って行きたいと思っています」 優希「でも、あっという間でした。私もプロ6年目で来年30歳ですよ。ホント、あっという間でしたよ」 優希「私の好きな言葉…というかHysteric Blueのカクテルって曲の歌詞なんですが」 優希「1日をこんなに長く感じるのに、1年がこんなに早く過ぎてしまう」 優希「1年をこんなに早く感じるのに、一生をどんなにうまく生きれるでしょう」 優希「という歌詞が曲の最後にあるんですけど、ホントそのとおりなんですよ」 ピッ! 咲「京ちゃん…」 京太郎「…。」声には出さないが涙が止めどもなく出てる。 咲「京ちゃん…ごめんなさい」 京太郎「ん、ああ、いや、いいんだ。」ゴシゴシ 京太郎「あいつも大変そうだけど、俺解いた時より生き生きしてる気もするし、な」 咲「京ちゃん…。」 京太郎「…。咲。」 咲「ん?なぁに?」 京太郎「忘れさせてくれ」 咲「うん、」 京太郎「ありがとう」 咲「うん。」 咲「んんっ!ああっ!」 あー。 咲「きょーちゃん!きょーちゃん!あああっ!」 俺って。 咲「出して!中でっ!んぁっ!んんっ!」 クズだなぁ。 咲「きょーちゃん!いやぁっ!」 こんなクズ死んでしまえばいいのに。 事後 咲「ねー、きょーちゃん」 京太郎「ん?」 咲「子供できたら、認知してくれる?」 京太郎「和はどうするんだ?」 咲「んー、どうでもいいかな」 京太郎「お前…最低だな」 咲「きょーちゃんだって結構最低だと思うよ」 京太郎「…。そうかもな」 京太郎のモテキ 第1章 二人のクズ 終わり。 明治神宮 京太郎「編集長も人使い荒いよなー、なーにが明治神宮に鹿児島から偉い巫女さんが来るからカメラに納めて来いだよ」 京太郎「あれ?あれは確か…」 チョエー(なんか演舞とかでよく聞くあの曲) 京太郎「ああ、思い出した。永水の人たちだ」 チョエー 京太郎「うわー、皆さん凄い美人になってるよ。元から美人揃いだけど」 京太郎「あ、先鋒の人、なんか神々しいなー」パシャパs 京太郎「うわー、なんかカッコいいなー」パシャパシャ 小蒔「そこのあなた」 京太郎「え?俺?」 小蒔「そう、あなた」 京太郎「な、なんでしょうか?」 小蒔「あなたから何やら邪気を感じます」 京太郎「じゃ、邪気ですか?」 小蒔「そう、邪気」 京太郎「えっと、えっと…」 小蒔「取り除かないと、アンタ死ぬわよ」 ええー?何そのどっかの占い師みたいな決め言葉 巴「あ、姫様!」 小蒔さんが舞台を降りこちらに向かってきた 小蒔「さぁ、こやつに巣食う邪気よ、姿を現せ」 ビュルルルルル 京太郎「え?なに?この風?」 ビュルルルルル 京太郎「え?え?なにこれ?なにこれ?」 ビュルルルルル うおっ!何も見えない! あ!誰かが手を掴んで。 小蒔「こちらに」 京太郎「え?うわぁー!」 ダッシュ 京太郎「え?ちょっと!小蒔さん!?」 小蒔「ごめんない!京太郎さん!あなたの中に邪気なんかいませんよ!」 京太郎「えっ?じゃあ、なんで今ダッシュしてるんですかっ!?それは邪気とは関係ないと思いますけど!」 小蒔「訳はあとで話します!今はとにかく走ってくだい!」 あー。これぜったい面倒なことに巻き込まれたぞ…。 原宿駅前 小蒔「はぁ、はぁ、ここまで来ればもう大丈夫です」 京太郎「はぁはぁ、小蒔さん、これは一体どうゆうことですか?」 小蒔「あら?私の事をご存知なんですか?京太郎さん」 京太郎「そりゃもう、俺が高1の時お世話になりましたから…って小蒔さんこそなんで俺の名前を?」 小蒔「企業秘密です」 京太郎「ああ、そうですか…」 小蒔「京太郎さん、ごめんなさい、あなたを利用させてもらいました」 京太郎「ええっ?面倒事はごめんですよ…」 小蒔「ごめんなさい、もう絶対面倒な事になってます。今頃、マネージャーが大騒ぎしてると思います」 京太郎「マネージャー?」 その頃明治神宮 マネージャー「小蒔ちゃん、逃げちゃったね」 初美「毎度のことですが探すこっちの身にもなってほしいですよー」 春(ポリポリ) 巴「霞マネージャー、どうしますか。さすがに都内で逃げられたら探すのは厳しいですよ」 霞「うーん、そーねぇ。」 巴「姫様は方向音痴ですからヘタしたら日本から出ていってしまうかもしれませんし…」 霞「それは多分大丈夫だと思うけどね…昔なじみの顔に会えて嬉しかっただけだと思うし」 初美「昔なじみですかー?」 霞「そ、小蒔ちゃんが連行した人って清澄の男の子ですもの、まぁ、保護者がいれば悪いようにはならないでしょ」 原宿駅前 京太郎「え?逃げたんですか?」 小蒔「はい…」 京太郎「なんで逃げる必要があるんですか!?」 小蒔「もう、嫌なんです」 京太郎「嫌って何がですか?」 小蒔「京太郎さんが知らない前提で話しますが、私は霧島神境の姫巫女なんです」 小蒔「小さなころから事あるごとに除霊だ降臨だって大人たちにこき使われてきたんですよ!」 京太郎「はぁ」 小蒔「嫌なんです、本当にもう嫌なんです!毎日毎日同じ事の繰り返し」 小蒔「今日だって折角東京に来たのに演舞の儀式が終わったら鹿児島にとんぼ返りなんですよ!」 小蒔「人をなんだと思ってるんですか!」プンプン 小蒔「だから逃げました」キッパリ 京太郎「はぁ、そうですか…。」 小蒔「京太郎さん、ご迷惑をお掛けして、大変申し訳ありません」ペコリ 京太郎「あ、いや、そんなかしこまらなくても…」 京太郎「…。そういえば、なんで俺を使って逃げたんですか?」 小蒔「えっ?」 京太郎「逃げるだけなら別に俺を使わなくても実際余裕なんじゃなかったんですか?なんか変なかぜおこししてましたし」 小蒔「そ、それは…あの、…ぇと」 京太郎「?」 小蒔「男の子とデートしてみたかったからです////」 京太郎「えっ?」 小蒔「わ、私、先程も言ったようにずっとずーっと姫巫女としての責務を果たしてきたので…その…男の子と遊んだことがないんです…」 京太郎「そうなんですか!?」 小蒔「はい///」 京太郎「なんで赤くなってるんですか?」 小蒔「ふぇっ////いえ、決して、そのようなことは////] いや、小蒔さん、あなた今むっちゃ赤いですよ…。 かわいいですけど。 京太郎「うーん、事情は…。つまり、俺と遊びたいと?」 小蒔「はい/////」 うーん、ますます赤くなった。この人全く男に耐性がないんだな。。。 京太郎「うーん、」 小蒔「あの、ご迷惑でしたら、私、その…」悲しそうな顔 小蒔「そうですよね…こんな、もう30にもなって全くの世間知らずの処女なんて…」 京太郎「しょっ!!!?いや!小蒔さん!そーゆー問題じゃなくて…」 小蒔(ウルウル) 京太郎「わかりました!今日は俺が小蒔さんをエスコートしますよ」 小蒔「本当ですか!?」パァァァ 京太郎「ええ、でも、俺に大したことなんて出来ませんよ?ふつうのコトしか」 小蒔「いいんです。私はフツウに憧れてるんです」 京太郎「わかりました。とりあえず、その巫女服はここでは絶対に普通じゃないんで服を買いに行きましょう」 小蒔「はい!」パァァァ 京太郎「小蒔さん、すっごいうれしそうな笑顔ですね」 小蒔「はい!凄い嬉しいんですもう!」 京太郎「服か…。原宿だし都合はいいんだけど…小蒔さん、見つかったらまずいんですよね?」 小蒔「あ、はい、見つかったら連れ戻されてしまいます」 京太郎「そうですよね…じゃあ、このまま原宿にいるのは危険か、よし!小蒔さん移動しましょう!」 小蒔「わかりました。どこに行くんですか?」 京太郎「マイホームタウンです!」 小蒔「?」 その頃。明治神宮 霞「うーん、大丈夫だとは思うけど一応探しましょうか?」 初美「探すといっても、どこを探すんですかー?」 霞「そーねー4手に分かれて探しましょうか?」 巴「そうですね、さすがにもうこの辺にいるとは考えにくいですし」 春(ポリポリ) 霞「そーねー、じゃあ私は千葉方面、初美ちゃんが八王子方面、巴ちゃんが埼玉方面」 霞「春ちゃんが神奈川方面を探すってことにしましょうか?」 初美「え?でもそれ範囲広すぎじゃないですかー?」 春「大丈夫、これがあれば」 初美「?」 春「ペケポカン!姫様はっけんきー!」ドラエもん声 春「これは姫様発見器と言って姫様が半径5キロ以内にいるとその方角を教えてくれる優れものなんだ」ドラエもん声 霞「ね?これならいけそうでしょ?」 巴「そうですね、これならすぐに見つかるでしょう」 初美「そ、そうかなー?そもそもこれどうゆう原理なのですかー?」 霞「さぁ?昨日秋葉原で作ってもらったばかりだからよく知らないわ」 初美(じゃあ、効果があるかも分からないじゃないですかー) 巴「まぁ、とにかく探しましょうか?」 一同「エイエイオー」 大宮 京太郎「ビバ!マイホームタウン!」 小蒔「うわー、ここも人がいっぱいです」キラキラ 京太郎「とりあえず、ここなら安心だろうし、服も買えますよ」 小蒔「はい!」キラキラ 服屋 店員「イラッシャイマセー」 小蒔「京太郎さん!この服どうですか?ちょっと着てみます!」着てみた 小蒔「どうですか?」 うおおおお!かわいい!(要脳内補完) 京太郎「小蒔さん!すっごいかわいいですよ!」 夕方 京太郎「さーて、小蒔さんどうします?まだ帰らなくても大丈夫ですか?」 小蒔「え?はい、大丈夫です。」 京太郎「じゃあ、お酒でも飲みに行きますか?」 小蒔「お酒ですか?」 京太郎「あれ?飲めませんか?」 小蒔「いえ、今まで2回くらいしか飲んだことないんですけど…是非行きたいです!」 京太郎「よし!じゃあ行きますか!」 赤羽 京太郎「小蒔さん立ち飲み屋って行ったことあ…るわけないですよね?」 小蒔「たちのみや?」 京太郎「ええ、椅子がないんですよ」 小蒔「そうなんですか?疲れたりしないんですか?」 京太郎「ん、いや、そうでも無いですよ」 京太郎「まぁ、客層はかなり平均年齢高いってのと椅子がないって以外はそのへんの居酒屋と変わらないですね」 小蒔「なんだか面白そうですね」 京太郎「うん、雰囲気が好きなんですよ」 ガラッ オヤジ「エラッシャイ!」 ガヤガヤ 小蒔「うわー、すごーい」キラキラ 京太郎「気に入って貰えました?」 小蒔「はい、とっても!」ニコニコキラキラ 京太郎「えーと、何飲みます?」 小蒔「私、焼酎がいいです」 京太郎「おお、なんかカッコイイ!」 小蒔「え?そうですか?」 京太郎「いきなり焼酎頼む女の子なんて見た事無いですよ」 小蒔「あ、そうなんですか…女の子らしくないですか?」 京太郎「いやぁ、小蒔さんみたいに綺麗な女性がいきなり焼酎っていうギャップも俺はいいと思いますよ。ギャップ萌えってやつですよ」 小蒔「そうですか…」 オヤジ「あい!焼酎とビールお待ちー!」 京太郎「じゃあ!乾杯!」 小蒔「かんぱーい」 ごくごく 京太郎「ップハァー!このために生きてるんだなぁ~!」 小蒔「すみませーん!焼酎おかわりくださーい!」 京太郎「えええっ!?」 小蒔「えっ?」 オヤジ「あい!焼酎お待ち!」 小蒔「ありがとうございます」グビッ 小蒔「すみませーん!焼酎おかわりクダサーイ!」 京太郎「…。すげぇ…」 オヤジ「お嬢ちゃんいい飲みっぷりだね!あいよ焼酎!」 小蒔「えへへ、そうですか?」グビッ 小蒔「おじさーん!もう一杯ちょうだーい!」 オヤジ「あいよー!」 京太郎「小蒔さん、凄いっすね…」 小蒔「え?そうれふか?」グビッ 京太郎「え?もう酔ってます?」 小蒔「よってないれすよ?京太郎君変なこといいますねー」プンプン うわー、俺地雷踏んじゃったよ絶対。 その頃 巴「おおっと!レーダーに反応が!近いですよ!」 車内アナウンス「次はーあかばねーあかばねー」 巴「あ、矢印が一気に180度回転した!ってことは、ここね!」 てくてく 巴「こっちか…」 巴「あれ?この辺って…」 巴「このお店か…」 ガラッ オヤジ「エラッシャイ!」 小蒔「きょーたろーくーん」ケタケタ 京太郎「は、はい、なんでしょうか?」 小蒔「わたしねー、きょうたろうくんのことすきになっちゃったみたいなんだー」 京太郎「えっ?」 小蒔「きょうはーすっごいたのしかったんだよー、こんなにたのしかったのなんてさいきんなかったんだよー」 腕に抱きつかれた 胸が!胸が!腕が幸せな感じに! 小蒔「すき?」 京太郎「あの、小蒔さん、やっぱり酔ってますよね?しかも相当…」 小蒔「えー?はい、わたし酔ってますよー」 小蒔「でも、この気持ちは嘘ではないですよ?」 あれ?いきなり雰囲気が 小蒔「あなたと一緒なら、私この先の人生も生きていけそうです」 ガラッ 巴「…。」 小蒔「あー。ともえちゃんだぁー」 京太郎「あ、どうも、お世話になってます」 巴「え、あ、こちらこそ、姫様がご迷惑をお掛けしているみたいで…」 小蒔「とーもーえーちゃーんもーいっしょにおさけのみましょーよー」ケラケラ 巴「あの、京太郎さん、この人どのくらい飲みました?」 京太郎「えっと、焼酎を13リットル程…」 巴「やっぱり…」ガックシ 京太郎「すみません、こんなに凄いものとは知らずに…」 巴「いや、いいんです。それに大丈夫ですよ、この人いくら飲んでも粗相はしないんで」 京太郎「そうなんですか…?」 巴「はぁ、すいません。私にも焼酎を」 オヤジ「あいよ!お待ち!」 京太郎「じゃあ、とりあえず乾杯」 小蒔「カンパーイ」 巴「乾杯」 グビグビ 巴「あのー焼酎おかわりいただけますか?」 オヤジ「あいよ!」 お前もかよおおおおおおおおおお!!!! 京太郎「あの、鹿児島って水の代わりに焼酎飲んでるんですか?」 巴「いえ、単純に私達の家系がお酒に強いだけです」 京太郎「あ、そうなんですか…」 小蒔「とーもーえーちゃーんわたしのきょうたろうをとらないでー」 巴「え?私の?」 京太郎「あの、実はさっき告白されまして…」 巴「ええっ!?」 小蒔「ともえちゃーん!わたしねー、きょうたろうとけっこんしたいんだー」 巴「えええええっ!?」 京太郎「だそうですが…」 巴「え?待って、本気なんですか?京太郎さん」 京太郎「いや、俺は特に何も言ってないです、小蒔さんが酔っ払って一方的に言われてるだけです」コゴエ 小蒔「きょうたろうー」ウルウル 巴「えっ!?姫様!?」 小蒔「ともえちゃぁぁん、きょうたろーをとらないでー」グビグビウルウル 巴「いや、取りませんから」グビッ 小蒔「やったぁ」ニコ 巴「はいはい、さぁ、姫様、それ飲んだら帰りますよ。」 小蒔「ええぇー、やらー」 巴「みんな心配してますから」 小蒔「ふえー」涙目 京太郎「あのー」 巴「?」 京太郎「もう電車動いてないですよ…」 巴「え?」 京太郎「もう、終電終わってる時間ですよ…」 巴「…。やっちまった…」ッガックシ 小蒔「やったー、おとまりしよー」 巴「お泊りですか…京太郎さん、このあたりHOTELはありますか?」 京太郎「まーあることはありますが…」 巴「そうですか、じゃあ仕方がないですね、姫様、今日はお泊りです」 小蒔「わーい」 京太郎「それじゃ、もう行きますか?」 小蒔「えー、やだー」 巴「…。姫様もこう言ってることですからもうしばらく飲みましょうか?」 京太郎「そうですね」 よっしゃ!巴ちゃんと飲める!姫様GJ! 1時間後 巴「そーなんですよ!姫様ったら事あるごとに逃げ出すんですから!」 京太郎「へー」 小蒔「にげてないれすよー、おさんぽですー」ケラケラ 巴「毎度毎度かぜおこしの術使って逃げてるじゃないですか」 あれって術なんだ… 巴「まったく、探す方の身にもなってくださいよ…」 京太郎「ははっ、皆さん大変なんですね」 巴「はい、全くですよ」クグビグビ 小蒔「はうー」 巴「すみません、おかわりです」 オヤジ「あいよー!」 さらに1時間 巴「あー、もう飲めないわー」 小蒔「ともえちゃん、おさけ弱くなったねー」 巴「歳ですよもう」 京太郎「じゃあ、そろそろ行きますか?」 小蒔ねーむーいー」 巴「そうですね、行きましょうか」 外 京太郎「この辺がHOTEL街なんで、それじゃあ、今日は楽しかったです、またいつか機会があったら…」 小蒔「えー?きょうたろー帰っちゃうのー?」 巴「姫様、京太郎さんを困らせてはいけませんよ」 小蒔「きょうたろう、おねがい、今日だけは一緒にいて」 巴(え?ここで寝るんですか) 京太郎「あー、でもやっぱりご迷惑じゃ…」 巴「…。大丈夫ですよ、京太郎さんがいたほうが姫様も安心するでしょうから」 京太郎「あー、それじゃー行きますかHOTELに…」 巴「はい、」 HOTEL 巴「…。何故にラブホをチョイスしたんですか?///」 京太郎「いや、安いから…」 小蒔「わーい、えっちなことしよー」 巴「姫様!はしたないですよ!」 小蒔「えー、もうー、巴ちゃんったら私達もさんじゅーだよー?そろそろこどもほしいじゃーん」 巴「え、まぁ、それはそうですけど…」 ん?これは…どんな流れだ… 小蒔「だから、三人で子作りしましょー」 京巴「えっ?」 京巴「子作り!?」 小蒔「よいしょ」服を脱ぐ 巴「姫様!はしたないです!」京太郎に覆いかぶさって隠す 京太郎「うおっ!」巴「きゃっ!」 勢いで巴さんにマウントポジションを取られた。 巴「あ、すみません!すみません!姫様!ダメです!」 小蒔「あー、ともえちゃんにとられちゃうよー」 京太郎「うおっ!」 横から唇を奪われた 小蒔「ハムッ」 京太郎「んんっ!」 小蒔「ともえちゃんも…」 巴「あ、ひめさ…んっ」 巴「ぷはっ!姫様!?」 小蒔「あー、ともえちゃんときすしちゃった、えへへ」 巴「あ、あ…」カァ 小蒔「ともえちゃんもいっしょにきもちいことしよーよー」 京太郎「あの…」 巴「京太郎さん申し訳ありません!姫様完全に酔っ払っているみたいで…」 小蒔「よっぱらってないれすーさーきょうたろーさんにんでこずくりしましょー」 京太郎「え!?あの、小蒔さん!?」 小蒔「はじめてだから…わたしもともえちゃんも…」 巴「ちょ!姫様!」 京太郎「そうなんですか?」 巴「え、ええ、男の人とそのような事になったことは…ない、です。」 あー、なんかたってきた…。 こんな美人二人と…。 3Pか…ゴクリ…。 巴「私に経験ないのは今は関係ないでしょう!姫様!」 小蒔「あーもーめんどくさいなー」ガシッ 巴「え?ひ、姫様!?」 小蒔「さー、きょうたろー、ともえちゃんにいのちのせいをそそぎましょうねー」 京太郎「…。」巴を見つめる 巴(あ、やばい、この人、目付きが…) 京太郎「いいんですか…?」 巴「いいわk!ウムッ!」 小蒔「最初は巴ちゃんに譲りますよー私は横で見てますから」ニコニコ 京太郎「…。小蒔さん…いいんですか?本当に…」 小蒔「ええ、いい加減私達にも子孫が必要ですから私は姫として分家を守る義務もありますから」 巴「んーんー!!!(寝やがった…しかもたちの悪いのが降りてきてる!)」 京太郎「…。巴さん。すみません。俺もう我慢できません」 巴「んー!んー!(嫌!イヤッ!いやああああ!)」 巴「ンー!ンー!(やばい!やばいよ!ああ、胸…触らないで!)」 巴「んんんん!(誰か!助けて!」涙目 京太郎「…。」胸を揉む。 京太郎「巴さん…小ぶりですけど形がいいですね…綺麗です」 巴「ンー!ンー!(あ、やばい。ちょっとキモチイイ) 小蒔「んー?これじゃいまいち盛り上がりに欠けますねー」 京太郎「あのタオルで縛りますか…」 小蒔「あ、それいいですね。私も楽しみたいので」 巴(え?し、縛る!?) 京太郎「よーし、両手をベットに括りつけたぞ、小蒔さんもう離していいですよ」 小蒔「はーい」ぱっ 巴「ぷはっ!ちょ!姫様!京太郎さん!止めてください!」 小蒔「巴ちゃん。お願い。これも一族のためなの…」 巴「えっ?」 小蒔「一族の長としてのお願い、このままだと、一族の血が途絶えてしまうから…」 巴「姫様…」 巴「…。わかりました…。京太郎さん…。好きにしてください…」 小蒔「だそうです」ニコッ 京太郎「…。ええ、好きにさせてもらいます。」ペロッ 巴「ヒウッ!」耳をなめられつつ胸を揉まれる 京太郎「どうですか?巴さん」 巴「あっ!んんっ!(息が…耳に…)」 京太郎「下は…」 巴「あああっ!」 京太郎「あー、凄い濡れてますね…」 巴「あの…その、私…そろそろ…」 京太郎「入れて欲しいんですか?」ニヤニヤ 巴「あの…優しくしてください…」 京太郎「はい」ズッ 巴「あああっ!痛い!痛イイ! 京太郎「少し我慢してください、じきなれると思うんで…」 巴「あっ!あっ!んっ!」 京太郎「はあっ!はあっ!」 小蒔「うわー、初めて見るけど凄い…」 巴「あっ!あっ!」 小蒔「中に…出しますよ…?」 巴「えっ!?んんっ!」 京太郎「いくっんっ!」 いのちのせいがでた 巴「ああああっ!」 京太郎「ふぅ…」 巴「…。」 小蒔「凄かったです///] 小蒔「それじゃあ次は私ですね」ニコ 京太郎「ええ」 ?「そこまでです!」 京小「えっ!?」 霞「見つけましたよ姫様」ゴゴゴゴ 小蒔「あ、か、霞ちゃん…」 巴「マネージャー」ボー 霞「姫様、今回は少しお痛が過ぎたようですね…」 小蒔「あれーかすみちゃんだー」パッ 霞「はぁ、一番悪いのが降りてたみたいですね…」 霞「さ、二人共、帰りますよ」 京太郎「あの…」 霞「ああ、あなた…もし、巴ちゃんが妊娠してたら責任はとってもらいますからね」 巴「はは、私、はは…」 京太郎「あ、はい、あの…」 霞「さ、帰りましょう。二人共」 第二章 処女を守った女と処女をドブに捨てた女 おわり。 怪人「グエッヘッヘー!どーしたー?のどっち?そんなものか?」 のどっち「くっ!仕方ありません!シーサンプトー!」 怪人「ぐはぁ!」 のどっち「地球の平和は私が守る!」 …。 監督「はいおっけー!」 のどっち「ふぅ…」 怪人「お疲れ様でーす」 のどっち「あ、お疲れ様です」 監督「いやーお疲れさん、これで最後ってのが惜しいよホント」 のどっち「監督さん、長い間ありがとうございました。」ペコ 監督「うん、原村プロもありがとう。ごめんね、俺の実力が足りなかったせいで番組終わることになっちゃって…」 のどっち「いえそんな…」 監督「本業も頑張ってな」 のどっち「はい…」 私は原村和(29歳) 肩書きはプロ雀士 牌のお姉さんのどっち そして宮永咲のフィアンセ だった。 和「はぁ…」 先日私のフィアンセ、咲が家を出ていった。 同棲を始めて7年立つ。 先日改めて告白をした。 一緒に咲のお姉さんがいる海外で暮らそうという話もした。 咲はそうだねといっただけだった。 そしてそれから2日経ったら咲は家に帰らなくなった。 電話をしても出なかった。 私は途方に暮れた。 何もする気が起きなかった。 でも、生きるためには働かなくてはならない。 だから今日も魔法雀士のどっちの撮影を終えた。 最終回の。 池田「おーい!はらむらー!」 和「あ、池田さん。お疲れ様です」 池田「おー、おつかれー、どうした?元気ないな?魔法雀士のどっちの最終回おもしろかたぞー」 和「ありがとうございます。実は最近少し私生活が…」 池田「そうなのか…お前もお前で大変なんだな。元気だせよ!今度メシおごっちゃるから!」ウインク☆ 和「あ、ありがとうございます、その時はお言葉に甘えますね」 池田「おおう!じゃ、私これから決勝だから!」 和「はい、頑張ってください」 プロ雀士になってもう10年。 初めの目的はタイトルを獲得して世間に認められて咲と一緒になることだった。 3年目にタイトル制覇をして咲と一緒になった。 それからのプロ人生ははっきりって惰性の人生だった。 私は30を目前にして一人になってしまった。 咲が本当は私と一緒になることなんて望んでいないことは一緒に暮らしていて気づいていた。 それでも私には意地があった。 だって、私の人生の半分近くを捧げたんですもの。 それが、全て無意味だったなんて。 そんなの。悲しすぎる。 PURUUUU 和「はい…はい、わかりました…ご迷惑おかけします…はい、それでは…」 プッ 私はプロ雀士を辞める。 悲しい人生を終わらせ。虚しい人生を始める為に。 和「あーあ。なんかもー疲れちゃった…」 和「はぁ、飲みにでも行きますか…」 赤羽 最近よく行く立ち飲み屋。 一人でも気軽に入れるし、なによりお客さんがおっさんおばさんばかりだから気が楽だからだ。 まぁ、もう私もおばさんだけどね。 ガラッ オヤジ「エラッシャイ!」 和「えーと、ビールお願いします」 オヤジ「あいよ!」 ?「あれ?ひょっとして和?」 和「え?」 京太郎「よう」 和「あら、須賀君じゃない?どうしたのこんなところで」 京太郎「いや、俺王子に住んでててさ、ここよく来るんだわ」 和「そうなの?私十条なのよ、こんな近くに居たなんてね、世間って狭いわね」 京太郎「だな、てか、お前こそ何一人で立ち飲みなんか着てるんだよ」 和「最近よく来るんだ。一人でさ」 京太郎「そうなのか…。ところで最近どうよ?仕事の方は?」 和「え…。うーん、それがね、辞めることにしたの」 京太郎「ほぇ?な、なんでだよ?お前結構いいところまで行ってるんだろ?」 和「うん、そうなんだけどさ、なんかもうどうでも良くなっちゃってさー」 京太郎「そう、なんか…まぁ、和の人生だから、好きにすればいいとは思うけどさ…。プロって大変だろうし…」 和「ふふ、まぁね、牌のおねーさんだって最近は痛いだけのおばさんだし」 京太郎「うーん、知り合いとしては、確かに少し痛いかな…」 和「あはは、そうだよね、うん、もうさ、どうでもいいんだー」セノビー 京太郎「…。まぁ、あれだ、折角の再開だし、今日は一緒に飲んでもいいかな?」 和「ええ、勿論」 京太郎「じゃあ、乾杯」 和「乾杯」 京太郎「ごくごく、プフゥ。…。なぁ、ところでちょっと聞きたいんだけどさ」 和「何?」 京太郎「こないださ、テレビで見たんだけど…」 和「あ、もしかして優希?」 京太郎「ああ…あいつ、実際のところどんな感じだった?」 和「うーん、あんま変わってはいなかったかな。元気な感じなのはいつも通りだし。まぁ、営業用の顔だったかもしれないけどね」 京太郎「そっか…」 和「あなたも…まぁ、どんな理由があったかは私は知りませんが、離婚なんて決してほめられることじゃないですよ?」 和「ましてや子供がいるってのに」 京太郎「ん、そこを突かれると…言い返せないかな。優希には申し訳ないとは思ってるよ今でも、」 和「詮索はしませんがね、私だって聖人君子みたいな生き方しているわけじゃありませんから」 京太郎「悪いね。そっかー、あいつも頑張ってるんだなー」遠い目 和「…。ねぇ須賀君」 京太郎「ん?」 和「私の悩みも聞いてくれる?」 京太郎「ああ、いいぞ。」 和「あの…女の子同士の恋愛ってどう思いますか?」 京太郎「ん、あー、咲とのことか?」 和「え?知ってるの?」 京太郎「まぁ、な、一応、話には聞いてる」 和「だ、誰から聞いたんですか!?」//// 京太郎「本人」 和「もう、あのひとったら…あの、何か変なこと言ってませんでしたか?」 京太郎「あー、言っていいかわからないけど…その、結構生々しい話は…聞いた」 和「えええええっ!/////」 和「ど、どんな話ですか!?」 京太郎「あー、それは…言えないかな…」 和「いいから!私が許可します!」 京太郎「あー、その…手マンがどうとか…擦りあわせてるとか…」コゴエ 和「//////」 京太郎「あー、だから言いたくなかったんだよ…」 和「それ聞いたのって最近ですか?」 京太郎「えっ!?んっと、えーと、結構前の…話かな?」 和「あ、そうですか…えっとその時はどんな状況で話を聞いたんですか…?」 京太郎「ん、ああ、まぁこれでも腐れ縁だからな、たまには電話したりしてたんだよ…」 和「そ、うですか…最近はどうです?」 京太郎「最近かー、ここ1年くらいは連絡とったりはしてないけど…」 和「そうですか…」 京太郎「…。和、まだ咲と付き合ってるのか?」 和「いえ…、最近はついに愛想をつかされたようで…」 京太郎「そうか…なんというか…悲しいな友達同士の縁が切れちまうなんてさ…」 和「ええ、でも、仕方がないのかもしれません、こうなるってことは最初から…わかっていたんですから…」 京太郎「…。そうか。」 和「ええ、いい夢を見させてもらいましたよ…やっぱり、女の子同士が結ばれるなんてありえないものなんですよ」 京太郎「そうか…」 和「須賀君、私ね、頑張ったんだよ、これでもさ」 和「今日は…愚痴聞いてもらっていいかな…?」悲しそうな顔 京太郎「…。ああ、いいぞ、辛いことは誰かに聞いてもらうだけで楽になるかもだからな、ちゃんと聞いて慰めてやるよ」 和「ありがと」ニコ 和の話を聞いた。 インターハイでの約束の話。 プロになった理由。 咲が和のもとに来た話。 それからの生活の話。 そして、再度告白して咲がいなくなってしまった話。 京太郎「うーん、結構、凄い話を聞いてしまったなー。」 和「ふふ、おかしい女でしょ私?10年以上もこだわってきたのにね、結局願いは叶わなかったわ」 京太郎「ひょっとして、咲のことが仕事辞める原因か?」 和「うーん、まぁそれもあるわね、あの人がいないのにやってる意味はないって思いはあるわ」 和「それに、いい加減嫌なのよね、牌のおねーさんも、痛いだけだし、もう、賞味期限切れの女だもん」 京太郎「和…」肩寄せ 和「あ、」 京太郎「お前は、頑張った。俺が認めるよ、」頭なでなで 和「…。ありがとう」 数時間後 和「今日は、話聞いてくれてありがとう」 京太郎「ああ、」 和「また、一緒に飲みたいね」 京太郎「そうだな、是非」 和「うん、じゃあ、またね」 そう言って和は去っていった。 京太郎「…。恋愛って、めんどくさいよな、ホント」 京太郎「はぁ、」 プルルル 京太郎「ん、あ、咲か、もしもし」 咲「あ、京ちゃん?今から会える?」 京太郎「ん、ああ、大丈夫だよ、今赤羽だけど、どうしたらいい?」 咲「あ、ホント?私今新都心なんだー。ねぇ、映画みたいから新都心まで来てもらっていいかな? 京太郎「お、わかったーいくわー」 咲「はーい、じゃあ、まってるねー」ガチャ 京太郎「…。和、ごめんな」 さいたま新都心 咲「あ、京ちゃーん!」 京太郎「よう」 咲「ごめんね、いきなり。あ、お酒臭い?まーた飲んでたの?」 京太郎「まぁな、調度良かったよ、暇だっだし」 咲「ぷぅー、私は暇つぶしですか、そうですか」 京太郎「いや、誘ったのは咲だろ?」 咲「えへへ、そうでした」ニコ 京太郎「映画だろ?何見るんだ?」 咲「んとね、恋愛映画!」 京太郎「おう、そうか、じゃ、行くか」 咲「うん!」 しばらくしてさいたま新都心 和「ふう、久しぶりだなここも、さて、何を見ようかしら…」 和「…!?え?あ、れわ…」 遠くに京太郎と咲がいた 和「え、ええ?なんで?どうして?」 和「なんで、あの二人が、ここに…」 和「!?手をつないでる…」 和「…。」 映画館 咲「これ見たかったのよねー」 京太郎「お、人あんまいないなこの時間だと」 咲「まぁ、平日だしねー」 京太郎「…。」 咲「ん?どうしたの京ちゃん?」 京太郎「いや、寒いかもだから掛けるもの借りようかなって」 咲「あ、そうだね」 京太郎「おう」 遠く 和「…。」 映画始まってしばらく 咲「…。」 京太郎『…。」スッ 咲「!?」 京太郎「…」フトモモさわさわ 咲「ちょっと、京ちゃん/////」コゴエ 京太郎「…」内側攻め 咲「んっ、ダメだってきょうちゃん、」コゴエ 京太郎「大丈夫、毛布で見えないからさ」さわさわ 咲「だめ、だよ、声、出ちゃうじゃ、ない、んっ」 京太郎「我慢」さわさわ 咲「ふぅっ、んんっ!」 30分 咲「はぁ、はぁ…」 京太郎「咲は、焦らされるの好きだもんな」フトモモさわさわ 咲「はぁ、はぁ、もう、我慢出来ないよぉ…ね、え、触って…」 京太郎「んー?触ってるじゃん?」ニヤニヤ 咲「ち、がう、もっと付け根の方…」 京太郎「付け根?いいの?映画館だよここ?」 咲「はぁ、もう我慢出来ないのぉ…」 京太郎「…。」穴に指を入れる 咲「んんんんっ、んんんんんっ!!!」ビクビク 京太郎「え?なに?イっちゃったの?」強めに 咲「はぁ!んぁぁぁぁっ!」ちょっとオオゴエ 京太郎「だめだよ、咲、気づかれちゃうよ?」ニヤニヤ 咲「もう、だめ…京ちゃん…」 二人の後ろの方 和「…。」 和「…。」ツー 和「…。殺してやる…。」 映画終わり 咲「もう!京ちゃんのせいで全然映画見てなかったよ!」プンプン 京太郎「そんな俺好みの格好で来る咲が悪いんだよ、あと、咲が可愛いのが悪い」 咲「もう」//// 京太郎「このあと、うち来る?てか、続きしたい」 咲「…。うん」 京太郎「よし、帰ろうか」 遠く 和「…。」 京太郎家 ガチャ 咲「ただいまー」 京太郎「おかえりー」ギュッ 咲「キャッ!」ベットにドサッ! 京太郎「咲、ハムッ」」 咲「んっ」チュッチュ 京太郎「咲、咲」 咲「んー、きょーちゃーん」 ピンポーン 咲「誰か来たよ?」 京太郎「なんだよ、こんな時に…」ドテドテ 京太郎「はーい、どちら様ー?」 ??「宅配便でーす」 京太郎「あ、はいはーい」ガチャ 和「こんばんわ」ニコ 京太郎「和!?」 咲「えっ!?」 和(ニコ)バチバチ! 京太郎「ぐあっ!」どさっ! 咲「京ちゃん!!!!」 和(ダッシュ) 咲{!?」 和「ごめんなさい、少し寝てもらいます」バチバチ 咲「んぁえっ!?」ドサ 和「…。うふふ…」 京太郎「んっ…」 和「あら?起きましたか?」 京太郎「!?和!あ、咲!?」 咲「」 京太郎「おい!咲!咲!」 咲「ん…きょうちゃん…!?」 和「…」冷たい目 咲「ひぃっ!!!」 和「おはよう、咲」 咲「和…ちゃん…」 和(ニコニコ) 和「さぁて、どっちが悪い子なのかな☆」 京咲「!?」 和「世界の平和を脅かす悪い子は許さないぞ☆」 和「ウフフフ、アハハハハハ!」 和「クククククゥ~!!!☆」 和「さーて、どっちから、ころして、あげましょうか☆」 咲「ヒィ!あ、和ちゃん。何行ってるの!?ころすって…」 京太郎「そうだよ…怖いこと言うなよ…」 和「こわいー?あー、こわいわねー、だって、これから二人共しんじゃうもんねー☆」 咲「いやよ!何行ってるのよ!和!」 京太郎「何でこんなこと…」 和「なんで?何ででしょうねー?ウフフ、あなたさっき飲み屋で私の話し聞いてた?」 和「私の思い知ってるわよね?」 和「さっき、映画館で、何してた?」 和「…。アハハ、私、バカだなー、こんな男に何話してるんだろう☆」 和「もういいやー、めんどくさいし、しんじゃえ☆」トテトテ 和「あー、この部屋、包丁もないのかー☆」 和「あ、ダンベルがある☆」 和「うーん、ちょっと、おもいかなー☆」 和「あ、そっか、そうだよねー、原型もわからないほど、殴れば、いいんだ☆」 和「そうだー、そうだよねー、アハハハ!」 和「これで、忘れられる、もんね☆」 和「ウフ、ウフフフフッ☆」トテトテ 和「さー、どっちが、いいかなー☆」 和「咲ちゃん?須賀君?選ばせてあげる☆」 咲「なに、言ってるのよ…和ちゃん…」 京太郎「…。ごめん、和…」 咲「!?」 京太郎「咲、すまん、お前に合う前に、俺、和と飲んでたんだ…」 咲「え?」 京太郎「和から、お前の話、聞いた」 咲「そう、なの…」 和「ウフフー、それを聞いた後に、あなた、よく、あんな所で、あんなこと出来るね☆」 和「きーめた!」 和「そんなにシたいんだったら、いくらでもさせてあげるよ☆」 咲「え?」 京太郎「なにを…」 和「エッチな事に決まってるじゃないですかー☆」 和「どうしたの?早くヤリなよ?☆」 和「あー、縛られてちゃ、無理だよね☆」ドゴォ! 咲「ぐぇっ!」腹に蹴りが入る 京太郎「咲!」 咲「ゴホッ!ゴホッ!和ちゃん…やめて…ゴホッ!」 和「んー?なにかなー?こんなのいつものことじゃない☆」 咲「だから…逃げたのよ…」ウルウル 京太郎「えっ!?」 咲「二人のときだって、あなた、いつも私に暴力ばかり…もう、嫌だったのよ…」泣き出す 京太郎「なんだって!?」 咲「いつもそうだったのよ…、きまってのどっち言葉で殴ったり、蹴ったり…もう、いやぁ…」 京太郎「本当なのか…和…」 和「んんー?聞き分けの無い子にはお仕置きが必要だもん☆」 和「そう、お仕置きだよ☆」 和「でもでもー、最後には、ちゃんとご褒美あげるの☆」 和「今回のご褒美はね☆」 和「気持よくなりながらー地獄逝き☆」 和「あ、須賀君もね」ブンッ! 京太郎「あがっ!!!」ドンッ! ダンベルで殴られた。 咲「京ちゃん!!!」 嘘だろ…。マジかよ!ホントに殺されちゃうよ…! 血が…。口切れた…。 ヤバイヤバイヤバイ。 和「さーて、お仕置き終わり☆」 和「ご褒美の時間ですよ☆」スルスル 和「さー、咲。あなたは自由に動けるわー☆」 和「この男とシたいんでしょ?早く始めて☆」 和「あ、余計なことしたら、わかってるよね?☆」 咲(ガクガク) 京太郎「あ、っのっ!和!」 和「なあに?☆」 京太郎「俺、お前とシたい!」 和「?」 京太郎「どうせ死ぬならさ!初めての感触を感じて死にたいんだ!いいだろ!和!」 和「んー?何言ってるのかな?この男☆」 和「なんで、私が、あなたと、しなきゃ、いけないの☆」 京太郎「俺は、どうなっても、どんなふうにしてもいい、だから咲は…助けてやってくれ!」 京太郎「俺が悪いんだ!俺が無理やり咲を誘ったんだ!」 京太郎「お前らが付き合ってるのは知ってた!俺が勝手に咲を自分のものにしたかったんだ!だから…咲は悪くないんだ…」 和「本当…?」 京太郎「本当だ!俺が…その、無理やり、レイプしたんだ…」 和「レイプ?」 京太郎「ああ、そうだ…」 咲「京ちゃん…」 和「レイプした?お前が咲をレイプしたァッ!!!?」 京太郎「ああ…。そうだ…。」 和「アハ、アハハハ!そうか!そうだったんだー!じゃあ、お前はご褒美なしに殺してあげる」 和「さき、ごめんね、しらなかったの、まっててね、すぐに、おわるから、おわったら、またいっしょにくらしましょう…」 京太郎「…。」 これで、咲は、助かるかもしれない。 あれ?俺、死にたくは無かったのに。 自分犠牲にして咲を助けようとしてるのか。 はは、なんだかなー。下手だなー。 まぁ。いいか、こんなクズ。どうなっても。 和「じゃあ、さようなら」ダンベル振りかぶり 咲「だめっ!」ガシッ! 和「なぁに?じゃましないでよ?」 咲「だめ!だめっ!そんなの!だめっ!」 和「うるさい!」ブンッ! 咲「キャッ!」 和「こいつがしねば、もとどおり、なるから、だいじょうぶだから」 咲「だめなの…。聞いて、和ちゃん、私ね、妊娠したの…」 京和「え?」 咲「昨日ね、分かったの…だから…この子を親なしにしたくないの…」 和「?」 和「にんしん?おや?咲?おや?咲?親なし?こ、ども?」 和「あー、あー!あああああああああああああああっ!」 京咲「!?」 和「何言ってる!?何言ってるの!?ねぇ!何言ってるのよ!妊娠っ!え?なになに?あなた何言ってるの?ねぇ!」 咲「だから…。もう、止めてよ…うぇっ!ぁあぁあぁっぁっっ…」 和「あ、…。あぁ…」 京太郎「咲…。」 和「…。」トテトテ 咲「和ぁっ…もう、ゆるしてよぉ…」 和「許さない」ドゴ 咲「グゥッ!」腹に蹴り 和「許さない、許さない、許さない、許さない 和「絶対に許さない」腹に何度も蹴り 咲「うっ!グッぅ!ゲェっ!」 和「絶対!絶対!絶対!」蹴り 咲「やべでっ!ぐぅっ!やねでっ!」 京太郎「咲!咲ぃ!やめろ和!やめろおおおおお!やめてくれえええええええ!!!!」 咲「グッ!ぐぅっ!あぅえっ…!」 和「はぁ、はぁ、はぁ、しんじゃえ…」 咲「ごほっ!ぼほっ!」吐血 京太郎「咲!咲!おい!和!咲が血を吐いてるじゃないか!お前!咲のこと愛してるんじゃないのか!?何でそんな事するんだよ!」 和「うるさいですよ」 京太郎「うるせーじゃねーよ!このクソアマ!でめぇ何してんだよ!頭おかしいんじゃねーのかよおお!」 和「頭がおかしいのはお前だ」 和「私は今、咲を助けてるの、こんな、ろくでもない男のガキを産ませない為に」 京太郎「狂ってる…。」 和「狂ってなんかいないですよ?」 京太郎「子供には…罪はないだろう…しんじゃうだろ…あんなことしたら…」 和「だいじょうぶ、私が、かわりに、産むから…」 京太郎「えっ?」 和「1引く1足す1は1でしょ?これで大丈夫じゃない?」 京太郎「お前…何言ってるんだよ…わっかんねーよ!」 和「こういうことよ」スルスル 数が服を脱ぎだした。 和「私が、あなたの、子供を、代わりに、産むの」 京太郎「あ、ああ…」 和「さぁ、早く済ませましょう…早く、勃てて」 京太郎「勃つわけねーだろ…」 和「じゃあ、無理やり、立たせるハムッ!」 和が俺のペニスを舐め始めた。 勃った。 案外簡単に。 和「入れるから」ヌゥ 京太郎「んっ」 凄いすんなり入った。 和、相当濡れている。 和「さぁ、楽しんで。最後だから」上下運動 京太郎「おぅっんぁ!」ユサユサ 和「んっ!んっ!んぁ!」ユレユレ 京太郎「こ、こんなこと、なんで!」 和「んっ!んっ!はぁ!」 ガシッ! 京太郎「!?」 和が首を閉め始めた。 京太郎「んっ!んんっ!ぐぅっ!」 和「はぁはあ!どう?気持ちいでしょ?あなたはこのまま首を絞められて死ぬの」 京太郎「!?」 和「気持ちいわよー?首を絞められながら逝くのって…」 和「あ、でも普通は落とすだけだけどね、こうやって喉をつぶしながらだと気持ちいいいのかは知らないけどね」クスクス え?え? 和「ふふふ、さようなら、心配しなくても、あなたの子は育ててあげるからね」 あー、意識が…。なく、なる…。 …。 ……。 ………。 京太郎「…。ここは…。」 刑事「気が付かれましたか?ここは病院です」 京太郎「あの、どちら様、ですか?」 刑事「警視庁の刑事です」 京太郎「刑事…。!?あのっ!咲は!?和はっ!?」 刑事「…。実はですね…。」 その後、俺は刑事からいろいろな話を聞いた。 異常な物音で通報が入ったらしかった。 警察が来た時には咲も和も俺の部屋にはいなかったらしい。 俺はベットに縛られて下半身丸出しで気絶していたそうだ。 刑事にありのままを話した。 刑事は、わかりました。とだけ言って部屋を出ていった。 あの二人がどうなったかは、捜査するとのことだ。 あの精神状況の和に連れ去られた咲。 血を吐いていた。 咲は…無事だろうか…。 今の俺にはどうすることもできないが、願わくば、最善の結末が訪れる事を祈る…。 第三章 浮気は身を滅ぼす 終わり。
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走り去っていくトラック モモ「あっ……わ、私っ……」 京太郎「痛っ……」 モモを上にして道路に寝転がっている京太郎が上体を起こす。 人気のない道路で二人で座りあう。 京太郎「ふざけんなっ!」ガッ モモ「ひぅッ!」ビクッ 京太郎「お前、危ねぇだろ!トラックの運転手から見たらたぶん俺が飛びだそうとしてるのしか見えてなかったぞ!」 モモ「あ、あのっ……」 京太郎「あのトラックのスピードがあんなもんだったから良かったけどなぁ、俺が間に合わなかったらお前、死んでたぞ!」 モモ「うっ、あの……わ、私っ……うぅ」ポロポロッ 京太郎「なんで、止まらなかったっ」 モモ「わ、私は麻雀ぐらいしか取り柄がなくて……だから京さんに良い所見せたくて……なのにっ」グスッ 京太郎「別に、あんなの偶然だろ……ていうかモモの良い所なんて俺が山ほど知ってるってんだよ……」 モモ「た、例えば?」グズッ 京太郎「可愛いし、性格良いし、人を気遣えるし……おもち大きいし」 モモ「きょ、京さんのえっち……」グスッ 京太郎「あのなぁ……痛っ」ツゥー モモ「あ、頭から血がっ!これで押さえてください!」ハンカチ 京太郎「おう、ありがとうな……出血してるっても、そんなにデカい怪我じゃないだろ」 モモ「うん……」ウツムキ 京太郎「はぁ、安心しろ……な?」 モモ「京さん、こんな時ぐらいしか私はこんなこと言えないヘタレっすけど……私、京さんのこと好きっす」 京太郎「ん、あぁ俺もお前のこと好きだし……」 モモ「そういうことじゃないっす!私が言ってる好きっていうのはっ」 京太郎「……あぁ、なるほど」 京太郎(ハハッ、モテキって奴かなぁ……) モモ「返事は……」 京太郎「……」 京太郎(俺はモモのこと、好きかって聞かれるとわからない……ならどう答えれば……) モモ「えへへ、返事は良いっすよ」 京太郎「ん?」 モモ「だって、きっと京さんモテますから……本当に私のこと好きならすぐに返事くれるでしょうし」 モモ(両想いは勘違いだったってことっすかねー) モモ「ありがとうございました、今日は……大丈夫っすか?」 立ち上がる二人 京太郎「おう、心配してくれてありがとうな」ニコッ モモ「すみません、突然」 京太郎「いや、大丈夫だよ本当にさ……」 モモ「じゃあ、家まで送らせてくださいっす、私はステルス全開で帰れば襲われることもないでしょうし!」グッ 京太郎「ん……おう、悪いな」 モモ(京さんの隣を歩けるだけで幸せっすからね、今は……) 夜- 自宅・自室- 京太郎「よし、明日から旅行だな!楽しみだ!」 京太郎「今日こそネトマだ!」 一人目 とよねー 二人目 シロ 三人目 グラマス 京太郎「シロにグラマスにとよねーか……これはすごい」 とよねー:よろしくねー シロ:ん、まだなんだ グラマス:現実じゃ絶対やりたくないね、このメンバーで キョータロ:さ、やりましょうか! 京太郎「さて、やるか」ゴッ トップ グラマス 二着 京太郎 三着 トヨネー ラス シロ 京太郎:さすがグラマス グラマス:うん、でもリアルで麻雀したら正直このメンバーわかんないよね シロ:グラマスには勝てないと思うけど グラマス:あはは、買いかぶりすぎだよ とよねー:みんな強いよー、でもリアルの方がシロは強いよー 京太郎「知り合いだったんだ、とよねーとシロ」 京太郎「ん、ウィスだ」 京太郎「……シロからか」 シロ:どう、岩手に来る機会はありそう? キョータロ:明日から シロ:そっか、楽しみにしてる キョータロ:待ち合わせとかします? シロ:いい、近づいて来れば十分わかるはず キョータロ:了解、またな シロ:また 京太郎「また明日か、明後日かだな……」フゥ 京太郎「……グラマスからも?」 グラマス:前より強くなってるのはわかる、たぶん個人で全国に来る分には楽勝だろうね キョータロ:慢心はしてませんよ、つい最近ボコボコにされたばっかですし グラマス:君をボコボコにするなんて相当おかしいのが長野にはいるんだね 京太郎「……あんたもな」 キョータロ:ええ、とりあえず長野は魔境ですよ グラマス:東京に来たらよろしくね 京太郎「……ログアウトしたか」フゥ 京太郎「うん、岩手で強くなるぞー!」ワクワク カピー「カピ」キョウハ ヤスマセテヤルカ 京太郎「おやすみー」パチン 23日目終了- 長野駅- 京太郎「おはよう、咏さん」 咏「ん待ってたよ京ちゃん!」ニコッ 京太郎「さて、行きましょうか!」 咏「ん、そうだね!」 遠野市- 京太郎「旅館はこのへんなんですか?」 咏「うん、そうだよ」 京太郎(まさか宮守の近くとは……) 咏「さて、先に旅館行こうか」 京太郎「了解です」 咏「あのさ、手……繋いでいい?」 京太郎「はい」ギュッ 咏「へへっ」ニコッ 京太郎(兄妹にしか見えないだろ) 旅館- 京太郎「よっと」 咏「結構速く出たから、まだ昼過ぎだね、知らんけど」 京太郎「昼過ぎですよ」 咏「京ちゃん、少し用事があるから少し出るね」 京太郎「あ、はい……じゃあ俺はなんか食べに行ってきたりします」 咏「うん、遅くなる前に帰るように!これでも保護者っつー立場だからね、わからんけど」 京太郎「じゃあ、俺はお先に出かけてきます」 駅- 電車から降りる京太郎。 京太郎「……うお、長野に負けず劣らず田舎だなぁ」ビックリ 京太郎(切符を切ってもらったし) 京太郎「ふう、歩くか……宮守高校ね」 テクテクテク 京太郎「さて、でもお腹も減ったんだよなぁ」ハァ 京太郎「ここらへんまったくわからな―――」ゾクッ 顔を上げる京太郎。 京太郎「……」 ??「……見つけた」 京太郎(目の前に二人、だけどわかる) 京太郎「おう……俺は須賀京太郎だ、シロ」 ??「そっか、よろしく“暴食”……キョータロ」フラッ 京太郎「おっと!」トサッ ??「わわっ、シロが男の人に寄りかかったよー!?」 ??「私は“怠惰”……小瀬川白望」 ファミレス- 京太郎「んぐっ、すみません、案内してもらっちゃって!」ガツガツッ 白望「別に良い、むしろ遠くに行く方がダルい」 豊音(シロがさっそく隣に座るなんて、信頼してるんだなー) 豊音「あ、私は姉帯豊音だよーネトマでとよねーってネームでやってるんだー、キョータロさんでしょ?」 京太郎「むぐっ……はい!まさかとよねーだったとは、って感じですよ、京太郎で良いですよ」 豊音「うん、京ちゃん!」 京太郎「……よ、よろしくお願いします」 京太郎(まさかさっそくあだ名とは、この人に警戒というものはないのか?) 白望「あと、私には敬語じゃなくて良いから……ダルいから」 京太郎「まったく、『怠惰』にふさわしいな」ガツガツ 白望「そっちも『暴食』に恥じない喰べっぷり」 京太郎「お腹空いてるんですよ、今日はまだなにも食べてませんし!」ガツガツッ 京太郎「ふぅ、ごちそうさまでした!」パンッ 店員「デラックスストロベリーパフェとチョコパフェでございます」ゴトン 京太郎(でかっ、てかなにかとファミレスってパフェにデラックス付けたがるよなぁ) 白望「私がストロベリー」 豊音「そんなに食べきれないよー私はチョコー」 京太郎(デカさで言うと姉帯さんの方が食べそうなんだけどなぁ……いや、シロの方は全部おもちに行ってるのか)ジー 白望「……見すぎだから」 京太郎「あ、悪い……」カァッ 白望「色欲も兼ねてるんじゃない?」 京太郎「ねぇよ」フイッ 白望「フフッ、じゃあ代わりに……食べさせて」 京太郎「……なんで俺が」 白望「ねぇ豊音、今京太郎が」 京太郎「あぁはいはい、お任せくださいお姫様!」ヒョイッ 白望「ん、手使うのダルい」 豊音(わぁー男の人にお姫様って呼んでもらってるー私も呼ばれてみたいなー) 京太郎「はい、あーん」 白望「あーむ」パクッ ??「な、なにやってんのシロ……」フルフル ??「あ、あのシロに、か、彼氏……」アゼン ??「―――ッ!?」カキカキカキ バッ 京太郎(シロと俺の絵の間に、ハート?) 京太郎「まぁ、シロみたいに可愛い娘相手だったら別に悪くないな」 白望「……ほんとは色欲でしょ?」ボソッ 京太郎「そんなことないさ」 白望「……」フイッ 京太郎「えっと、はじめまして須賀京太郎って言います……シロとはその、知り合いみたいな感じでして」アハハッ ?「まぁシロの知り合いっていうか、そんなこと許すぐらいだから信用はできるけど……私は臼沢塞」 ??「私は鹿倉胡桃だよ、こっちはエイスリン・ウィッシュアート」 ?????「ヨ、ヨロシク!」 京太郎「おぉ、岩手ってレベル高い」 豊音「なんの?」 京太郎「いえ、なんでもないです」アハハ ファミレス- 塞「誰かと会う約束してたなら言ってくれれば良かったのに」 白望「まぁ、昨日の夜突然だったから、ダルいことに」 京太郎「ダルいことにってなんですか」 白望「丁度部活も休みだったから」 京太郎「あ、全員麻雀部?」 胡桃「そうだよ、それに全員三年生!」 京太郎(いや、衣じゃあるまいし……ていうかこのままだと衣もずっとああなままか?逆に一人デカいし)ムムッ 豊音「今年で最後だからねー県大会も勝つよー」 京太郎「ははは、じゃあ後何日いるかわからないけどお邪魔はできませんね」 白望「別に気使わなくても良いよ、ダルいし……」 エイスリン「!」シュバババッ バッ! 豊音「エイスリンさんが一緒に麻雀しようってー……あってる?」 エイスリン「ウン!」 京太郎「それは嬉しいんですけど、良いんですかね?」 塞「良い練習になりそうだしね、シロの知り合いってことは……能力持ちでしょ?」 京太郎「まぁそうですね」 豊音「じゃあ、一緒に麻雀しようよー」 京太郎「じゃあ、是非一緒に参加させてください!」 豊音「わー男の人とやるなんて初めてだよー」 塞「まぁ、男子のレベルってどんなもんか知らないし気になるね」 胡桃「能力無しでどこまで食らいつけるかな」 エイスリン「!」カキカキカキ バッ!(エイスリンの背後にWINの絵) 白望(まぁ、暴食の能力がどんなのかわからないから危険な気もするんだけどね……) 駅前- 京太郎「いやぁ、今日はありがとうございました」 塞「うん、京太郎君、また明日ね」 胡桃「電話してね、駅まで迎えに来るから!」 豊音「私も行くよー」 エイスリン「!」カキカキカキ バッ(駅の前に立ってるエイスリンの絵) 京太郎「はい、ありがとうございます」 白望「……また明日、ダルいから行かないかもしれないけど」 京太郎「おう、まぁみんなに頼るよ」 白望「ん」 京太郎「ではまた明日!」 旅館- 咏「おかえり京ちゃん」 京太郎「ただいまっす」 咏「明日予定ある?わっかんねーけど」 京太郎「あ~岩手の知り合いと予定入れちゃって……」アハハ 咏「そっか、まぁそれはそれで構わないんだけどさ、知らんけど」 京太郎「あはは、晩御飯は部屋に?」 咏「運んできてくれるよ、もうちょっと時間あるし温泉入りに行こうよ」 京太郎「……混浴ですか?」 咏「選んだからねー」 恋愛力90以上のためミニイベント 京太郎「他の男の目に咏さんの肌が触れるのは嬉しくないですね」 咏「ば、馬鹿じゃねーの京ちゃん!」カァァッ 京太郎「まぁ行きますか」 温泉- 京太郎「ふぅ、落ち着きますねぇ」 咏「う、うん……」 京太郎(緊張してるなら混浴なんてやめれば良いのに……まぁ俺も緊張してっけど) 咏「あ、あのさ……京ちゃんってやっぱ大きい方が好きなの?」 京太郎(おもちのことだよなぁ) 京太郎「まぁ、無いよりはある方が良いですよ、男ですから」キリッ 咏「全然カッコよくない」 京太郎「いやぁ、でもですね……咏さんは今が一番綺麗ですって」 咏「っ……と、突然はずりーんじゃないかな?」カァァッ 京太郎「ははっ」 京太郎「ふぅ、気持ちいいですね……」 咏「うんそうだねー、あとで気持ち良くしてねー」 京太郎「……マッサージなら引き受けます」 咏「顔真っ赤だねー」 京太郎「それを言えば咏さんだってじゃないですか」 咏「ま、まぁね……っていうか京ちゃん頭から血が垂れてる!」 京太郎「ん?あ、ちょっとだけど垂れてますね」 京太郎(昨日の怪我が開いたか……) 京太郎「とりあえず、そろそろ出ますか」 咏「呑気だね……知らんけど」 京太郎「ふぅ、ではこれで」ザバン 咏「ひゃっ!い、いきなり出るな!」 京太郎「あっ!すみません!」 旅館・部屋- 京太郎「ふぅ、沢山食べましたねー」 咏「そうだねー」 京太郎「さて、どうするかな」 京太郎「ネトマするか」ノートパソコン 一人目 かなちゃん 二人目 のどっち 三人目 はやりん 京太郎「どうすっかぁ」 かなちゃん:よろしくだし のどっち:よろしくお願いします はやりん:さて、やろっか☆ キョータロ:よろしくお願いします 京太郎「さて、いくぜ」ゴッ トップ 京太郎 二着 はやりん 三着 かなちゃん ラス のどっち 京太郎:今回は俺だけ手牌が普通でしたね かなちゃん:まぁネトマじゃ能力なしでいかに戦えるかだし! のどっち:そんなオカルトありえません はやりん:あはは、覚醒したのが二人もいたらそりゃ強いよ のどっち:そんなオカルトありえません 京太郎「はやりんってのも何者だよ」 京太郎「ん、ウィスか」 京太郎「はやりんからか」 はやりん:はーい、みんなのはやりんだよ☆ キョータロ:いや、なんでウィスなんですか はやりん:まぁ覚醒してて一番強く感じるのって君だし キョータロ:あんたもか はやりん:まぁね、遠いから会えないけどそのうち会えるだろうから、またね☆ 京太郎「……はぁ、なんなんだ一体」 京太郎「お、メールだ」 京太郎「お、一からだ」 差出人:一 本文『今日そっちに行ったら、旅行って言われたんだけどほんと?』 京太郎「おぉ、そりゃ悪いことしたな」 本文『旅行で今岩手に来てる、言った方が良かったか?』 差出人:一 本文『言わなくてどうするのさ、まったく心配かけて なにもないなら良い、おやすみ』 京太郎「心配してたのか」 本文『心配かけて悪い、今度はちゃんと言ってから行くよ、おやすみ』 京太郎「次は、ハギヨシさんから、珍しい!」 差出人:ハギヨシ 本文『あまり透華お嬢様や衣様をいじめないであげてくださいね』 京太郎「ん?」 本文『いじめた憶えはないんですが?』 差出人:ハギヨシ 本文『黙って旅行に行ってしまったということが問題なんです 執事として他人の気持ちは汲んであげるべきですよ』 京太郎「そっかぁ……まぁ執事じゃないんだけど」 本文『はい、今度から気を付けます』 差出人:ハギヨシ 本文『私も友人が黙ってどこかに行ってしまうのは寂しいのですよ』 京太郎「ははっ」 本文『ごめんなさい』 差出人:ハギヨシ 本文『今度から気を付けてくださいね、それではおやすみなさい』 京太郎「うん」 本文『おやすみなさい』 京太郎「最後は絹恵さんだな」 差出人:絹恵 本文『久しぶりやね、こっち来る機会ありそう?』 京太郎「うーん」 本文『しばらくはなさそうです』 差出人:絹恵 本文『そっか、でも来るときは連絡してな!必ず行くから!』 京太郎「ん、愛宕家にも顔だしたいしな」 本文『俺も絹恵さんたちに会いに必ずそっちに行きます』 差出人:絹恵 本文『ほな、お休みな!』 京太郎「おやすみなさいっと」 龍門渕家・一部屋- 一「まったく、みんなに心配かけて」ハァッ 龍門渕家・ハギヨシ部屋- ハギヨシ「まったく、ご心配をおかけして……」フッ ハギヨシ「まったく、妙な友達ができてしまったものです」フフッ 愛宕家・絹恵部屋- 絹恵「まったくもー京太郎君ったら私に会いたいなんてー」キャー ウッサイワキヌ! ナンジヤオモートンネン! 旅館・部屋- 京太郎「さて、寝ますか!」 咏「おっけー、わからんけど」 京太郎(やっぱ、布団隣接してるんですね)ムラッ 京太郎「よしっ」パチンッ 咏「よっと」ドサッ 京太郎「じゃ、おやすみなさい」 咏「おやすみー」 24日目終了- 25 日目- 京太郎「ん、ふぁ~ちょっと失礼しますね」ソッ 咏「んっ……」 京太郎(腕枕、慣れたな……) 京太郎「さて、どうするかな」 京太郎「さて、外行くか!」 私服に着替えて出ていく。 京太郎「さて、どうすっか」 京太郎「さて、コンビニについたわけだけど……あんま変わんないな」 ??「おや」 京太郎「ん?」 ??「いや、なんでもないよ、すまないね」テクテクテク 京太郎「……なんだったんだ、あのお婆さん」 旅館・部屋- 咏「京ちゃんは出かけるんだっけ?知らんけど」 京太郎「はい、すみません……」 咏「気にすることないって、どうせ大したことないから……わからんけど」 京太郎「そうですか?じゃあ、行ってきます!」 咏「うん、私も出かけっから居なくても気にしないでねー」 駅前- 京太郎「よっと……さて、とりあえずみんなに連絡入れたけど全員来てるってことないだろうし……」 塞「京太郎君!」 京太郎「塞さん、ありがとうございます」ペコ 塞「道がわかんないだろうしね、みんなは先に部室に行ってると思うよ」 京太郎「そうですか、いやぁみんなとやるの楽しみです!」 塞「私たちも楽しみだよ」 京太郎(よし!良いとこみせないとな!)グッ 宮守高校・部室- 塞「京太郎君連れて来たよー」 京太郎「どうも、おはようございます」 胡桃「おはよう!」 豊音「おはよー」 エイスリン「オハヨウ!」 白望「……あ、京太郎、おはよ」ダラー 京太郎「……いつもこんなんですか?」 塞「まぁ、こんな感じ」 京太郎「さて、やりましょうか!」 京太郎「さて、打ちましょうか」ゴッ シロ「……どのメンバーでやろっか」 豊音「そう言うと思ってエイスリンさんと一緒にくじをつくったよー」 エイスリン「!」シュバババッ バッ(豊音と一緒に両手を上げてる絵) 胡桃「みんなやりたいから、引こう!」 塞「よーし!」 塞「えー、くじ作った二人かー」 豊音「やったー」 エイスリン「ウン!」 胡桃「さぁて、倒すよ!」 京太郎「よし、行くぜ!」 白望「お手並み……拝見」ボケー 京太郎(よし、勝つ!) 豊音(シロと同じ類なんて楽しみだよー)ニコッ 胡桃(自力で勝たなきゃ) エイスリン(牌を、読む!) 京太郎(手牌最悪だな、まぁ……こっから持ち直す!) 豊音(んー普通だなぁ、これで京ちゃんに勝てるかなー?) 胡桃(これじゃ豊音にも勝てないかも) エイスリン(よし!) 京太郎(美穂子さん、借ります!)スッ 豊音(片目を、閉じてる?) 胡桃(対局中にどうしたんだろ……) 京太郎(ここからは俺のステージだ!)カッ エイスリン(片目がブルーにっ!?) 白望(あれが暴食、ではなさそう……じゃあ能力の一部?) 京太郎(見えた!) 能力『青眼の預言者』発動 須賀京太郎のオカルトステータスが反映 99ー100=-1 判定成功! 京太郎(見えるぞ!) 成功:その局の点数が+15され、その後一度の和了安価の数値が+20 豊音(キョータロさんと現実でやるとやっぱ全然違うよー) エイスリン(よし、理想の牌譜を……描こう!) 豊音(エイスリンさんも動くみたいだけどーその前に私!)カッ 能力『六曜(先勝)』を発動 京太郎(来たっ!)グゥ 豊音(京ちゃん、なんだか雰囲気がシロっぽく―――ッ!?)ゾクッ 胡桃(どうしたんだろ?) エイスリン(なに?) 京太郎(豊音さん、いただきます!)ニッ 能力『魔物喰い』を発動、さらにステータス食欲が暴食のためゾロ目でクリティカル 豊音(なにか来る!?) ブチリッ 豊音(え、使えない?ちょーこわいよー)ウルッ 京太郎「」ニィッ 能力『魔物喰い』発動:相手の能力を無効にし次コンマ下二桁を01にする。 エイスリン(よし!) 能力『トリック・ウィッチ』発動:自分の和了判定を最上位にする 胡桃(能力、私も欲しいな……) 京太郎(エイスリンさんに発動された?こっちを喰うべきだったか?いや、こっちで良いか!) 豊音(うぅ、京ちゃん強いよー)ウルウル 京太郎(うわ、すごい罪悪感) エイスリン「ツモ、2000オール」ジャラッ 京太郎「やられた」 豊音「このエイスリンさん凄いよーさすがお絵かきのお姉さん」 胡桃「これ、なにごと?」 白望(あれが暴食?) 京太郎(今度こそちゃんと和了らないとな!) 豊音(わ、私の先勝はだめだから、どれ使おう……) 胡桃(なんとかしないと)アセッ エイスリン(もう一回!) 京太郎(これ、やばい……俺死なないよな?) 豊音(手牌が良いよーこれならいけるかもー) 胡桃(うわぁ) エイスリン(なに、これっ)ウルッ 豊音(どうしよー、今回はやめといたほうがいいかな?) 胡桃(これもう、諦めたい) エイスリン(どうしよう……) 白望(暴食、万能ではなさそうだ) 京太郎(さぁ、行くぞ衣!) 能力『月海支配(喰)』発動 須賀京太郎のオカルトステータスが反映 99ー100=-1 判定成功! 京太郎(ここは俺のステージだ!) 成功:その自分以外の全員の点決めコンマ下二桁を20下げる。 豊音(あれ、牌が来ない……) エイスリン(理想の牌譜を描く!) 能力『トリック・ウィッチ』発動:自分の和了判定を最上位にする 京太郎(来た!今度はエイスリンさんか!)グゥ 豊音(京ちゃん、まただ!)ゾクッ 胡桃(なに?) エイスリン(私が、狙われてる!?)ゾクッ 京太郎(喰らう!)ニッ 能力『魔物喰い』を発動、さらにステータス食欲が暴食のためゾロ目でクリティカル エイスリン(やられる!?) エイスリン(あれ、なにこれ……え?あれは……) エイスリン「ヒッ!?」 塞胡「?」 白望(なにこれ!?) ガッ エイスリン「ッ!?」ビクッ グチュッ ブチッ グチッ ググッ ブチリッ 京太郎「」ニィッ 能力『魔物喰い』クリティカルヒット:相手の能力を無効にし次コンマ下二桁を00する。 豊音(きょ、京ちゃんちょーこわいよー)グスッ 胡桃(え、なに?なんなの?) エイスリン「~~~ッッ!!?」ビクンッ エイスリン「ッ……ッ!」ガクッ 豊音「エイスリンさん!?」 京太郎「エイスリンさん!」ガシッ エイスリン「キョ、キョータロー……~~~ッ!!」ビクッ 京太郎(あ、これエロい奴だ、落ち着けマイサン!) エイスリン(な、なにこれっ~~ッ!) 塞「京太郎君、ソファに寝かしてあげて!」 京太郎「りょ、了解です!」ソッ エイスリン(キョータローの匂いがっ、一杯でっ、またっ―――ッ!!?)ジワッ 京太郎「大丈夫ですか?」ソットオロス 京太郎(また俺の暴食のせいか?) 白望(これが暴食?エイスリン、どうしたの?) 胡桃「麻雀は中断で、なにがあったんだろ……」 少しして。 エイスリン「」カキカキカキッ バッ(ガッツポーズのエイスリン) 京太郎「良かったぁ」ドクンッ 京太郎(あれ、気を抜いた途端、なんだ?) ??「おや、噂のお客さんだね」 京太郎「ん?あっ、今朝のコンビニの」 ??「暴食、だね……私はこの麻雀部の顧問の熊倉トシだよ」ニコッ 京太郎「あ、須賀京太郎です!」 ?「あれ、こんなとこにいた」 京太郎「あれ、咏さんも?」 豊音「あー三尋木プロだー!サインくださーい!」サッ 塞(サイン色紙いつも持ち歩いてるの?) 咏「ん、名前がわかんねーけど」 豊音「豊音です!豊かな音で!」 咏「ほいほいっ」スラスラ 京太郎(書きなれてる、ほんとにプロなんだなー)ヘー トシ「さて、じゃあなんて呼べばいいかね」 豊音「京ちゃんだよ!」 トシ「じゃあ京ちゃん……少しついてきてくれるかい?」 京太郎「え?」 トシ「京ちゃんを強くしろってね、この子からのお願いなのよ」 白望(これ以上強くしてどうするつもりなんだろう) トシ「すぐ終わるから、来るかい?」 京太郎「もちろん行きます!」 豊音「あれ?」 トシ「そうさ、どうやら倒さなきゃいけない相手がいるみたいだしね」フッ 京太郎(……読んだ?) 白望「暴食、怠惰より強いのかな?」 塞「シロが強さ気にするなんてめずらしい」 白望「……そうだね、ダル」 胡桃「私たちも一緒に行こうか?」 トシ「まぁ誰かついてきても良いかもね」 エイスリン「」シュバッ(手を上げる絵) 白望「私が、ついていく」 トシ「じゃ、行こうか……みんなは三尋木プロに練習付き合ってもらうんだよ」 豊音「はーい!」ワーイ 京太郎(学校裏の森の中まで来たけど……) トシ「この神社の中だよ」 京太郎「ここ、ですか?」 白望「強くなれる、京太郎……頑張って」 京太郎「……おう」 テクテクテク ギィィ… 京太郎「埃っぽいな」ケホッ バタンッ 京太郎「なっ!?勝手に扉閉まるんじゃねぇよ!」 トシ「京ちゃん、聞こえてるかい?」 京太郎「あ、はい!」 トシ「どちらにせよ対価はつきものだから、その先でしっかりと力を得てくるんだよ」 京太郎「なっ!?聞いてないっすよ!」 白望「頑張れー……ダルいけど」 京太郎「こいつ!……たく」テクテクテク 京太郎(ここが最奥、なんだ……丸い鏡?) 鏡「」ギュオッ 京太郎(な、なんだこの鏡、俺……だけど俺じゃない誰かがいる!?) 京太郎「なん、だ?」 鏡「12の次元のお前の記憶、その記憶を呼び覚ます鏡だ、須賀京太郎」 京太郎(鏡の中の俺!?) 鏡「さぁ、今お前が選べる二つの次元から、お前の力を呼び覚ます」 京太郎(二つの次元の、俺?) 鏡「決闘者の記憶、そして破壊者の記憶……選べ」 鏡「どうせ、ここから出た時は見た記憶のほとんどを失うんだ、しっかり俺の決闘(デュエル)を見ておけ」 京太郎「なに言ってんだお前、いや俺」 鏡「さぁ、満足させてくれよ?」 京太郎「ま、まったくわけがわからんぞ!」 鏡「良く見ておけ、さもなくばお前に満足はおとずれない」 ギィッ トシ「帰ってきたね……」 京太郎「う~なにがあったのかまったく覚えてない……」 トシ「そういうものさ、岩手にいる間はいつでも来ればいいよ」 京太郎「ありがとうございますトシさん、なんか新しい力手に入れられた気がします」 トシ「誰かを連れてきても良いかもね、あんたなら力を獲る手助けできるだろうし」 京太郎「なるほど」 白望「大丈夫?」 京太郎「あぁ、なんとかな……よし、使う日が楽しみだ!」グッ 白望(私も、強くならなきゃ) 宮守高校・麻雀部- 京太郎「ただいま帰りましたー」 咏「京ちゃん、疲れてるみたいだねー」 トシ「まさか本当に成功するなんて予想外だったけどね」 京太郎「成功しない前提だったんですか、怖い」 トシ「ま、とりあえず頑張りな京ちゃん」ポン 京太郎「とりあえず昼食べに行きます」 トシ「そうかい、じゃあ誰か案内してあげな」 白望「私が行く」 塞(ダルいって言わない!?) 胡桃(惚れた?) 豊音(シロが行くなら私はいいかなー) エイスリン「」カキカキカキ バッ(シロと京太郎が手をつないでる絵) トシ「珍しい、じゃあお願いねシロ」 咏「私ももうちょっと熊倉先生と話してるから京ちゃん行ってきて良いよー」 京太郎「じゃあ行きましょうかシロさん」 白望「ん……行こ」 ファミレス- 京太郎「やっぱここだな……ていうかなんでまた隣なんだ?」 白望「京太郎の隣が良いから……」 京太郎(勘違いしそうになる) 白望「とりあえず食べよう」モグモグ 京太郎「今日は自分で食べるんだな」 白望「食べさせたかった?」 京太郎「まぁ、シロみたいに綺麗な女の子に食べさせられるなら嬉しいしな」 白望「ッ」カァァッ ファミレスから出る二人 京太郎「さて、戻るか……」 白望「ちょっとかがんで」 京太郎「ん、こうか?」 白望「よっと」ドサッ 京太郎「お前、背中に乗るとはっ!」 白望「ダルい……」 京太郎「たくっ、帰るぞ」テクテクテク 京太郎(おもちがっ、おもちが二つ!)ドキドキ 白望(背中、大きくて温かい……) 夕方- 宮守高校・麻雀部- 京太郎(さて、シロ以外の麻雀は見たけど……どうするかな) 京太郎「せっかくだし打ちますか!」 シロ「せっかくだし私、やりたい」 塞「私もやりたいけど……」 エイスリン「」バッ(くじの絵) 豊音「さぁー引こう!」 胡桃(能力無いと、さすがに勝てない……) 白望「あたりだ」 塞「よし!」 胡桃(うぅ、シロと京ちゃん相手なんて……飛ばないようにしなきゃっ) 京太郎(例の力、使ってみるか?) 白望(怠惰を使うかどうか、もう少し考えた方が良いかな……) 胡桃(飛ばないように、飛ばないように……) 塞(とりあえず塞ぐ!) 京太郎(最悪だぞ!)クソッ 白望(あまり良く無いけど、同じか怠い……)ゴッ 胡桃(こ、こんなんじゃっ)ウルッ 塞(微妙……) 京太郎(美穂子さん、もう一度!)スッ 白望(暴食の力じゃないなにか、くる!) 胡桃(対局中に目を閉じるなんて、また?) 京太郎(見える!)カッ 塞(モノクルが曇った!?) 白望(暴食の能力、詳細聞いとけばよかった……怠いけど) 京太郎(見えた!) 能力『青眼の預言者』発動 京太郎(見えるぞ!) 成功:その局の点数が+15され、その後一度の和了安価の数値が+20 白望(私も使うか……でも怠いんだよね) 胡桃(どうする気?) 塞(じゃあ、塞ぐ!)カッ 能力『心鎮壷(シン・シェン・フー)のレプリカ』を発動 京太郎(来たっ!)グゥ 白望(京太郎、来る―――ッ!?)ゾクッ 胡桃(また?) 塞(な、なにか見える!?) 京太郎(行くぞ、沢山喰らいな!)ニッ 能力『魔物喰い』を発動、さらにステータス食欲が暴食のためゾロ目でクリティカル 白望(きた、暴食……) ブチリッ 塞(あれ、見えない?塞げない?)ウルッ 京太郎「」ニィッ 能力『魔物喰い』発動:相手の能力を無効にし次コンマ下二桁を01にする 白望(あれが、暴食……か、怠いな) 胡桃(能力、か) トシ(さて、これで青の瞳で見る世界が発動したわけだ) 塞(モ、モノクルが壊れてるわけでもないのにっ!) 京太郎(よし、このまま)ギンッ 京太郎「ツモ、2000・3900!」ダンッ 塞(なっ……) 胡桃「……はい」 白望(怠い……)ゴッ 京太郎(さて、次はどうするか……) 白望(あぁ、だんだん怠くなってきたなぁ) 胡桃(よし、塞よりは和了れた!) 塞(塞ぐ?いや、でも……塞ぐのを無効にされてからなにも来なかった……) 京太郎「」 白望(だんだん、怠くなってきた……そろそろやろっかな)ボゥ 胡桃(こ、こんなでもなんとかするしか!) 塞(微妙……)タンッ 京太郎「ロン、ば、倍満……24000です」 塞「……なぁっ!?」 トシ(これで塞の飛び……あれ、能力じゃないのか) 塞「……私なんかじゃ、ダメだ……」 京太郎「さ、塞さん大丈夫ですって!あんなの偶然ですから!あんなこと滅多にありませんから、あんなオカルトありえません!」 京太郎(一昨日あったけど) 白望(怠惰、発動できなかった) 胡桃(私、ラスじゃない!) 京太郎(どうするか……) 京太郎「せっかくだし打ちましょうよ!」 白望「ん、そうだね」 塞「つ、次こそは……」フラフラ エイスリン「」バッ(ゾンビの絵) 豊音「よし、次こそやるよー!」 胡桃(ん、頑張ろ!) 白望「さっきと同じメンバーだね」 塞「よし!次こそ勝つ!」 胡桃「また飛ばないようにね」 京太郎「はいはい、この話はおしまい」 京太郎(さて、やるか……?) 白望(怠惰、使う……怠いから) 塞(今度こそ塞ぐ!) 胡桃(よし、能力無しの底力!) 京太郎(まぁ、今の俺ならどうにでもなる) 白望(怠い……)ゴッ 塞(うわぁ) 胡桃(うわぁ) 京太郎(使ってみるか)ドン☆ 白望(鏡で、得た力!?) 塞(なんのつもり!?) 京太郎(見える!)カッ 塞(モノクルが曇ったけど……いや、ここはやらない!) 胡桃(くる!) 京太郎(来い!) 能力『無限煉獄龍』発動 京太郎(来い!)ピキーン 白望(なに!?) 塞(モノクルが震えてる!?) 胡桃(私でもわかる感覚!?) 京太郎「死者と生者……」 トシ(これは、とんでもないものを出しちゃったかもね) 京太郎「ゼロにて交わりしとき……」 咏(また強くなるのかい、京ちゃん) 京太郎「永劫の檻より魔の竜は放たれる!」スッ 豊音(竜が見える!?)ビクッ 京太郎「こいよ、無限煉獄龍(インフェルニティ・デス・ドラゴン)!」 エイスリン(み、みんな見えてる!?) 京太郎「デス・ファイア・ブラスト!」ゴッ 判定成功:ヒット 自分以外の者の点決めコンマ下二桁を30下げる 京太郎「さらに、デス・ファイア・ブラスト!」 京太郎「いくぞシロ!」バッ 胡桃(うるさい) 京太郎「インフィニティ・デス・ブレス!」 ゴッ 白望(なっ、龍から黒い炎がっ!) ボゥンッ 白望「ぐっ!」 白望(な、なに?今の……) トシ(龍も消えたね) 京太郎「ツモ、4000・8000だ……満足させてくれよ?」 京太郎「ツモ、700・1300!」 塞(くっ) 胡桃「はい」 白望(怠い……) 京太郎(さて、さっきはトリップしちまったからな……今度はしっかりと!) 白望(怠惰、今度こそは……) 塞(今度こそ塞ぐ!) 胡桃(よし、今度こそ!) 京太郎「」 白望「怠い……片付ける」タンッ 京太郎「ロン、48000」ドンッ! 塞(うわ) 胡桃(うわ) トシ(シロが飛ぶ、あるいは須賀京太郎ってのは相当ヤバい存在なんじゃないかい……) 咏(えげつねー) 豊音(シロが飛ぶなんて最初の頃だけだったよー) エイスリン(シロ……) 白望「……」ウルウル 塞(シロの目が潤んでる!?) 胡桃(なんだってぇぇぇぇ!?) 京太郎「あ、えっと……」 白望「帰る」テクテクテク ガチャッ 京太郎「……ご、ごめんなさい」 咏「まぁこればっかりは」 トシ「ああなりたくなる気持ちもわかるけどね、とりあえずシロも明日には元通りだろう」ウンウン 京太郎(う、うっわぁ、俺悪者) 旅館・部屋- 咏「うぁー疲れたー」 京太郎「まぁ仕方ないですね、俺があっちに行ってる間に教えたりしてたみたいですし」ハハッ 咏「温泉行こうよ温泉!」 京太郎「そうですね、晩御飯まで時間もありますしとりあえず行きますか!」 温泉- 京太郎「ふぅ」 咏「やっぱり落ち着くねー」 京太郎(それにしても静かで……人居ないのかな?) 咏「……今日お昼から帰ってきた後、やけに小瀬川の胸気にしてた?」 京太郎「うぇっ!ば、バレてましたか……」ゲッ 咏「わかるっつーの……好きな相手が他の女見てることぐらい……」フイッ 京太郎(お、怒らせた?) 咏「京ちゃんみたいなおっぱい星人知らないよ」 京太郎「……」 京太郎「ごめんなさい」 咏「別に良いよ、前から知ってっから」ツーン 京太郎(あやや、こりゃ怒らせちゃったかな……でも、やっぱり男の性というか) 咏「その内、こういう胸も好きになってもらうから」ギュッ 京太郎(う、腕に抱き着いてきた!?) 咏「ほれほれー」 京太郎(ふ、ふにふにしてる……いかん!) 京太郎「もう温泉から出ます!」 咏「えーつまんないなー」 京太郎「これ以上は別のが出ますから!」 咏「え?」 京太郎「昨日もですけど、また(血が)出ちゃ不味いんで……」 咏「あ、あぅ……そ、そのっ、ご、ごめん!」バッ 京太郎「ありがとうございます、先に出ときますね……のぼせないでくださいよ?」 咏「べ、別に大丈夫だよ!」カァァッ 京太郎「はい、それじゃ」 咏(べ、別のが出るって……)ボンッ 旅館・部屋- 京太郎「ふぅ、おいしかったですね!」 咏「そうだね、わっかんねーけど」 京太郎(どうしよっかな) 京太郎「ネトマだな」 一人目 のどっち 二人目 かなちゃん 三人目 シロ 京太郎「お、シロだ」 かなちゃん:また会ったな のどっち:よろしくお願いします シロ:よろしく キョータロ:よろしくお願いします 京太郎「さて、どうなるかな」 トップ 京太郎 二着 かなちゃん 三着 シロ ラス のどっち かなちゃん:かなちゃん大勝利だし! のどっち:どうにもうまくいきませんね キョータロ:まぁ運が大事ですから シロ:覚醒してるのが三人だから のどっち:そんなオカルトありえません かなちゃん:まぁかなちゃんの勝利なわけだけど 京太郎「のどっち、強く生きろ……ていうかシロも大丈夫なのか?」 京太郎「ん、ウィスだ」 のどっち:どうしてそんなに強いんです? キョータロ:うちの師匠が教えるの上手いんですよ のどっち:私の友達にもそっくり同じことを言う方がいるんですが、その人にはそれだけじゃない何かがあります キョータロ:それだけじゃないなにか、のどっちさんも見つければいいじゃないですか のどっち:麻雀は運と実力だけです、何かなんて気のせいですから キョータロ:なら、それを突き通せばいつか何かが手に入るかもしれませんよ のどっち:そんなオカルトありえません 京太郎「あ、ログアウトした……気難しいなぁ」 京太郎「ん、またウィスだ」 京太郎「お、かなちゃんか……若干面倒な気もするな」 かなちゃん:なんだか昼に一度だけ、妙な感覚を感じたし……お前なにした? キョータロ:別になにもしてませんよ? かなちゃん:どうにもふに落ちないし、どちらにせよ私たちは惹き合ってるんだ、長野に帰ってきたら一回ぐらい風越に顔だせし キョータロ:風越? かなちゃん:ほんと、鈍感な奴だな、まぁ来ればわかるって 京太郎「ログアウトした……わけがわからん」 旅館・部屋- 京太郎「さて、寝ますか?」 咏「とりあえず横になろー」 京太郎「はい」パチン 咏「京ちゃん」ギュッ 京太郎(うおっ、温泉のことのせいで意識してしまう!) 京太郎(……咏さん)ギュッ 咏「ひゃっ!?」 京太郎「あ……す、すみません」 咏「べ、別にへーきっつーか……」ソッ 京太郎「ちょっ!どこ触ってっ!」 咏「だ、だってさっき温泉で出そうって言ってたから、が……我慢してるのかとっ、わかんねーけど……」ゴニョゴニョ 京太郎「あ……あ~、あれね、あれはですね……その、怪我が開いて血が出そうって意味で……」 咏「え……」サー 京太郎「その、勘違いさせるようなことを……」 咏「う、うぇっ……ひぐっ……」グスッ 京太郎「え、えぇぇっ!?ご、ごめんなさい!俺が勘違いさせるようなこと言ったばっかりに!」 咏「ち、違くて……わ、私がその、こんなことする女だって、思われるかとっ」グスグスッ 京太郎「……あのですね咏さん、俺の言葉が原因なんだしそんなこと思うわけ」 咏「で、でもぉっ……うぇぇっ」ポロポロ 京太郎「はぁ~」ガバッ パチンッ 咏「ちょっ、電気つけないでっ!」 京太郎「あのですね、俺……咏さんのこと好きです」 咏「ふぇ?」 京太郎「だから抱き返したんだし、嫌そうな声してなかったと思ってますし、大人なんですからそのぐらい察してくださいよ……」 咏「え、えっと……」 京太郎「だから咏さん、俺と……付き合ってください」ギュッ 咏「あ……う、うんっ!」ギュッ 数年後- 咏「と、いうのが私たちの馴れ初めなわけだ、わかった?」 健夜「……そう」 恒子「す、すこやん……」 はやりん「……☆」 咏「あれ、聞きたいって言ったのは四人じゃね?知らんけど」 健夜「そのね、からかうつもりで言ったわけで……本気で語られても……」ドヨーン 恒子「すこやん……」ソッ はやりん「……☆」ゲッソリ 咏「ふふん!羨ましいだろー」 ???「咏ー!」 咏「あ、京ちゃんだ!」フリフリ 京太郎「あ、小鍛冶さん方、こんにちは!」 健夜「あ、うん」 咏「今日から旅行だから、須賀咏、行ってくるってわけ!それじゃあねー!」 京太郎「それじゃ失礼します」 京太郎が運転する車で去る二人 ?「」ゴゴゴゴゴッ 健夜「……あ、咲ちゃんずっと喋らなかったね」 恒子「宮永プロ……これは、次のタイトルマッチは大荒れだね」 はやりん「☆」 京太郎の車・車内- 京太郎「あぁ、なるほど、だからあんなことに……」アハハッ… 咏「惚気ちゃったー」 京太郎「ほどほどにしてあげてくださいよ?」 咏「ふふん、だって京ちゃんのこと大好きだしー?知らんけど」 京太郎「あはは、俺も大好きですよ……わからんけど」 咏「京ちゃんはそれ使っちゃだめだろ!」 三尋木咏ED2
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前話 次話 京太郎インタビューその6 全国大会の第一戦を難なくクリアした清澄高校。 敗退した高校には、来年頑張って欲しいと願う。 勝者インタビューの意味も兼ねて、SK君に取材していく。 まずは清澄高校の一回戦突破、おめでとうございます。 京太郎「ありがとうございます。でもいいんですか? 3連続跳満出して大活躍だった部長とか、優希や染谷先輩も他を寄せ付けない活躍だったし、そっちの方が良かったんじゃ」 そちらは他の記者に任せて、お前はこっちのインタビューに行けと言われまして。 京太郎「はあ」 ぶっちゃけちゃうと、こっちのインタビューの方が楽しみにしてる人多いくらいなんですよね。 京太郎「みんなもっと大会の方に集中したげて!? 頑張ってるんですから!」 とはいえ流石に白糸台などの有名校への取材には敵いませんが。 京太郎「清澄は人気なしですか……。でも、うちは絶対勝ち進んでみせるので、人気が無いなんて言ってられるのも今の内ですからね」 その意気です。 一回戦では、部長さんは特に気合が入っていたように見受けられましたね。 京太郎「そうですね。3年生の部長は最初で最後の大会ですから、みんなの中でも特にって感じで。実は今回他校をトバしてたのも、「よぅし! みんな見てなさい! 私の番で試合終わらせてあげるわ!」って控室で宣言してからですし」 自信たっぷりですね。 京太郎「あの時点で結構な点差ついてましたしね。でも自信って点で言えば、優希の奴なんかは「よっしゃあー!! このゆーき様の東一局で全てを終わらせてやるじぇー!!」とか言ってましたけど」 そうだったのですか。 京太郎「まぁご存知の通り、あいつの親番は東四局になったんですが」 親決めのサイコロを振った時点でズッコケてたのはそういう理由ですか。 京太郎「ちなみに出番の無かった和と咲も控室で若干ズッコケてました」 一年生のみなさんもやる気満々で、空回りしたんですね。 それで、前回から今に至るまでに面白エピソードはありましたか? 京太郎「俺のインタビューって、そういうの求められてるんです?」 だけというわけでもありませんが、メイン層ですね。 京太郎「あー……。面白じゃないんですけど、ちょっとしたハプニングみたいなのはありましたね」 というと? 京太郎「一回戦はその日の午後にやったんですけど、午前中はその準備って感じで。俺も大会中の食材の買い出しに出掛けてたんですよ」 一回戦でもう買い出しに? 京太郎「調理器具は準備してきたんですけど、食材は現地調達ですからね。部費はいくらか渡されて、レシート持ってきさえすれば後は俺にお任せと」 その道中になにかあったのですか? 京太郎「必要なものは買ってリュックに詰めた後、帰り際ですね。人通りの近くでオロオロしてる人を見掛けたんですよ」 誰だったのでしょうか? 京太郎「宮守高校の臼沢さんって言ってました」 宮守高校、というと。 京太郎「はい。うちと同じ日程で一回戦突破して、次にうちと当たる高校の一つですね」 となると、試合前に一人でオロオロしている所を見掛けたと。 京太郎「むしろ試合前だから余計焦ってたんでしょうね」 何があったのでしょうか? 京太郎「俺も何かあったのかなー、と思って声掛けてみたら、向こうも動画で俺の事知ってたみたいで驚いた後、ちょっと悩んでから「ねぇ! 君の能力を見込んでお願いがあるんだけど、聞いてもらえる!?」と」 能力? 京太郎「事情を聞いてみたら、どうやら試合会場に向かう途中で人混みに巻き込まれて、他の選手の人と散り散りになっちゃったみたいで」 あ、迷子捜索能力ですか。 京太郎「そうなりますね」 S君の事ですから引き受けたのだと思いますけど、時間はあったんですか? 京太郎「ええ。そもそも買ったものも緊急で必要なものじゃないですし、試合に間に合わなかったとしても俺が見逃すだけですから。それに、みんなは勝ってくれるって信じてますし」 成程。それで、その後は? 京太郎「とりあえずは連絡がつくか聞いてみたんですけど、試したけど全員繋がらないと」 みなさん携帯を落としてしまった? 京太郎「いえ、後で聞いた所、マナーモードのままにしてたり周りがうるさくて気付かなかったとか、充電切れてたりしてたみたいで」 それは不運ですね……。 京太郎「それで、まずは迷子になった人達がどういう人なのか聞いてみました」 とりあえず歩いて探すのではないのですか? 京太郎「その方が良い時もありますけど……、えーっと。迷子になると言っても、人によって大体パターンがあるんですよね。咲の場合、道分かんないけどとりあえず歩いてみるっていう一番困るパターンなんですけど」 ふむ。それで? 京太郎「人となりを聞いて、大体この辺りにいそうだなって当たりをつけていけば、探す分には早く見つけられるかな、と」 そして、臼沢さんに人となりを聞いて、当たりをつけてから探し始めたと。 京太郎「はい。それでまず見つかったのが、鹿倉さんですね」 どういう当たりをつけていたんですか? 京太郎「臼沢さんから聞いたところ、鹿倉さんは背は低いけどしっかり者で、部内の風紀委員みたいな人らしくて。そういう人なら、人混み掻き分けてみんなを探しに行きたいけど、身体が小さくて中々踏み出せなさそうだなと思って、大きい人通りに沿った部分で立ち往生してるんじゃないかな、と」 そこまで想定するんですか。 京太郎「ええ。で、まぁドンピシャだったみたいで、スクランブル交差点のとこの人の流れの手前で、右に左にウロウロしてたのが見つかりました」 ドンピシャですか、すごいですね。 京太郎「こう言っちゃ失礼ですけど、まー咲に比べたら素直にそこにいてくれたので、比較的といえば比較的簡単に」 京太郎「とりあえず一人確保して次ですね。エイスリンさんっていう、ニュージーランドの人を見つけようと」 その人はどんな方なのですか? 京太郎「全く話せない訳じゃないんですが、日本語を聞くのはともかく喋る方はあまり得意でなくて、常日頃ボードを持ち歩いてそこに絵を書いて意思疎通を図る人だそうです」 成程。そこからどういった考察を? 京太郎「人が多くて目立つ場所にいて、そのボードでHELPサインを出してる可能性が高いと考えました」 人が多くて目立つ場所……。 京太郎「セブンとかマックとかの全国どこにでもあるような施設の入口だったり、外国人でも知ってるような東京名物になりますね。この場合」 それで、実際どこにいたんですか? 京太郎「忠犬ハチ公像の前でした。あの辺りなら一番目立つ所ですね」 ちなみにどんなHELPサインでしたか? 京太郎「ボードに描いてたのはぴえんの顔文字でした」 京太郎「それで、残る二人ですが」 宮守高校ですと、確か小瀬川白望さんと、姉帯豊音さんですね。 京太郎「そうですね」 どちらから先に? 京太郎「そこでは、姉帯さんの方を先に、という話になりまして」 何故でしょうか? 京太郎「前二人は見つけやすい位置にいるという考察だったのですが、小瀬川さんの場合は先に他の人と合流しているかもと話してたので」 というと? 京太郎「小瀬川さんは普段ダルいダルいと面倒臭がる人だそうなんですが、結構スペックは高くて、大事な所では遺憾なく発揮するタイプらしくて。それなら俺が考える他の人の居場所にも小瀬川さんは当たりつけてて、探して見つけてる所かもって考えたんです」 成程。 京太郎「現実は最後見つけた時に公園のベンチでダル~んと座ってたんですが」 なんだか裏切られた気分です。 京太郎「いえ、まぁ一度探しに行ってたみたいなんですけど、当たりをつけた人が鹿倉さんで、既にこっちで回収してた後だったんですよね」 入れ違いだったと。 京太郎「小瀬川さんは「外してた……ダルい……」って言ってました」 それで、姉帯さんにはどういう当たりをつけていたのでしょう。 京太郎「えーと。聞いてた特徴として、姉帯さんはその時全身黒い服装で、長い黒髪で、俺よりも背の高い女性で」 それだけ特徴的であれば、すぐに見つけられたのでは? 京太郎「ところが本人的にそういう特徴、取り分け高身長をコンプレックスに思ってるらしいので、あまりそれらが目立つ振る舞いをしてないかもしれなかったんですよね。気の大きいタイプでもないそうなので」 となると……道端で座り込んでしまっている可能性が? 京太郎「そういう可能性もあったんですが、友達想いの優しい人だとも聞いたので、そういう事情を押して必死にみんなを探してる事も考えられたので、難しい所だったんです」 それで、実際にどうやって探したのでしょうか? 京太郎「えーと、ですね。当たりをつけるのが難しくて、向こうが目立てないなら、こっちが目立って歩けばいいって事になったんですよ」 というと? 京太郎「エイスリンさんの提案なんですけどね。俺が鹿倉さんを肩車して歩けばいいと」 肩車、ですか。 京太郎「人一人肩車して歩いてればそれだけで目立つし、人混みの多い所でも頭一つ抜ければ、同じく頭一つ抜けてる姉帯さんを見つけられる筈だとなったんですよ」 理屈の上ではそうですけど、年頃の女の子を肩車するのは憚られませんか? 京太郎「俺もそう思うんですけど「今は緊急事態だから無罪!」と鹿倉さん本人に強く言われまして、強行する流れに」 本人にそう言われたら、引き下がるしかありませんか。 京太郎「ですね。それで、臼沢さんが「胡桃と荷物を同時はキツイだろうし、こっちは私が持つよ」と言って、元々持ってたリュックを背負ってもらって。小瀬川さんは人口密度が高いのは嫌いそうだからと人通りの少ない場所を回りつつ、鹿倉さんが声を張り上げて探したんです」 それで、見つけられたと。 京太郎「ええ。どっちも目立ってたので割と早めに。人混みがそんなに無いところで見つけた時に、余程不安だったんでしょうね。姉帯さんがこっちに走ってきて飛びかかるように抱き着いてきまして」 あの身長の人が飛びかかってくるのは中々の恐怖では? 京太郎「それがあの人、見た目美人系なのに中身小動物系で、その時もえらい号泣して「わーん! 会いたかったよー!」って叫んでたので……。なんだか避ける気になれなかったんですよね。肩車してたからそもそも避けらんなかったですし」 成程。ですが、肩車して飛び掛かられたらS君も上の鹿倉さんも危険ではないでしょうか。 京太郎「ええ。鹿倉さんも「わっ、ちょっ、豊音、危なっ……!」って焦ってたんですが、あの人びっくりするぐらい軽かったので。俺が倒れないような姿勢取ったにしても、てんでバランス崩れなかったんですよ」 S君の足腰強過ぎる問題では? 京太郎「そうですかね。まぁ、どっちにしろ怪我が無くて良かったです」 ちなみに、姉帯さんとS君の身長差を考慮すると、S君が腰を落として抱き着かれた場合、ちょうどS君の顔の位置に姉帯さんの胸部が当たると思うのですが。 京太郎「なんでそんな気付かんくて良い事に気付いてそのまま言っちゃうんですか」 どうでした? 抱き着かれてみて。 京太郎「例によってノーコメントで」 その後、小瀬川さんを公園のベンチで発見して、見事ミッションコンプリートしたと。 京太郎「ええ。姉帯さんをあやすのに長くかかったり、小瀬川さんが「バテた……おんぶして……」とか言い出したりと、色々ありましたが、なんとか宮守のみなさんは合流出来てました」 時間は大丈夫でしたか? 京太郎「まーかなりギリギリだったので慌ただしくしてましたけど、向こうも一回戦突破したみたいなので、なんとか間に合ったんでしょうね」 S君も大変感謝されたんじゃないでしょうか。 京太郎「そうですね。荷物を返してもらった後、別れ際臼沢さんが「このお礼は絶対するからね! 絶対だよ!?」って言ってたので、今度会った時に改めて、という感じになるんでしょうか」 宮守の方達はどういう印象でしたか? 京太郎「全員3年の先輩なんですけど、みなさん可愛い人達って感じでしたね。雰囲気がフレンドリーというか、柔らかいというか」 では、最後に何か一言。 京太郎「夏バテ防止の為、水分補給はきちんとしましょう。スポドリに塩をちょっと入れるのがオススメです」 前話 次話
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前話 次話 京太郎インタビューその8 全国大会Bブロック準決勝を間近に控えた清澄高校。 二回戦で激戦を繰り広げた姫松高校だけでなく、シード校の臨海高校、瑞原はやりプロが注目する有珠山高校など、準決勝も波乱となるであろう。 SK君は次の試合、どうなると思いますか? 京太郎「清澄が絶対に勝つ! ……って言いたい所ですけど、正直分からないですね」 拮抗しててどう転ぶか分からないと? 京太郎「というか、次元が高過ぎて俺にはさっぱりって感じですね」 次元、ですか。 京太郎「部長とかは誰々にはこの牌が集まりやすいとか、この役で上がることが多いとか、こういう能力を持ってるとか当たり前に言うんですけど。和はそんなオカルトあり得ませんって言いますし、俺も懇切丁寧に説明されてもなんのこっちゃというか」 確かに超能力としか思えない打ち方をする選手は多く見受けられますからね。 京太郎「俺レベルだとテンパイ出来るだけで良く出来た方ですしね。ダブルリーチとか出した事もないっす」 宮永選手は良く嶺上開花で上がっていると思いますが? 京太郎「ええ。だからあいつもなんのこっちゃ枠ですね」 そう言えば、東京で知り合った選手達とは今でも連絡を取っているんですか? 京太郎「そうですね。頻度は個人差あるんですけど、大体全員と」 S君一人でそれ全部に応対するのは大変じゃありませんか? 京太郎「んー。まぁちょっと多いかもしれませんけど、元々空いた時間はダチと電話やらなんやらで駄弁って時間潰すタイプなんで、苦ではないですね」 リア充ですね。 京太郎「はは。これで彼女でもいたら完璧ですけどね」 いないんですか? 京太郎「出来たこともありません」 みなさん朗報です。S君は現在彼女募集中のようです。 京太郎「そういうのやめてくれませんかね!? 割と切実に!」 連絡頻度が一番高いのは誰ですか? 京太郎「やっぱ淡ですかねー。あいつ遠慮が無いですし、スマホ慣れしてるからかコメントが早い早い」 やはりドラゴ○ボールの話題ですか? 京太郎「電話では大体そうなんですけど、LINEだと他のしょーもない話が割合多めですね。お菓子送れーとか、構えー遊べーとか」 出来立ての彼女みたいですね。 京太郎「そんな甘い感じじゃ全く無いんですけどね。ナチュラルに人を傷付ける言葉も飛んてきますし」 連絡先を知った人とは直接会っていますか? 京太郎「いえ、この前誘われた一回だけです」 誘われた? 京太郎「あー……。昨日ですけど、宮守のみなさんがお礼も兼ねてということで、海に誘ってくれたんですよ」 海に、ですか。 京太郎「はい。なんでも、団体戦が終わってから個人戦までは東京で観光するという事になったらしくて。昨日は永水の人達と一緒に海にってなって、そこに俺もと」 永水というと、あの選手全員が巫女服を着ていて、シード校で清澄とも二回戦で戦った。 京太郎「その永水です」 いつの間にか宮守の方々と繋がりが出来ていたんですね。 京太郎「俺も経緯は知りませんが、何かきっかけがあったんでしょう」 男性も来る事に何か言われませんでしたか? 京太郎「いえ、事前に話は通してたみたいで、俺が誘われた時にはもうOK貰ってたみたいです」 とすると、宮守と永水の選手達と海に……。 京太郎「ええ、はい。流石に水着は無かったんで、自腹で買って行きました」 みなさんお美しいですから、水着姿は眩しかったのではないですか? 京太郎「そうですねー。目の保養になったのはいいんですが、それを見てナンパしようとするチャラい男もいましたから、追い払う為に何回も呼び出されましたよ」 もしかして彼氏のフリをして追い払ったんですか? 京太郎「あー……。そうですね。基本的にはそれで男連れと知って諦めてくれるんで。石戸さんなんかは傍に薄墨さんがいたからか「夫です」とか言ってて」 確かに身長差とか雰囲気諸々で親子に見えなくもないですね、あのお二方。 京太郎「薄墨さんはそらーまぁキレてましたね。ムキになって俺に「私の彼氏として振る舞いやがれですよー」って命令されてまして。何故か俺がしばらくそれっぽくすることに」 何回も「彼氏です」と呼び出されたということは、何人もの美少女を侍らせてる男の子と認識されていたのでは? 京太郎「周りから俺への視線が段々とキツくなってたので、多分そうかなって……」 基本的には諦めてもらえたとのことですが、諦めが悪い人もいたんてすか? 京太郎「ええ。ちょっと人数多くて、物陰に連れ込んで俺ぶちのめせば連れてけるんじゃね? って考えたのであろう乱暴者もいました」 大丈夫だったんですか? 京太郎「ええ。ハギヨシさんから護身術を学んでたお陰で」 護身術? 京太郎「カポエイラです」 カポエイラ。 京太郎「東京にボディガードも務めて行くなら、格闘技の一つでも身に着けた方がいいって言われまして。何がいいかと聞かれたら、じゃあカポエイラがいいと言ったんですよ」 何故カポエイラを? 京太郎「最近読んだマンガでバトゥ○キってのがあって、カッコイイなー強いなーと思って。まぁ影響受けてコッソリ動き真似してたんです」 中々マイナーな格闘技だと思いますが、教えてもらえたんですか? 京太郎「はい。ハギヨシさんって護身術として格闘技は大体修めてるとか」 護身術の域を超えていませんかそれ。 京太郎「しかもカポエイラ一つですらメストレ……道場で言う師範くらいのレベルは絶対にありましたからね……」 京太郎「まぁそんなこんなで、みんなが見てない所で応戦したんですけど、そんな人の教えもあって怪我なく撃退出来ました」 撃退ですか。 京太郎「と言っても向こうにも怪我はさせませんでしたし、ちょっとビビらせて帰らせただけなんで。喧嘩問題起こしたとか思わないでくださいね?」 分かりました。記事にする時は擁護の内容で書いておきます。 京太郎「喧嘩が起きた前提じゃないですかそれ」 そんなトラブルもあったそうですが、楽しく過ごせましたか? 京太郎「ええ。みなさん楽しくて良い人達でしたし、海でやるイベントは大体こなしてたので。スイカ割りとか、砂の城とか」 ラッキースケベとか。 京太郎「だからそういう方向に突っ走ろうとするの止めてくださいて」 起きたんですか? 京太郎「……ノーコメントで」 彼女達のナンパはS君が追い払っていたそうですが、S君は逆ナンとかされていませんでしたか? 京太郎「えー……? あったといえばあったような、無かったといえば無かったような……」 グレーな出来事があったんですか? 京太郎「えーと。年上の女性二人に「写真撮ってください」って声掛けられまして、海を背景に二人の写真を撮ったんですよ」 ナンパの常套手段の一つじゃないですか。 京太郎「やっぱそうなんですかね? それで、記念にとかで俺とも写真を撮ろうと言ってたんですが、撮る前に滝見がやってきて「……私の彼氏にちょっかいかけないでください」と言って引っ張られまして」 ヤキモチですか? ヤキモチですね? 京太郎「いえ。俺が翻弄されてたから助け舟出してくれたんだと思いますよ」 ……そうですか。 巫女さん特有の神秘的体験とかありましたか? 京太郎「わざわざ聞くようなことですか? ……まぁあったといえばありましたが」 ほほう。何があったんでしょうか? 京太郎「神代さんって仲間内では姫様って呼ばれてて、なんか神様を降ろすことが出来るとかなんとか言うらしくて」 神様を降ろす? 京太郎「なんか神様に憑依される感じらしいです」 神秘的ではありますが、それは中々……。 京太郎「まぁ俺も眉唾物だと思ってたんですけどね。その神代さんは普段健気で天真爛漫って感じの人なんですけど、ある時急に人が変わったみたいに顔つきが変わっちゃいまして、あまり喋らなくなったんですよ」 変わった、と言いますが、神様憑依とか言われましても……。 京太郎「それだけならそうなんですが、その状態の神代さんと力比べした時に、ちょっと元の神代さんだと考えられないぐらいの力で押し負けてたんですよ」 力比べって、何をしたんですか? 京太郎「あー……まぁ、腕相撲的な? 俺も突然の事態でよくわからんかったので」 はぁ……。 京太郎「それで、その神代さんは駆けつけてきた他の永水の人達に連れて行かれた後、しばらくして戻ってきた時にはケロッと元に戻ってて。さっきまでにあった事は全く覚えてない様子だったんですよ」 なにそれこわい。 京太郎「あれで演技とかドッキリとかだったら大したもんですけど、それだと普段の腹芸とか全く出来なさそうな雰囲気も演技って事になるので。それだったらまだ神様憑依とかの方が信憑性あるかなって感じで」 神様憑依の方が信じられるとか相当ですよ。 京太郎「まぁそれだけ不思議な体験だったってことで。宮守のみなさんとも楽しく遊んでたんですが、その日の出来事としては永水の人達がインパクト強めだったかな、と」 成程。ちなみに連絡先交換はしたんですか? 京太郎「ええ。宮守の人達は臼沢さんだけと交換してたんですが、その時には永水のみなさんも含め全員と」 関わり合った人とは今の所みんな連絡先ゲットしてますね。 京太郎「まぁ普段住んでる所が違うから、一期一会の気持ちでってのもあるんでしょう」 そうでしょうかね……。 京太郎「俺もそんな気持ちですから、そうじゃないですかね」 では、最後に何か一言。 京太郎「この季節の海はあっという間に焼けるので、焼けたくない人は日焼け止めを持っていきましょう」 前話 次話
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前話 次話 京太郎インタビューその5 全国大会の開会式を終えた、各県代表の女子麻雀部、その精鋭達。 彼女等の青春を賭けた戦いが、始まろうとしていた。 これは、その裏で陰ながら彼女達を支える一人へのインタビューである。 京太郎「なんですかその漫画の紹介文みたいなの」 テコ入れは必要かと思いまして。 京太郎「はぁ……」 今回もよろしくお願いします。SK君。 京太郎「よろしくお願いしまーす」 本日は全国大会の開会式でしたが、どうでしたか? 京太郎「モニター越しですけど、錚々たる陣営って感じでしたね。雑誌や動画にも出てる人達が一堂に会してるって、なんか現実感が無いですよ」 SK君も雑誌や動画に出られてますが? 京太郎「あはは。俺なんか話の内容ばっかで写真は隅っこで小さくですし、動画だってほんの少しの一部の人にウケてるだけでしょう?」 ……ちなみに動画をご覧になった事は? 京太郎「まぁ、アップが始まってすぐにちょっとだけ。やっぱ自分の動画の全部を繰り返し見るとか精神的にキツイですしね」 ……成程。 開会式では、S君はどうしていました? 京太郎「例に漏れず、咲の奴が迷子になってたので迎えに行きました」 やはりですか。 京太郎「探してる時に穏乃から「京太郎君とこの宮永さん見た! すごいプレッシャーだったね!」ってLINE来て、大体どの辺で見たか教えてもらって、見つけたのはボイラー室ですよ」 何故そんな所に迷い込むんでしょうね……。 京太郎「あいつほんとは迷子になってるんじゃなくて、魔王オーラ撒き散らしに行ってるんじゃないですかね……」 魔王オーラ。 京太郎「って本人に言ったら「そんなわけないでしょ!」ですって。「じゃあただポンコツなだけか」つったらムキーしだしたんで、あいつ自身ポンコツなのは認めてきてるんでしょう」 それはただ怒ってるだけでは……? 京太郎「そういえば、開会式中でなんですけど」 はい。 京太郎「咲を送り届けた後、会場で調理出来る場所に行ったんですよ」 そんな所があるんですか? 京太郎「はい。もちろん無断では使えないんですけど、俺が会場内で調理出来るよう部長が許可をもらってきてくれて」 部長さんにも心境の変化が訪れたんですか。 京太郎「? さぁ。でもこの前「S君に雑用任せちゃうのは避けられないけど、せめてちゃんとした場を用意してあげないと」ってブツブツしてたのは聞こえちゃいましたね。部長もちゃんと俺の事気に掛けてくれてんだなーって思いましたよ」 成程……。それで、そこで何かあったんですか? 京太郎「えーと、そこでちゃんと調理出来るか確かめる為に、一度使ってみようとお菓子を作ってたんですよね」 作れるんですか? 京太郎「ええ。やっぱ女子の差し入れは甘い物が評判良いとの事で、一通りは。で、作ってたら突如部屋の扉がバーンと開かれて「なんか美味しそうな匂いがした!」と言って誰かが現れまして」 誰か、というと、誰だったんですか? 京太郎「それがなんと、開会式中の筈の淡……白糸台の大将の大星淡だったんですよ」 淡? 京太郎「あー。まぁまた話してる内に、ですね」 S君は他人と距離を詰めるのが上手いですね。 京太郎「どうでしょう。今回は向こうがぐいぐい詰めてきた感じだし」 それで、何故選手の一人が? 京太郎「あいつが言うところによると「他のとこのくじ引きなんてつまんなーい。うちはシードだし、どこと当たろうとうちらに勝てるのなんていやしないしー♪」つって、抜け出してきたそうで」 王者だけあって、自信に満ち溢れてますね。 京太郎「というか、あいつは普通に自信家なんだと思いますね。悪意は無いと思いますよ。多分ね」 それで、その大星さんが調理室にやってきたと。 京太郎「はい。んで、俺を見つけるなりあんにゃろう「あ! 長野のパシリのS!」とか抜かしやがりまして」 本当に悪意は無いんですよね……? 京太郎「誰がパシリだって返したら「えー。でもパソコン山に運ばせるとかありえなくない? パシリじゃないなら……先輩が鬼?」とか言うので、じゃあパシリでいいよと」 ああ、天然で人を傷付けるタイプですね。 京太郎「初対面がそんな感じだったんで、他校の選手といえどあんま礼儀正しくするのもアホらしくなってきたから、放っといてお菓子作りに集中しようとしたら、近付いてきて「ねーねー、何作ってるのー?」と」 お母さんの料理中に尋ねてくる子供ですか。 京太郎「印象はその通りでしたね。で、作ってるお菓子を答えたら「マジ!? 作れんの!?」って目ぇキラッキラさせてるんですよね」 尊敬の眼差しを向けられたんですね。 京太郎「いえ、あの目は「作れるんならこの可愛い淡ちゃんにも寄越せ!」っていうタカリの目でしたね」 キラキラした瞳で何を訴えてるんですか。 京太郎「あんまり嫌味を感じないのが不思議でしたねー……。とはいえ、部費で買った食材だったのもあり、そのままくれてやるのも癪だったので、欲しけりゃ食材買ってこいやって言ったんですよ」 乱暴な言い方ですけど、まぁ当たり前ですね。 京太郎「ところが予想に反して「わかった! 何買ってくればいい!?」と」 何故そこだけ素直なんですか。 京太郎「いや、多分あいついつも素直ですよ。自分の感情に」 京太郎「それで必要な食材と量を言ったら、スマホにキッチリメモってダッシュで買いに行きまして、近くに買える所があったので割とすぐ戻ってきました」 パシリ根性全開じゃないですか。 京太郎「どっちかと言うとお菓子買ってきていいとお小遣い渡されて駄菓子屋に向かう小学生のノリでしたね。まぁそこまでさせといて断る訳にもいかんので、追加でお菓子を作ってやったんですよ」 好評でしたか? 京太郎「そうですね。持ち帰る分とはまた別にその場で食べる分も作って食べたら、若干オーバー気味に美味い美味いってリアクションしてましたから」 それが切っ掛けで仲良くなったと。 京太郎「あー、いえ。それもですけどそれじゃなくて、ですね」 ? 京太郎「食べてる時に向こうが「ねーアンタさ、ドラゴ○ボール語れるってホント?」と」 大星さんもですか。 京太郎「まぁ世界的な漫画ですしね。ファン度が俺や穏乃と同じくらいだった淡なんで、同士と分かればそこから仲良くなるのに時間はいりませんでしたよ」 意外といえば意外な所で共通点が出来るものですね。高鴨さんと大星さんも相性が良いのかもしれません。 京太郎「うーん……。どうでしょうね」 ? 何か引っ掛かるものでも? 京太郎「いえ、同じ作品が大好きなのはそうなんですけど、その中でも違いってのはやっぱりありますから」 というと? 京太郎「ドラゴン○ールはですね、主人公とライバルが合体する時があるんですけど、その合体にもバージョンが2つあるんですよ」 合体元が同じならどちらも同じでは? 京太郎「それもそうなんですけど、やっぱり違うっていう意見もあります。俺もそうですし。で、この合体でどっちが好きかと言えば、穏乃は断然ベジ○トで、淡は絶対ゴ○ータって言ってるんですよ」 はぁ…………。 京太郎「というのもあくまで一例で、作品内でどういうカテゴリなら何が好きかってので、この二人ほぼほぼ噛み合ってないんですよ」 同じ作品が好きでも、そこで喧嘩は起こる可能性は有り得ると。 京太郎「まぁどっちとも俺と解釈違いなとこはありましたけど、それで楽しく語り合えたので、大丈夫だと思いますけどね」 S君から見て、大星さんはどういう方でしたか? 京太郎「まーアホで口悪いからあんまり理解されないかもしれませんが、話してみれば天然で純粋な奴なのは分かりますよ」 すっかり悪友みたいな口振りですね。 京太郎「それと、注目して見るとあいつ意外と女子力高いんですよ」 というと? 京太郎「家庭的とはまた違うんですけど、爪先が綺麗だったり髪の手入れが行き届いてたり。あと振る舞いですね。他の女子だったら意識してやってる事を無意識にやってる感じで」 S君が見てきた他の女子よりも、女子力が高いと? 京太郎「いや、女子力単体でなら和……はちゃっとズレてる所ありますけど、福路さんとかの方が高いと見てるんですがね。淡はギャップってのも相まって結構目につくんですよ」 ギャップですか。 京太郎「あとLINEのコメントやスタンプの使い方がいちいち可愛くて、逆に腹立つんですよね」 どういう感情なんですかそれ。 白糸台といえば……踏み込んだ質問になるんですけど。 京太郎「はい?」 女子高校生麻雀の王者、宮永照さんと、そちらの清澄におられる宮永咲さん。同じ苗字ですが、もしかして親戚なのでしょうか? 京太郎「ああー……。一応姉妹みたいですよ」 姉妹。 京太郎「と言っても、諸々込み入った事情があるみたいで、踏み込んだ事は出てこないですけどね」 宮永照さんの方とは面識があるのでしょうか? 京太郎「いえ。俺と咲が会ったのって中学だってのは言ったと思いますけど、その頃にはもう別居しちゃってたみたいで」 出会った頃の宮永咲さんが他人と関わりたくなさそうにしていたのも、そこに関係していると? 京太郎「さぁ? ただあいつ、昔から家族の事については父親の事しか話そうとしないんですよね。それでもあいつポンコツだから、話の節々から母親も姉もいるらしい事は伺えたんですけど」 その姉が宮永照さんだと知ったのは、いつ頃ですか? 京太郎「高校からですね。しかもあいつ、俺より先に和に話してたんですよ? 今では部活のみんなに知れ渡ってますし、中学からの腐れ縁相手に薄情だと思いません?」 S君だからこそ知られたくなかったのかもしれませんが……。 京太郎「まぁ今ここでこうして話してる俺が言えた義理じゃないけど、咲にしろお姉さんにしろ、家族の事情ですし話したくない理由もあるんだと思うので、あまり聞かない方がいいかと」 ですが、友人の家族関係が不仲に思えるのは気になりませんか? 京太郎「ならないといえば嘘になりますが、地雷踏むのもなと思いますし、咲自身もこの大会を通してお姉さんと向き合おうとしてるんで、余計な茶々は入れない方がいいかなって」 見守ろうと決めていると。 京太郎「ま、あいつが何か助けてほしい事があるなら、出来る限りはしてやろうとは思います」 では、最後になにか一言。 京太郎「俺の持ちキャラはバーダ○クです」 前話 次話
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10月▲日 今日から2年生は修学旅行だ 染谷先輩はまた東京に行った そして阿知賀も修学旅行らしく、玄さんと灼さんが長野に来た 自由時間中に時間を作って、わざわざ来てくれた 事前に連絡をしておいて、俺達は1年生だけだが染谷先輩の店で合流した 玄さんも灼さんも阿知賀からのお土産をみんなにくれた 灼さんは穏乃の店の和菓子だった。和が嬉しそうにしていた それとボーリング場の割引券くれたけど……阿知賀まで来いと? 玄さんはどこで買ってきたのかおっぱいプリンだった とりあえずハイタッチしておいたが、その後でみんなで打った時、玄さんは咲と優希と灼さんに思いっきり狙われていた まぁ、うん、仕方ないよな それからは話したり、俺達が知っているおすすめのお土産を教えたり、一緒に写真を撮ったりして別れた 久しぶりに会ったけど、やっぱりいい人達だな 和「ええ、玄さんは相変わらずでしたよ……もう本当に……」 優希「のどちゃんのおっぱい見たり、京太郎とおっぱいの話ばっかりしてたもんなー」 咲「どうしてあそこまで話せるのか分からないよ……」 10月◆日 染谷先輩が修学旅行から帰ってきた 一回見たところをまた見る羽目になったとぼやいていた そしてそれぞれに別々のお土産をくれた で、なんで俺はまたおっぱいプリン? 優希は今度は爆笑してたよ 染谷先輩が思ったリアクションと違うからか首をひねっていたけど、そうじゃない いや、うまいからいいけどさおっぱいプリン 仕方ないからその場でみんなで食べた 和だけは食べてくれなかったけど まこ「いやー、京太郎なら喜ぶと思って苦労して持って帰ってきたんじゃがなー」 久「さすがの須賀くんも2回ももらえば飽きるのね」 咲「飽きたというか呆れたというか……」 優希「でもどっちのも結構美味しかったじょ。のどちゃんも食べればよかったのに」 和「絶対に食べませんとも。ええ」 10月▼日 秋、咲はもっぱら読書の秋だが食欲の秋でもある ということで最近はよく夜に愛宕洋榎さんにおいしそうなものの写メを送ってあげている 送るこっちも楽し……辛いがやはりこういうことは共有するべきだろう 返事も良くしてくれるし、喜んでくれているようで何よりだ この前は『おかげで夜食が増えた!!』というメールがきた そしてさっき、『絹まで夜食食うせいでまた絹が胸大きくなったやないか!!これ以上差つけさすな!!』 と、ご丁寧に風呂上りっぽいタオル1枚の絹恵さんの写メまで付けて送ってくれた 速攻でバックアップまで取った 直後、見知らぬアドレスからメールがあった 『お姉ちゃんが見苦しいもん送ったみたいやから消して!!絹恵』 ……とりあえずありがとうございますと返事をしてアドレスを登録した 愛宕洋榎さんにはお礼に普段以上に写メを送った うん、食欲の秋だな!! 和「夜に美味しそうなもの写メ……なんて酷いことを……」 久「流石に私もこれはやらないわ。だって酷過ぎるもの」 まこ「夜に食うとなぁ……一気にくるからな……」 優希「この前タコスの写メを送ってきたのはまさか……」 咲「それで胸が増えるって一体……」 絹恵「あ、京太郎くんからメールや。……可愛いわ、この子猫」 洋榎「あいつめ……うちには食いもんの写真かツッコミしか送ってこんくせになんやこの差!!絶対おもろいギャグ送ったる!!」 絹恵(お姉ちゃんがそんなんやからやろ……) 10月27日 今日は咲の誕生日だった なので部活を早めに切り上げて、簡単なお祝いをした 咲は自分が誕生日ということを忘れていたらしく、相当驚いていた そしてみんなでプレゼントを渡した 和は咲が読んでいる作家の新作、優希は可愛いデザインの写真立て、染谷先輩は咲に似合いそうな伊達眼鏡、竹井先輩は麻雀のデジタル打ち専門書、 俺は去年までで結構色々渡していてネタ切れだったので、どうするか悩んだが、ハギヨシさんのアドバイスもあり手編みのマフラーにした 和の時のエトペンで編み物をやっていたおかげか、なかなか出来が言いものを渡すことができた 少し寒かったからか、帰りに咲は早速マフラーを巻いていた 喜んでくれたようで何よりだ 家に帰って電話で聞いたが、照さんもわざわざプレゼントを送ってくれたらしい 中身は予想通りお菓子詰め合わせだったとか 咲は照さんの誕生日に何を送ろうか今から悩んでいた 気が早いっての 咲「ほんっとうに誕生日忘れてたからびっくりしましたよ」 久「おかげでいい顔見れたけどね」 和「そういえば、色々渡したって書いてありますけど、どんなものをもらってたんですか?」 咲「……去年は胸が大きくなる方法が書かれた雑誌だった」 優希「……ドンマイだじぇ」 咲「一昨年は良い感じの推理物の小説だったんですけど……」 咲「中盤と終盤の間くらい、すっごくいいところで『こいつが犯人』って赤線で書かれてて!!」 まこ「うわぁ……あいつもやるのぅ……」 咲「京ちゃんをあれだけ本気で怒ったのはあの時だけだったなぁ……」 咲「でも、このマフラーは本当に嬉しかったな……」 11月×日 クラスの友達に頼まれて和にラブレターを渡した 今時ラブレターって……というのは言わないでやったがせめて自分で渡して欲しかったぜ 部室で渡して優希や竹井先輩にばれると面倒だったので、わざわざ人気のない旧校舎の裏に和を呼び出して渡した 和は驚いていたが、俺の友達からだと聞くと、自分で言ってこない時点で無理と言ってそのままラブレターを突っ返してきた その後も何故か機嫌が悪く、今日の指導は一段と厳しかった やっぱり知らない奴からラブレターなんてもらったからかね 明日、一応謝っとこう あ、突っ返されたラブレターどうしよう…… 和「……分かります?いきなり二人きりでちょっと話したいことがある、ってメールもらって呼び出された私の気持ちが」 久「あぁ、このラブレター書いた子には悪いけど、そりゃ不機嫌にもなるわね」 まこ「つーか京太郎そんな言い方したんか……」 和「勘違いですけど……仕方ないじゃないですか」 優希「同情するじぇ。京太郎以外に」 咲「京ちゃん最後まで気付いてないし……」 11月○日 今日は休みだったから昼寝してたんだが……変な夢をいくつも見た 夢の中で咲が嫁だったり和と結婚式挙げてたり、優希とは恋人同士だったり、 染谷先輩と俺で雀荘経営してたり、竹井先輩と夫婦でプロで活躍したり…… なんで5人分だ?ハーレム願望でもあんのかよ俺 そういう欲が無い訳じゃないけどなぁ……欲求不満か? でも夢の中のみんな可愛かったな…… いや、あくまで夢だ夢 みんなは大切な仲間だ。うん あんだけ寝たけど、今日は早めに寝よう 咲「わ、私が京ちゃんのお嫁さん……」 和「結婚式なんて……」 優希「恋人……」 まこ「京太郎と経営か……悪くないな」 久「夫婦でプロ入りねぇ……現実にしちゃおうかしら」 咲「だ、駄目です!!」 和「そうです!!」 優希「だじぇ!!」 久「じゃあいっそハーレム?そういう気が無い訳じゃないって書いてるし?」 まこ「アリじゃな」 咲「そ、それも……じゃなくて!」 和「つまり側室……あ、正妻希望で!」 優希「わ、私だけを見て欲しいじょ……」 11月△日 今日部室に行くと和しかいなかった 珍しいことに机に突っ伏して眠っていた 突っ伏していたが……おもちが枕のような状態だった いや、厳密にはそうとは言えないかもしれないが、和の豊満なおもちが形を変えて和の頭を支えているのを見ると…… とりあえず写メは撮った。和の寝顔と潰れたおもちがすばらだった しかし良く寝ていた。そして誰も来る気配はなかった 正直、少しくらい触ってもばれないんじゃないかと思った。 ちょっとだけ、ちょっとつついてあの柔らかさを確かめたいだけだったんだ!! でも、和の無防備な寝顔を見て、凄まじい罪悪感があったのでやめた それから和に制服の上着を掛けて1人ネト麻してたけど、俺の次に咲と優希が来たのは30分後だった こんなだったら揉んどくべきだったよ!!畜生!! 咲「む、胸を枕に?」 優希「のどちゃんなら余裕だじぇ!」 久「和、ちょっとそこに突っ伏して」 まこ「うむ、検証のため写真も撮るから、はよ」 和「やりませんっ!!というかなんですか枕って!普通にしてただけです!!」 和「あ、でも触るのは言ってくれれば……」 優希「のどちゃんのどちゃん。喧嘩売ってる?」 11月□日 今日は家庭科の授業で調理実習だった 昔の俺なら最後の皿洗いだったが、ハギヨシさんの教えのおかげでかなりスムーズに料理ができた 最初は同じ班の女子主体だったが、しばらくすると「負けた……」と女子が言って俺が中心に作ることになった 普通に教科書通りに作ったつもりだったが、みんな美味しいと言ってくれた 後、料理部の女子に割と本気っぽい勧誘をされた 男子は「美味い……美味いけどこれを作ったのが須賀かぁ……」とか言ってた 俺だって授業じゃなきゃ野郎に料理なんざ作らねーよ 料理部の女子の頼みで、放課後にちょっとだけ料理部に行ってみた 色々話してる内にクッキーを作ることになったので作ると何故かほとんどの女子が落ち込んだ 俺が何をしたというんだ クッキーは多めに作って麻雀部に持っていった 好評だったので今度また作ってみようか 咲「この日から調理実習で京ちゃんと組みたいって人がいっぱいで……」 まこ「龍門渕の執事が教えてからそっちのことはえらく上達したからな」 久「ちょっと油断したら負けそうで怖いわ」 優希「料理部の奴が『女子力で男子に負けた……』とか言ってたのはこれかー」 和「クッキー、アレ買ってきたものかと思いましたしね」 11月●日 休日に街をフラフラしていたら迷子の咲を保護した だからなんでお前はこんなによく迷子になるんだこのポンコツが そのまま咲とふらつくことになった といってもそれなりに長い付き合いだ、お互いどこに行きたいかは大体分かる 咲の迷子以外だが ある程度行きたいところに行った後、喫茶店に入った それからは2人で話をした。大会だのなんだの忙しかったから、咲とゆっくり話すのも久しぶりな気がした 結構長い間喫茶店に居て、暗くなってから咲を送って帰った やっぱり咲と居るのが安心するってか、落ち着くな 久「はい用意」ワキワキ 優希「りょーかいだじぇ」ミギテコテイ 和「はい、動かないでくださいねー」ヒダリテコテイ まこ「無駄な抵抗はするなよ」アシコテイ 咲「え、なんでそんなに息が合ってて抑え」 ※この後めちゃくちゃくすぐられた 11月◇日 今日は俺と和しか部活に来なかった ちょうど良かったので明日の小テストのために和に勉強を教わることになった 分からないところを聞くと丁寧にしっかりと教えてくれた さすが和だ。後教えるのに熱が入りすぎるのか、俺の腕に押し付けられるおもちがたまらない その後も俺が質問する、和が教える、おもちが押し付けられる、の繰り返しだった ある程度は分かったが、おもちのインパクトが強すぎる 勉強よりもおもちのことが頭に入る 明日の小テストの点は分からないが、和のおもちの方が尊いのは確かだろう 追記、小テストはそこそこだった 優希「またのどちゃんのおっぱいだじぇ」 久「そうね、おっぱいね」 まこ「さすがじゃの、和のおっぱい」 咲「すこし分けてほしいよ、おっぱい」 和「いじめですかっ!?」 11月▽日 今日は急に勤労感謝の日ならぬ雑用感謝の日をすることになった 簡単に言うと、俺は雑用をするなということらしい 普段からついついやってしまうだけだが、みんなは気になっていたらしい という訳だったんだが……咲はなんかあぶなっかしいし、優希は上にあるものに届かないし、和はしゃがんだ時のおもちがすばらだし 落ち着かなかった こんなに雑用が染みついていたのか俺 別に苦じゃあない。うん、マジで そして部活が終わった後、みんなからプレゼントをもらった 別に誕生日でもなんでもないのだが、普段の感謝の気持ちらしい 悪い気もしたが、断る訳にもいかないので受け取った 帰ってから中身を見てみると、咲はメモ帳、優希はドンタコス、和はボールペン、染谷先輩は店の割引券、竹井先輩はカード麻雀のセットだった あまり気を使わせないようにちょっとしたものにしてくれたのだろうか でも、ありがたいな 今度俺も普段の感謝の気持ちとか言ってなにか渡すかな 久「いや~、これは我ながらいいアイディアだったわ」 和「普段から気が付いたら雑用やってましたからね。少しは控えてほしいです」 まこ「ま、こういう奴じゃからな」 優希「だからこそのプレゼントだじぇ!」 咲「だね。普段からお世話になっているし、こういうの大事だよね」 久「そりゃ咲はね」 まこ「お前さんが一番じゃろう」 和「迷子の咲さんを見つけられるのは須賀くんですし」 優希「だなー。この前も迷子になってたよな?」 咲「だから酷いって……」 11月■日 今日学校で進路希望の紙を渡された 進路かー、何も考えてねーや とりあえず麻雀部のみんなに聞いてみると、竹井先輩はまず推薦で大学に行くとか言ってて、染谷先輩は店のことを考えているらしい 和も進学するらしい。咲と優希は俺と同じく考えてないらしい 家に帰ってから、何人かにメールで聞いてみた 花田さんはとりあえず進学を考えているらしい とりあえず麻雀は続けたいと言っていた モモは進学はするけどその先はどうするか分からないらしい でも、影の薄さを活かした探偵とかいけそうとは言っていた 穏乃は潔く何も考えてないと言った とりあえずは来年のインハイくらいしか先のことは考えてないらしい 愛宕洋榎さんはプロになる!と言っていた プロになって打倒小鍛冶プロ!とか言っていたので、応援として美味しそうな焼き鳥の画像を送ってあげた その後のメールは無視した 照さんもプロになるらしい というかもういくつかのところから声を掛けてもらっているらしく、どこにするかを考えているとか 照さんならどこでもやっていけそうだし、照さんがプロになったらそのチームを応援しよう 俺も何か考えないとなー 久「進路ねぇ」 和「とりあえず大学ですね」 優希「むむむ、タコスがあるところは無いのか」 まこ「その基準かい」 咲「うーん……あ、京ちゃんと同じとこ!!」 優希「それいいな!タコスは京太郎に作ってもらえばいいし!!」 和「須賀くんの成績を上げて同じとこに来てもらうというのもアリですね」 久「須賀くんはいっそ主夫でいいんじゃない?」 咲和優希まこ『それだ!!』 11月13日 今日は竹井先輩の誕生日だった なので適当な理由を付けて竹井先輩を部室に呼んで、サプライズでお祝いをした 竹井先輩は予想もしていなかったようでかなり驚いていた そしてみんなでプレゼントを渡した 咲はおすすめの小説、和は少し小さいエトペンのぬいぐるみ、優希はマグカップ、染谷先輩は店の食事無料券だった 俺は手編みの手袋を渡した。我ながらなかなかの出来だと思う 竹井先輩はプレゼントも喜んでくれたようで良かった 久「あの時は嬉しかったわ……ちょっと後で泣いたもの」 まこ「はりきって用意した甲斐があったわ」 和「ええ。なんだかんだでお世話になっていましたし」 優希「先輩がいなかったら麻雀部自体あったか分からないしなー」 咲「だね……そういえば麻雀部が無かったら京ちゃん別の部に入ったのかな……」 久「確かにね……つまり私が麻雀部を残しておかなかったらまこや優希や和は須賀くんに出会えなかったのかしら?」 まこ「感謝しとるわ」 和「ありがとございます」 優希「ほんっとーにありがとうございますだじぇ」 咲(あ、だったら私の1人勝ちだった?) 久「咲、そうだったら1人勝ちとか考えてないかしら?」 咲「か、考えてませんよ!?」 11月◎日 今日、部活が始まるまで時間があり、誰も居なかったので部室のベッドで昼寝した たまには昼寝も悪くないと思ってゆっくり眠れた が、目を覚ますと隣に顔を真っ赤にした咲がいた しかも、思いっきり俺が抱き締める形で 間違えて咲を抱き枕にでもしたか? さすがに付き合いが長いとはいえ、恥ずかしかったのだろう 離れようとした時、タイミング悪く他のみんなが入ってきた 傍から見れば同じベッドに寝ている俺と咲、その日の部活の半分以上は説教された 後で咲に聞いたら、俺に無理矢理引きずり込まれたらしい 寝ぼけていたのか、注意しよう まこ「あの時は部室で何をしとるのかよ思ったわ」 和「全くです。みんなが来るのに須賀くんと一緒に寝ているなんて羨まし、ゴホン、駄目ですよ咲さん」 久「これって咲は引きずり込まれたって言ってるけど、本当のとこはどうなのかしらー?」 優希「咲ちゃんならこっそり忍び込むのに慣れていても……」 咲「ほ、本当に引きずり込まれたんだってー!!寝顔を見ようと思って近づいたら、いきなり腕を引っ張られて……」 和「どちらにしろ駄目ですよ咲さん」 久「全くね。次は私がやるから」 まこ「いやいや現部長であるわしからじゃろ」 優希「先鋒のわたしだじぇ!!」 和「ではここは一番胸が大きい私が」 咲「みんなやりたいのは同じじゃないですか!!」 11月☆日 週末の連休、なんと愛宕洋榎さんと愛宕絹恵さんが長野に来た なんでも親戚の法事らしく、ついでに遊びに来たらしい 早速長野県名物の信州そばとニラせんべいをご馳走してあげた 美味しかったらしく、2人ともおかわりまでしてくれた その後愛宕洋榎さんが「今までのリベンジや!!」とか言って3人で打つことになった 無論俺が2人に勝てる訳がなく、ボッコボコにされた 絹恵さんは申し訳なさそうにしていたが、洋榎さんのドヤ顔がイラッときた まずサッカーをしようと誘った 絹恵さんが元サッカー部らしくかなり上手かった。後揺れるおもちがすばらだった 洋榎さんは俺と絹恵さんには付いていけないらしく途中から休憩していた そして休憩中、とっておきのものをご馳走してあげた 「また太らせる気か!!」と洋榎さんが言っていたが、そういうものじゃないと言うと、「なら全部食べてたるわー」と言っていた それが狙いだ。すぐさまイナゴ、蜂の子、ざざ虫の3点盛りを出してあげた 出した瞬間、今までで一番面白いリアクションを取ってくれた その後は涙目で謝ってきたので、各種1匹づつで許した その後も恨めしそうな目で見てくるので、帰りに栗しぼりを渡した いやぁ、美味しいものを人に振る舞うっていいよな! 和「……これは流石に同情します」 優希「しかし1匹づつは食べたのか、やるなこの人」 咲「ちょっといきなりこれはやりすぎだと思うけどなぁ」 久「私はむしろこのリアクションが見たかったわー」 まこ「お前も大概酷いな」 11月★日 今月末にまた4校で合同合宿をやることになった 各校の新部長達で大会が始まる前にまたやろうという話になったらしい 今回1、2年生が中心だが、3年生も少しくらいなら遊びに来るらしい そして今回は俺も参加していいとのことだった 個人戦で4位の結果からか、他の学校からも是非とのことだった しかし俺以外は女子の合宿、参加していいのかこれ? 咲「あ、だから少し考えるって言ってたんだ」 優希「京太郎のことだからすぐに参加するって言うと思ってたじぇ」 和「結構紳士なところもありますからね。胸さえ見なければ」 まこ「じゃな。まぁ他校からも悪い印象は無いし、むしろ参加して欲しいって言われてたぞ?」 久「結構他校のいろんな娘と連絡先交換してるしねー」 11月▲日 合宿参加の話だが、俺は不参加ということになった なんでも岩手のお世話になった親戚の法事に家族で泊りがけで行くことになってしまい、合宿の日程と被ってしまった 俺も可愛がってもらった人なので俺だけ行かない訳には行かない みんな残念がっていたが、家の用じゃ仕方ないと納得してくれた 俺も正直残念だ 合宿ということで少しは色々な期待はあったが……まぁ言っても仕方ない しかし岩手か……ひょっとしたら宮守の人達と会えるかもしれないな 後で連絡してみよう 咲「京ちゃんが不参加なの残念だったなー」 和「全くですね」 優希「風越の池田も残念がってたじぇ」 まこ「あぁ、鶴賀の奴らも残念そうじゃったな」 久「龍門渕も……アレ、4校全部?」 11月◆日 今日は岩手で日記を書いている なんでも親戚の都合でしばらくこっちに泊まりらしい 久しぶりに会う人が多い 何人かは清澄インハイ優勝のことを知っていた 一応俺が部員ということも知られているらしい 酒を飲んだおっさんたちが麻雀しようと誘ってきたので打った アレだ、普段打ってる相手がアレのせいか、普通に勝てた 最初は勝てたらこずかいやろうとか言ってたおっさんたちが勘弁してくれと言うのはなかなか面白かった 流石に後で叱られたが、こずかいはきっちりいただいた その後和や咲のサインを頼まれたりしたが……和はともかく咲はサインなんて書けたか? 宮守の人に連絡を取ったら結構近いところらしく、すぐに会えるらしい 明日以降、しばらく宮守高校も休みらしいので時間を見て会うことになった ネト麻やメールで連絡は取っていたが、やっぱり実際に会うのは楽しみだ 咲「宮守の人達かー。大将の人すごかったなぁ」 優希「あぁ、あの白いのにはリベンジしたいじぇ!」 久「うーん……あの卓は愛宕さんの印象が強いのよねー」 まこ「わしなんか結構必死じゃったぞ。アレほっといたらやばかったし」 和「ふむ、あの時の和了についてはまだ疑問なのでまた打ってみたいですね」 11月▼日 適当に親戚に挨拶してから宮守の人達に会いに行った 待ち合わせ場所にはすでに5人全員居て、会ってすぐ豊音さんに抱きしめられた 身長の関係上顔におもちが!!おもちが!!ありがとうございます!! すぐに臼沢さんと鹿倉さんが引き離したのが少々残念だった その後は岩手を案内してもらった 途中小瀬川さんが「ダル……おぶって」と言いだしたので背負おうとしたら逆に驚かれた つい咲や優希と同じようにやってしまいそうになった 軽率だったと謝ると小瀬川さんは「……ありがと、気持ちだけ受け取っとく」と言って普通に歩き出した 心なしか前より早歩きな気がした。耳が赤かったけど、やっぱりこっちが寒いせいか? それからはなんと宮守高校に連れて来てもらった 普通に入れたけど……今更だが良かったのか? それからは勿論麻雀だ やっぱりインハイ出場校、みんな上手かった 途中途中で2位3位になれたりはしたが、トップにはなれなかった それから帰り際、明日も会う約束をした後、後半はほとんど麻雀をしないで何かをスケッチブックに書いていたエイスリンさんが俺に絵をくれた 俺が打っているところを横から見た絵で、かなり上手かった 今日は宮守のみんなにはお世話になったし、長野に帰るまでに何かお礼をしたいな まだこっちにはいるし、何か考えよう 久「これさー……男1人と女5人で出かけるって……」 まこ「わしらが言えることじゃないと思うぞ」 優希「ぐぬぬ……合宿に来ないで何をやってるんだじぇ!」 和「一応麻雀はやってますけど……なんでしょうねこの納得いかない感じは」 咲「京ちゃんまたこういうことやって……」 11月×▼日 親戚の墓参りもそこそこに、今日も宮守の人達と会った 街を見ていると、何かのイベントか男性が女性をお姫様抱っこしているところに出くわした 女の子の夢ってやつかね 色々回った後、また宮守高校に行くと、エイスリンさんがいきなりお姫様抱っこしている絵を見せてきた やれと?エイスリンさんは笑顔で手を差し出してきた 臼沢さんや鹿倉さんが色々言っていたが、こんな可愛い子に頼まれて断れる訳もない エイスリンさんは軽くていい匂いがした。本人も満足そうだった エイスリンさんを降ろした後「ツギ!!」と言って他の4人を指差した 全員やれと?さすがにみんな断るかと思ったが、全員OKだった こうなったらやってやると全員お姫様抱っこした 臼沢さんは結構軽かった。抱っこした後も赤くなっているのが可愛かった 鹿倉さんは……まさか優希より軽い人がいるなんて想像もしてなかった ぶっちゃけお姫様は付かない 小瀬川さんは全身を俺に任せてくれるようで全力でこっちに寄りかかってきた 首に腕回してるからおもちが!おもちが!!すばらだった 降ろした後少し赤かったように見えたのは気のせいか? 最後に豊音さん……ここでやらなきゃ男じゃねぇ 抱き上げた瞬間みんな驚いていた。根性見せたよ俺 豊音さん自身はすごく喜んでくれた。俺より背高いのにはしゃぐ姿は結構可愛かった 降ろした後もすごく感謝された 適当に打って今日は帰った 帰りにいくつか毛糸を買った。宮守のみんなへのお礼用だ 編み棒は親戚が持っているから借りよう 咲「お姫様抱っこ……いいなぁ」 まこ「全員分やるのがすごいな」 優希「まさかあの大将を持ち上げるとは……」 久「その辺りはさすがよね。女の子を傷つけないようにしているわ」 和「そういうところはすごくいいのに……」 久「あら?和もやって欲しかった?」 まこ「それはみんなじゃろ。咲や優希は経験済みっぽいがな」 咲「ちょ、ちょっとだけですよ!?」 優希「そ、そうだじぇ!!ちょーっと試しにやってもらっただけだじぇ!!」 和「抜け駆けじゃないですか」 11月○◆日 今日長野に帰ってきた 岩手では宮守の人達とまた仲良くなれて良かったな 帰る前、時間があったので宮守の人達にお土産選びに付き合ってもらった 色々面白そうなものや美味しそうなものを教えてくれた助かった ただ、エイスリンさんが生ワカメを睨んでいたのが少し気になった そして別れ際、昨日の夜に作った編みぐるみエトペンマスコットをプレゼントした 以前和に作ったものと基本は同じだから5個もあんまり苦労せずに作れた みんな喜んでくれたようで良かった 豊音さんは和と同じエトペンということでかなり喜んでいた みんな喜んでいる中、、エイスリンさんがすっと俺の傍に寄り 「……オレイ」と言って頬にキスしてくれた 俺も含め、みんな茫然としていたが悪戯した後のような顔で笑うエイスリンさんを見て、みんなが抱き着いてきた ちょっと苦しかったが、それだけ喜んでくれたということが嬉しかった 後おもちとか、大きいおもちとか、ささやかなおもちとか ただ、小瀬川さんが一番最初に抱き着いてきたのは驚いた 最後に、今度は宮守のみんなが長野に来ると言ってくれた その時はまた会おうと約束して、俺は岩手から長野に帰った 今度、用事が無くても岩手に行ってみてもいいな 5人「…………」 久「……3日とちょっとで普通こんなに仲良くなれる?」 咲「京ちゃんが無自覚で落としたんだと思います」 和「多分日記に書いてないとこで色々やったんでしょうね」 まこ「ええいこいつは何人落とす気じゃ」 優希「今何人かなー」 久「優希、数えるのやめなさい。ちょ、なんでもう二桁いってるのよ」 咲「京ちゃんですし……はぁ」 和「もう……なんですかね、どうするのがいいんでしょう」 優希「どうにもならないと思うじぇー……私も落とされたとき無自覚だったろうし」 まこ「じゃな。わしらもそうだったんじゃし」 咲「ライバル多いなぁ……」 12月×日 もう12月だ、めっきり寒くなった 登校中に咲がいたので首に手突っ込んだら本気で怒られた ちょっとした冗談だったのに 部活中、寒かったので鍋食いたいと言ったら今日の部活は鍋の話題一色になった すき焼きがいいだの、しゃぶしゃぶがいいだの、タコス鍋を開発しろだの、 鍋の締めは雑炊か麺かで討論になったり、 すき焼きに豚は意外にいけるとか、闇鍋はどこまで許されるかとか、 一応打ってはいたが、鍋の話は終わらなかった 色々落ち着いたら麻雀部で鍋をすることが確定した ただ、何の鍋をするかはしばらく決まらないだろう 俺としてはモツ鍋がいいんだがなー 締めは中華麺で 久「鍋かー、またやりたいわねー」 まこ「あんときは眼鏡が曇って大変じゃったぞ」 優希「結局タコス鍋が却下になったのが悲しいじぇ」 和「それは流石に無いですから」 咲「結局鍋と一緒にタコスも食べてなかったっけ?」 12月○日 久しぶりに風邪引いて寝込んだ……風邪で学校も休んだわ 寝ぼけて暖房を冷房にするとかそら風邪も引くわー おまけに今日は両親もいないというタイミングだったから油断したぜ ただ、母親が頼んだのか、学校が終わったくらいの時間に咲が来た ポンコツではあるが、一応料理もできる。咲にお粥を作ってもらい、大人しく看病してもらった 久しぶりに咲の料理を食ったが、分かり切っていたことだが風邪のせいで味分かんねぇ そう言うと、治ったらまた食べさせるとか咲は言っていた。治ってもお粥食わせるなよ その後は体を拭くのを手伝ってもらった 他の誰かには無理だが、まぁ咲だしな その後はしばらく寝ていたが、部のみんなが来たのでまた起きた みんなそれなりに心配してくれたみたいで、少し嬉しかった ただし竹井先輩、ケツにネギは迷信だから試す?とか笑顔で言うのはやめてください それから気をつかってくれたのか、お見舞いの品を置いて咲と一緒に早めに帰っていった お見舞いの品は嬉しいが優希、風邪引いてる人間にタコス置いていくんじゃねぇ 竹井先輩も笑顔でネギを置いていくのはやめてくれ 一眠りしたら大分体も楽になったので今日記を書いている ただ、さっき愛宕洋榎さんが串カツの画像を送ってきたのはイラっときたので同じく食べ物の画像を送り返した イナゴの佃煮のドアップ画像、気に入ってくれるだろう うん、明日には学校に行けそうだ 久「お尻にネギ、やらなかったのねー」 まこ「病人にやらせることじゃないじゃろ」 和「そんなオカルトありえません」 優希「むぅ、タコスを食べれば元気が出るのに……」 咲「びょ、病人に無理させちゃ駄目だって……」 4人「…………」 咲「え?」 久「いやね?やーっぱりあの時咲だけ看病していたのがね?」 まこ「まぁ、親からまかされとるんわ仕方ないがの」 和「それはそれ、納得は別ですね」 優希「まぁ、要するに、まただじぇ」 咲「私もう何回これ…」 ※この後(ry 12月△日 今日は休みだったので目的もなく街に出たが……とにかく寒かった 適当にふらついても寒いのでどこかに入ろうと思ったが、カップルばっかりで入りにくいぜコノヤロウ どうするかと思っていたら、たまたま和に会った 同じように寒いけど店に入りずらかったらしいので、1人より2人の方が入りやすいと、一緒に喫茶店に入った 適当に入った店だったが、頼んだコーヒーが美味しくでなかなか当たりだった 和も同じ意見だったらしく、しばらく喫茶店について話していた ふと、窓の外を見ると雪が降っているのに気付いた そういえば少し遅い初雪だった。どうりで寒い訳だ 出会った頃は、こうやって2人で喫茶店でコーヒー飲むなんて考えられなかったな そう言うと、和も確かにそうだと言って笑っていた そのまましばらく2人でゆっくり話した たまにはゆっくりと過ごす休日も悪くない 久「デート?」 まこ「デートじゃな」 咲「デートだね」 優希「デートだじぇ」 和「ち、違……わないです」 優希「お、否定しなかったじょ」 和「喫茶店で初雪降る中、ゆったりと会話するっていいですよね?」 まこ「おいコイツ自慢してきおったぞ」 久「たくましくなったわね。くすぐる?揉む?」 咲「両方で」 和「え、ちょ、本気ですか!?咲さんはもっとこういうことやってるじゃないですか!!」 咲「それとこれとは別なんだよ和ちゃん」 優希「諦めるじぇ。羨ましいんだから」 和「せめてどっちかに…」 ※この後くめちゃくちゃすぐられてめちゃくちゃ揉まれた 12月□日 商店街の福引を引いたら北海道旅行が当たった 普段麻雀で使わない運がここで来たぜ!!アレ、なんか悲しい…… とにかく冬休みには北海道だ 北海道に行くので、有珠山の由暉子に冬休みに会えるか電話してみたら会えると言っていた 詳しい日程は決まっていないので、決まり次第こっちも予定を決めるから、言われた そんなにまた会えるのが嬉しいか?と聞いたら当然です、と言ってくれたのが結構嬉しかった 北海道に行く楽しみがひとつ増えた そういえばなんか少し声が途中で少しくぐもって聞こえたが、なんだったのだろう 咲「京ちゃん、北海道にまで……」 優希「全国各地に誰かいるじぇ」 和「やめてください、笑えません」 まこ「でも、くぐもった声ってなんじゃろ?」 久「涙声とか?出会える嬉しさでー、って冗談よ冗談」 由暉子「♪~」 成香「アレ?その写真は……」 揺杏「あ、確かユキが男と撮った写真」 誓子「言い方悪いな~。事実だけど」 爽「知ってるかー?ユキ、こいつから電話会った時会える嬉しさで泣いモガ」 由暉子「ストップ!!それ以上は駄目です!!」 12月●日 今日部室に入るとベッドの上で毛布にくるまる竹井先輩と染谷先輩を見つけた 暖房が壊れたらしく、暖を取っていたらしい いや出ましょうよ。打てないじゃないですかー 部室めちゃくちゃ寒いけどさ その後優希が来た。迷わず毛布の中に入りやがった 入るな。出ろや しばらく出る出ないの言い合いをしていたら咲と和が来た 始めは和も早く出て打つべきと言っていたが、咲が引っ張り込まれ、和も無理矢理引き込まれた 2人とも寒いからって出なくなりやがった。出ろや!そして俺だけ寒いだろ!! 竹井先輩が入りたい?でもね~とか言ってきたのにイラっときたので無理矢理毛布剥ぎ取ってやった すぐさま毛布が冷えるよう窓開けてバッサバッサとやったら鬼だの悪魔だの魔王だの酷かった そっちだけ温かそうとか許すか!! その後は結局寒すぎて打てなかった 帰りにみんなで肉まんを食べた。あったかいね…… まこ「寒かったんじゃし仕方ないわ」 優希「寒いせいだじぇ!」 久「そうよねー。和みたいに分厚いのがあるわけじゃないしー」 和「なんですか。防寒とかできませんよ」 咲「無いよりいいじゃない……京ちゃんも入れてあげればよかったかなー」 久「だったらまず二人きりの状況を作るわね」 まこ「異論無しじゃな」 和「最初はそれが目的でやってたんじゃないんですか?」 12月◇日 今日は新道寺の哩さんと姫子さん相手にネト麻をした この2人とやるときはスカイプで話したり顔を見たりしながらが多い やっぱり実際に相手の顔が見えるのがいいのだろうか ただ、今日の姫子さんは調子がよくなさそうだった なんか顔が赤くて少し呼吸が荒かった 途中やたら色っぽい声が聞こえたと思ったら画面が真っ暗になった 画面が回復すると哩さんに代わっていて、少し風邪っぽいとのことで交代して打った 哩さんも少し顔は赤かった。風邪でもうつったのか? 調子が悪いならやめるか聞いても続けるとのことだったので続けた ただ、名前を呼ぶと少し反応がなんというか色っぽいような気がした 結局勝てなかったが、2人は風邪とか大丈夫なのだろうか? 和「調子が悪くても勝てない、なかなかすごい人達ですね」 咲「そういえばお姉ちゃんがこの人達はすごいって言ってたっけ」 まこ「しかし風邪をおしてまで京太郎と打ちたかったのか」 久「須賀くんが看病してくれるってなら大人しく寝てもいいけどね」 優希「よし!今度風邪引くじぇ!!のどちゃん、風邪ってどうすれば引けるんだじょ!?」 4人(あ、無理だな) 12月▽日 ちょっとした買い物のために街をふらついていたら風越の池田さんに会った 少し話すと行先が同じだったのでしばらく話しながら一緒に歩いた 俺は手作りのお菓子の材料を、池田さんは妹のおやつのためだった なので、あれがいい、これが美味しいと話していると、待ちきれなかったのか池田さんの妹たちが来た 妹って三つ子かよ……しかもどれもはしゃぎまわるような年頃じゃねーか 俺のことをしきりに「彼氏ー?」「お姉ちゃんの恋人ー?」「愛人ー?」とか言ってきた。最後のはちょっと待てと言いたかった 池田さんも慌てて違うと言っていたが、聞く様子がなかったので今日だけ彼氏ということで大人しくなってもらった その後は妹3人を池田さん1人じゃしんどそうなので家まで送って、ついでにおやつに簡単なクッキーを作ってきた 妹3人にも好評だったし、池田さんにも感謝された さすがに3人は騒がしかったけど、たまにはいいだろう ただ、妹に今だに誤解されたままだと池田さんからメールがきた。どうすりゃ嘘だって信じてもらえるか…… 優希「池田ー!!何やってるんだじぇ!!」 和「優希、さんを付けなさい。でも今はいいです」 咲「へぇ……あの時もっと……」 久「さて、電話電話っと」 まこ「おう、どこにか知らんがやってやれ」 緋奈「お姉ちゃーん、彼氏はどうしたんだしー」 奈沙「恋人連れてくるしー。クッキー美味しかったしー」 城奈「はやく愛人呼ぶしー。3番目でいいしー」 華菜「だから違うって言ってるし!!後、城奈はどこでそんなの覚えたか教えるし!!」 華菜「でも彼氏……彼氏かぁ……悪くはないし……」プルルルル 華菜「電話?はいもしもし?」 貴子『池田ァ!!お前他校の男子に迷惑かけてるって何やってんだァ!!?』 華菜「ひいぃぃぃっ!!なんでコーチがそんなこと知ってるし!?」 貴子『池田ァ!!ちょっと話せやコラァァァ!!!』 12月■日 久しぶりの日記だ。旅行のことを一気に書こうと思う まさか冬休みじゃなくて、平日の金曜の夜から出るなんて予想もしてなかったわ 一応2泊3日だが、初日はほぼ移動だった 2日目は色々なとこを見て回ったが、昼に食った海鮮丼のインパクトで吹っ飛んだ 俺が今まで食ってた海鮮はなんだったんだ…… 夜、時間ができた時に由暉子に連絡をしてみるとその時間でも会えるということで、会うことになった 久しぶりに会った由暉子のおもちは相変わらずすばらだった インハイで有名になったからという理由で眼鏡も掛けていた。これもこれで可愛らしかった 夜中に会っていいのか聞いたが、夜景が綺麗だというのでその言葉を信じて由暉子に付いていった 道中、久しぶりに会ったので色々話した 秋の大会のことや、インハイが終わってからのこと、話題は尽きなかったけど、夜景が見れる場所に着くと、お互いに自然に黙った 予想を遥かに上回る綺麗さだった 何も言えない、それくらい綺麗な夜景を見れた 改めて由暉子にお礼を言った それからかなり寒かったし、遅くなる前にホテルに帰った 3日目、昼過ぎには帰るので、両親と別行動を取り、由暉子とお土産屋を見て回ることにした 地元に住んでいるだけあって、美味しい物や綺麗な物、ネタに走った物(先輩が詳しいらしい)、色々見れて楽しかった 途中、雪に足を取られ、転んでしまった。由暉子を押し倒す形で 非常に申し訳なかった。けど今だに手に残るおもちの感触が!! でもその後ちっこい由暉子を思いっきり倒してしまったので謝り倒した ただ、「別にいいのに……」とか呟いているように聞こえたのはなんだったのだろう? 帰りの時間が近くなると、名残惜しくなった。たった3日じゃ短すぎる 由暉子もそうだったのか、少し残念そうな顔をしていたので、つい頭を撫でてしまった また来る、とかいつになるか分からないのに言ったし、女の子の髪を簡単に撫でるなとも言うのに、少し悪いと思ったが、 由暉子は気にしていなかったのか「……楽しみにしときますからね?」と言って笑ってくれた その後、通りがかった人に頼んで2人で写真を取ってもらった 後で由暉子に送ると約束して別れた 移動は大変だったけど、良かったな、北海道 今度はゆっくりと見て回りたいもんだ 久「お土産が美味しかったのはこの娘がいたからなのね」 まこ「くっ、あのお土産のことを考えると素直に責められん、マジでイカ美味かったし」 優希「でも胸まで押し当てて、写真まで一緒に撮ってるのは許せんじぇ!!」 咲「だよね!!あの背であの胸だもんね!!和ちゃんもだけど酷いよね!!」 和「サラッと私まで巻き込まないでください!!一緒に写真とか純粋に羨ましいんですから!!」 12月◎日 今日は部活もなく、放課後に思いのほか時間があったので少し遠くの町まで来てみた 普段行かないから少し新鮮だと思っていると、鶴賀の津山さんと偶然会った 津山さんはこの辺りにはよく来るらしいので少し案内してもらった おすすめというクレープ屋に連れて行ってもらい、公園でのんびり食べた クレープは美味かったし、公園も静かで少し寒いが落ち着けるいいところだった 放課後なのでこれくらいしか案内できないと、津山さんは少し申し訳なさそうだったが、俺としては充分すぎるくらいだ ふと見た先にコンビニがあったので、お礼にとプロ麻雀せんべいを買って渡した 津山さんはまた申し訳なさそうにしていたが、出てきたカードを見た途端、すごく驚いていた なんでも、せんべい数箱にひとつと言われるレアカードだったらしい 普段のクールな感じはどこへ行ったのか、いきなり抱き着いて「ありがとう、大好き!!」と叫んでいた 少しすると周りの暖かい視線に気づいたのかぱっと離れてしまった その後は赤くなりながらも「……ありがとう」と言っていた 後で調べたら諭吉が飛ぶレベルのカードだったが、女の子に抱き着かれて「大好き!」だ 充分だ まこ「やるのぅ、鶴賀の新部長」 久「公衆の面前でってのは流石に私でも無理ね」 優希「むむむ、羨ましいじぇ」 咲「優希ちゃん割と同じようなことやってたよね?」 和「ですね。ダーリンとか言って」 優希「アレは……その、あの頃はまだそんなじゃなかったし……こう、意識したら恥ずかしくて……」 和「分かります、ちょっとしたことが恥ずかしくて」 久「そうねー。私なんて今までの扱いが……あ、やば、ちょっと泣きそう」 まこ「落ち着かんかい。気持ちは分からんでもないが」 咲「私なんて何言っても反応が冗談で済まされるから……」 まこ「……大体京太郎のせいじゃな」 12月☆日 今日は染谷先輩も竹井先輩も来なかったので1年生4人だけだった しばらく打ってたけどやっぱ勝てねぇ。いつかの時以来トップは遠い みんな大分上達したと言ってくれるし、2位にはなることもあるからそれは分かるが、同じ1年なのに負けてばっかなのは悔しい 俺もカンして嶺上開花すればいいのか?と言ったら咲が嬉しそうにしてたが、和が普通の嶺上開花の確率を教えてくれた 0.28%ってなんだオイ。咲はしゅんとしてた 速攻か?と言ったら優希が嬉しそうにしてたが、咲が優希みたいにできるか聞いてきた そういやこいつがいるからほとんど起家になれねぇや。優希はちょっとしょんぼりしてた やっぱりデジタルで手堅くいくか?と言ったら和が嬉しそうにしてたが、優希が和の数学の点数を教えてくれた 平均点くらいは取れるけど学年トップは無理だな。和はそんな難しくないとか言ってた。できる人間だから言えるんだよ 結局は地道にやってくしかないのかなー そういいながら牌を切ったらトリプルロンされた ちょっと泣いた こんなとこで運使わなくていいわ 久「なんていうか……運は悪くないわよね」 まこ「ある意味、な」 咲「やっぱり京ちゃんもあそこでカンしとけば……」 優希「いやいや、東場でリードを広げて逃げ切りを……」 和「そんなやり方よりもやはり確実なデジタル打ちで……」 久「1年生3人、須賀くんを自分色に染めようとしてるのバレバレだから」 まこ「そのネタはわしがやるべきじゃと思っとったんじゃがなー」 12月★日 ハギヨシさんとの約束で龍門渕家まで行った しかしタイミングが悪かったのか、ハギヨシさんが居なかったので少し待つことになった 適当に待っていると、純さんから呼ばれた なんでも高い棚の上の荷物が必要らしい 肩車するから乗れとか男前なこと言ってたが、さすがに年上とはいえ女の子に肩車してもらう訳にはいかなかったので、俺が肩車した 純さんは重いかもとか言ってたが、そこまで重くはなかった そうやって荷物を取った時に、衣さんと一さんが来た 衣さんは俺が純さんを肩車しているのを見て、次は自分もと言ってきた すぐに肩車してあげた。めっちゃ軽かったんだけどこの人マジで高校2年生? 衣さんを肩車していると、透華さんと智紀さんも来た 何を思ったか、衣さんが次は智紀さんの番とか言い出し、智紀さんも構わないといった感じで、智紀さんを肩車した 流石にスカートではなかったが、上を見たらおもちが!!下から見えるおもちが!!ありがとうございました 降ろすと、次は透華さんを肩車することになっていた。目立ちそうだから練習したいらしい 肩車すると、身長は智紀さんとそんなに変わらないはずなのに、かなり軽かった しばし考えて上を向くと、答えは見えていた。いや、見えないものだけど おもちの差か……とか考えていると一さんに蹴られた マジシャンって心まで読めるのか? 最後に一さんを肩車した。スカートのままで いやおかしいって。本人はなんで?みたいな顔してたけどおかしいから 純さんも笑いを堪えてないで止めてほしかった でも一さんはめちゃくちゃ軽かった 後、スカートだから直で触れる足と太ももの感触が素晴らしかった ありがとうございました ハギヨシさんはその後タイミングを計ったように帰ってきた 和「肩車ですか。最後にやってもらったのいつでしたっけ」 優希「よし、京太郎にやってもらおう」 久「……ストッキングはありかしら」 まこ「また何を考えとるか……」 咲「あ、そういえばこの前やってもらったっけ」 4人「…………」ジーッ 咲「あ……えっと、アレですよ?ほら、家の高いとこの電球換えたくて…」 久「須賀くんに適当な理由つけて肩車してもらいましょうか。咲以外」 咲「酷い!?」 12月▲日 今日は怜さんとスカイプしながらネト麻した 顔が横向きだったのでおかしいと思っていると、今竜華さんに膝枕してもらっているところらしい マジで膝枕しながらやってたのか……羨ましいけしからん 竜華さんはさすがに少し恥ずかしそうにしていた しかしネト麻しながら膝枕の感触を実況するのは卑怯だ!! 太ももの柔らかさが気になるわ!! 下から見上げたおもちについて語った時はつい振り込んでしまったじゃないか!! あのおもちの下からの映像をよこせ!! 結局ネト麻は散々だった 最後にギリギリまで竜華さんのスカートを捲った映像を見せてくれたので許した 次はおもちを頼むとこっそりメールしておこう まこ「安定の反応じゃな」 優希「そんなにおっぱいがいいかー!!私も欲しいー!!」 久「そうねぇ……無くはないと思っていたけど……これを見たらねぇ……」 咲「人って不平等だなって心の底から思いました」 和「こういう内容の度に私の胸を見るのはやめてくれませんか?無論揉むのも」 久「ちっ、見るだけしか言わなかったら揉んだのに」 12月◆日 今日家に帰ったら由暉子から手紙が届いていた メールや電話もするが、こういうのも悪くない、らしい。まぁ確かに手紙で文通ってのも嫌いじゃない 最近あったこと、この前行った場所のこと、また会える日を楽しみにしていること、色々書いてあった 最後に、封筒に写真が入っていた 少し早いクリスマスプレゼント(ハート)って書いてあった 何が入っているのかと思ったら写真だった 普通の制服姿の由暉子、インハイで着ていた衣装でポーズを取っている由暉子 それとコスプレしている写真もいくつかあった スク水とネコミミで『にゃん♪』って書いてあったり どこかで見たような虎柄ビキニだったり、チアガールの恰好で応援していたり、色々入っていた どれも可愛かった。いいプレゼントをありがとう、由暉子 最後に有珠山のみんなの集合写真が入っていた 裏に色々メッセージが書かれていたものだった でも、浮気すんなよ!ってあったのはなんだったんだ? 今度俺も手紙を送ろう ついでに文化祭の時の執事服の写真でも送ってやるかな 和「有珠山の……なんて攻めてくるんでしょう……」 久「可愛い顔してやるわね……」 まこ「コスプレ写真とは……確実に衣装提供者がいるな」 優希「強敵だじぇ……こうなったら私も写真を京太郎に!!」 咲「わ、私も……なんか、今更って言われそうだけど……」 久「今度みんなでコスプレして須賀くんのドッキリしてみる?」 和「いいですね。可愛らしい衣装なら大歓迎です」 まこ「メイド服はまかしとけ」 爽「ん?ユキー、写真落としたよ」 由暉子「あ!それは…」 誓子「あ!これこの前言ってたイケメンの!!しかも執事服じゃん!!」 成香「わ、素敵な方ですね……」 揺杏「ほほう……ユキ、これに似合うメイド服とかお嬢様っぽい服でも作る?」 由暉子「是非お願いします!!」 12月24日 今日は麻雀部のみんなで俺の部屋に集まってクリスマスパーティーをした といっても鍋とケーキがメインだった 鍋は前々から話していたもので、最終的にはみんなで食材を持ち寄ってからやることになった 優希が食材と別にタコスを持ってきていたこと以外、おおむね普通の鍋だった ケーキはハギヨシさんの協力もあり、なかなかのものが作れた 評判も良かったし、今度改めてお礼をしよう 適当に食べた後、プレゼント交換をやった 俺は、染谷先輩が持ってきたメイド服だった……どうしろと? 咲は優希が持ってきたう○い棒(タコス味)1000円分だった。照さんと分けると言ってたな 和は竹井先輩が持ってきたサイン入り藤田プロの生写真だった……微妙な顔するなよ和 優希は咲が持ってきたブックカバーとしおりとおすすめの小説のセットだった。読めよ? 染谷先輩は和が持ってきた猫?かなんかのぬいぐるみだった。優希がいつもつけてる奴だ。メイド服に付けようとか言ってた 竹井先輩は俺が持ってきた手編みのマフラーだった。ちょうど新しいマフラーが欲しかったと喜んでくれてなによりだ 結構楽しかったし、来年もこういう感じで楽しくやれたらいいな あ、でも彼女と2人でのクリスマスもいいよな……当然おもちは大き目で 和「そういえばあの時の写真どこにしまいましたっけ?」 まこ「おま、一応プロじゃぞ?大事にせえよ……」 咲「アレちょっとずつ食べてるけどまだ全然減らないんだよね……」 優希「私ならすぐなくなるじぇ」 久「そうよねー、楽しかったわー。そしてマフラーといい手袋といい、須賀くんの手作りはあったかいわー」 まこ「この……ドヤ顔がむかつくな」 和「全くです。しかし彼女と2人でクリスマス……言ってくれれば……」 優希「よし、来年は私をプレゼントだじぇ!」 咲「ず、ずるい!!じゃあ私も!!」 久「もう2人っきりじゃないじゃない。そうね……来年はクリスマス前に攻めようかしら」 まこ「ふむ、ねらい目か」 和「先輩方まで……負けられませんね」 12月▼日 うっかり部室に忘れ物をしてしまったので休みの今日取りに行った 流石に日記を部室に置きっぱなしにはできないな 明日大掃除だって部長が言ってたから、ついつい気になるところを掃除してしまった 棚の掃除と中身の確認と消耗品の補充はやった 窓ふきは昨日終わらせたし、倉庫の片付けも先週道具を取りに行く時についでに整理までして使えそうになかったりいらないものを廃品回収に出した 床のワックスがけとベッドの掃除やシーツの洗濯もやったし、椅子の掃除とチェックと机の掃除もやった 綺麗にするのは嫌いじゃないから、ついつい熱が入ってやってしまった まぁ、明日すぐに終わらせられるしいいか そうだ、明日のために軽くつまめるものでも作って冷蔵庫に入れとくか 咲「あ、昨日の日付……」 久「ベッドや机までやってたのね……」 まこ「そーいや去年からギシギシいっとった椅子が普通に座り心地良くなっとるな……」 和「パソコンのキーボードも埃ひとつないですよ……」 優希「あ、冷蔵庫にタコス……」 5人「…………」 久「結局全部読んだけど……須賀くんがすごいってことを改めて知ったわね」 まこ「つーか途中から色々完璧すぎるぞ。しょっちゅう女の連絡先が増えるとこ以外」 和「一体何人の女の子の連絡先を知れば満足するのでしょうか」 優希「これからも増えるにタコス3つだじぇ」 咲「やめようよ、増えないに賭ける人いないって」 久「全く須賀くんは…」プルルルルル 久「あ、はいもしもし?」 京太郎『あ、竹井先輩?今大丈夫ですか?』 久「す、須賀くん!?どうしたの?」 京太郎『いやー、酷いですよ。龍門渕の人達、年末だからって旅行に行ってていないじゃないですかー』 久「あ、あー……そうだったわね」 まこ「とっさに出たことじゃからのぅ」 優希「バレるか?」 和「竹井先輩にそれはないでしょう。なんとか誤魔化しますよ」 咲「だね」 久「ご、ごめんなさいね。何かお詫びでも用意しておくから、帰ってきてくれる?」 京太郎『はい、ハギヨシさんがわざわざ送ってくれるってことで、もう少しで帰ってこれそうです』 久「分かったわ。それじゃあ、後でね」ピッ まこ「帰ってくるんか」 久「そうね……とりあえずこの日記は今のうちに戻しておきましょうか」 優希「異議なーし」 和「ちょっと悪い気もしますけど……」 咲「うーん……勝手に読んじゃったしなぁ……」 久「黙っとけばバレないわよ。お詫びに和がメイド服でお出迎えでもすればいいわ」 和「私!?」 まこ「おっとここに露出度高めのメイド服が」 和「準備万端ですか!?」 優希「これは私達も負けられないじぇ。染谷先輩、私の分も頼むじぇ!」 咲「じゃ、じゃあ私も……」 まこ「あいよ。つーかもういっそ全員メイドでお帰りなさいませってやるか?」 久「それいいわね。大掃除のお礼も兼ねて、みんなでご奉仕といきますか」 咲「じゃあ早く着替えないと……制服は、ここに置いとこ」 和「もう……あ、でもこれ可愛い」 優希「この服のどちゃんサイズだな。おっぱいが」 久「んー……少し大きいかしら?」 まこ「ふむ、ちょっと脱いでみ。わしの着てみるか?」 咲「えっと……私が着たのこれだっけ」 和「咲さんも優希も脱いでから服探さないでください……それは私のですって」 ガチャッ 京太郎「うーっす。須賀京太郎、ただいま戻りま…」 5人「……あ」全員下着姿 京太郎「…………ありがとうございまぐはぁっ!?」 咲「京ちゃんのバカー!!」 優希「へ、へんたーい!!」 和「ノックぐらいしてください!!」 まこ「着替え中じゃ!!」 久「い、いきなりは駄目よ!!」 12月Я日 大掃除中にいきなり竹井先輩に鶴賀に行けと言われた 別に構わないけど、後から龍門渕に行けとなったり、結局間違いだったりとちょっと酷かった でも、部室に戻ると全員が着替え中なのか下着姿だった はっきりと見て、ついついありがとうございますと言ってしまったが、言い終わる前に鞄とか投げつけられた 結局その後また軽い掃除をすることになったが、全員の下着姿が見れたんだ。問題ない いいもの見れたし、明日からも、来年も頑張ろう! とりあえず、おもちの大きい彼女が欲しい!! カンッ!!
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京太郎「熱出てるし、学校いけねぇし、和のおっぱい見れないし」 京太郎「嗚呼、しんどい」 京太郎「カワイコちゃんが看病しに来てくれないかなー」 京太郎「……暇つぶしに考えてみるか」 京太郎「……いや、逆に俺がカワイコちゃんの看病をしに行くって言うのも……」 咲「京ちゃん、風邪引いたんだって?」 京太郎「咲か……?」 咲「京ちゃんは風邪なんて引かないものだと思ってたよ」 京太郎「どういう意味だよ……」 咲「まぁまぁ、今日は私がつきっきりで看病してあげるからさ」 京太郎「……悪いな」 咲「大丈夫だって!私におまかせあれ」 京太郎「どうしよう……不安だ……」 咲「なにかいった?」 京太郎「別に」 咲「ふーん……」 和「お粥ができましたよ、須賀君」 京太郎「和が食べさせてくれたら嬉しいな」キリッ 和「もう、須賀君ったら♪」 キャッキャウフフ 咲(見舞いに来たのはいいけど……) 京太郎「でへへ……」 咲(なんで寝ながらにやけてるんだろ) ピンポーン 京太郎「ん……まさか部員の誰かが来てくれたのか…?」 京太郎「はーい…」 竜華「きたでー!」 京太郎「誰だ!?」 竜華「うちは清水谷竜華や。はじめまして」 京太郎「は、はあ…」 竜華「たまたま近くを通りかかったら、なんや情けない声が聞こえて来たから来てみたんや」 京太郎(喋り方からして関西だよな……たまたまって) 霞「破ァ!!」 京太郎「治った…!」 小蒔「……!」 …… 小蒔「はぁー!」 京太郎「……」 小蒔「はぁーっ!」 京太郎「……」 小蒔「治せません……」ウルウル 京太郎(かわいい) はやり「風邪引いちゃったの?」 京太郎「はやねぇ来てたんだ……」 はやり「昔から季節の変わり目には風邪をひいてるよね?」 京太郎「はやねぇと違ってデリケートなんだよ」 はやり「そんなことをいう子は看病してあげないぞ☆」 京太郎「え?」 はやり「おじさんもおばさんもいないからわざわざ看病しに来てあげたのになぁ……」 京太郎「そ、そうなの……?」 はやり「だけど口の悪い子の看病はしてあげたくないなぁ……」 京太郎「ご、ごめんなさい……」 はやり「じゃあ許してあげる☆」 はやり「熱は……うん、ちょっと高いね☆」ピト 京太郎「は、はやねぇ……?」/// はやり「昔から熱を測るときはこうしてたよね?」 京太郎(か、顔が近い……)/// はやり「なんだかすごい汗だね」 はやり「自分で着替えられる?なんだったら昔みたいに着替えさせてあげるけど……」 京太郎「そ、そこまではいいよ」/// はやり「だったらいいけど……」 はやり「じゃあ……」 京太郎「な、なんでベッドに入ってくるの……?」 はやり「昔はおねぇちゃんに抱きついて一緒に寝てたでしょ?」 京太郎「そ、そんな昔のこと……」/// はやり「今でも京くんは私のかわいい弟だもん☆」 京太郎「……ありがとう」 はやり「やっと素直になったね☆」 はやり「やっぱり京くんは素直な方がかわいいよ☆」 京太郎「………」/// カンッ
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咲「うーん…3ピン」タンッ 優希「あ、それロンだじぇ!12000」 咲「あー、やっぱ東場じゃ優希には勝てないなー」 優希「フッフッフ…3マだろうが東場じゃ私の独壇場だじぇ」 京太郎「おい優希、ちったぁ手加減してくれよ…俺も参加くらいさせてくれっての!」 優希「犬は南場から頑張るんだな!」 咲「うーん、3年になってもなかなか東場じゃ優希には勝てないよー、はい」チャリ 優希「これでも結構必死だったりするんだじぇ、東場とはいえさすがに咲ちゃん相手に気を抜いたら勝てないじぇ、ほい3000バック」チャリ 俺達は3年生になった。 1年の時、俺達は全国優勝はできずにその年の冬に和は転校していった。 そして、春には部長が卒業した。 部員が4人になった。 俺達は2年になった。麻雀部には誰も入部しなかった。 次の年、染谷先輩は少し心残りじゃったが、ぬしらと麻雀ができて楽しかったと言って卒業して行った。 部員が3人になった。 今年、俺達が3年になった。今年も麻雀部には誰も入部しなかった。 部員は3人のままだ。 インターハイは個人戦では出るかもしれないが、3人ともそこまで乗り気ではない。 毎日、授業が終わったら部室でダベりながら3マをする毎日だった。 咲「あ、もうこんな時間か」 時計は17時を少し回っていた。 京太郎「じゃ、今日はこのへんでお開きにしますか」 優希「そうだな、あ、帰りにタコスでも食べていくじぇ!」 京太郎「太るぞ、そのぽんぽこのお腹がもっとぽんぽこりんになるぞ」 優希「うっ、そ、そうだな…」タジタジ 咲「ふふっ、さっ、帰ろっか二人共」 二人「おー」 外 京太郎「いやー、最近随分日が長くなったなー」 咲「だね、そろそろ夏が来るしね」 優希「だじぇ、また、あの熱い夏がっ!来るっ!!!」 京太郎「あー、そういえば二人共今年は個人戦どうすんの?」 咲「うーん、優希ちゃんはどうする?」 優希「私はみんなに合わせるつもりだじぇ」 京太郎「なんだよその人任せ」 優希「うーん、まぁ、もうそこまで魅力を感じていないからなインハイには…」 咲「うん…私もぶっちゃけ…」 京太郎「じゃ、今年は清澄高校はインハイ不参加ということでオーケー?」 二人「オーケー」 京太郎「どうしようもない麻雀部員達だなおい」 優希「そうか?まぁ、私は今のままで十分楽しいからそれでいいんだじぇ」 咲「私もそんな感じかな」 京太郎「そうだな、俺もそうだわ」 咲「だめだねー、私達」 京太郎「だな、ハハハッ」 こんなダラっとした日常が俺は結構好きだった。 毎日授業が終わったらグダグダ麻雀して。 笑っていられる。 咲と優希は特別な存在だった。 こうして毎日三人並んで帰る。 何も知らない俺は幸せだった。 数日後 部室 ガチャ 京太郎「おー、まだ優希だけか」 優希「おうっ、咲ちゃん先生に呼ばれて遅くなるだって」 京太郎「へー、そうなのか、よいしょ」カバン置く 優希「なんか飲むか?」パタパタ 京太郎「あー、麦茶ある?」 優希「麦茶?」ガチャ 優希「あー、ちょうど二人分くらいあるな」ヨイショ コポコポ 優希「ほい」差し出す 京太郎「あんがと」受け取る 優希「おう」イスに座る 京太郎「ゴクゴク、ぷはっ、あー、麦茶がうまい季節になってきたな」 優希「だな」ゴクゴク 京太郎「んー?そいやお前、少しふとっ」 優希「それ以上言ったらコロス」 京太郎「その発言だけで十分だ…お前、少しは気を使えよー、一応女の子だろ?」 優希「…。京太郎は…痩せてる子の方が好きか?そんでおっぱいが大きくて…」 京太郎「え?あー、まぁ、胸はある方が好きっちゃ好きだし、あんま太ってるのも痩せてるのも…」 京太郎「まぁ、丁度いいのが好きって、お前何を言わせる?」 優希「ほほう、じゃあ、私はその基準で言ったら恋愛対象外ってことか?」 京太郎「は?お前はー、まぁ、うーん…」 優希「悩みやがるのか」 京太郎「あー、って何でそんなこと聞く?」 優希「ん?あー、今後の参考までにな、他の男の好みもきっとそんなんだろーなーって思って」 京太郎「あー、まぁ、それは人によるからなんとも言えないと思うぞ?」 優希「そうか」 京太郎「そーゆーお前はどーゆー男が好みなんだ?」 優希「私か?そうだなー、優しくて料理が上手くて気が使えて身長が高くて一緒にいて楽しい奴が好きだな」 京太郎「ほー、そんな男なかなかいないと思うぞ。お前も結構理想高いな」 優希「そうか?案外いるもんだぞ?」 京太郎「そうなのか」 優希「そういえば京太郎、咲ちゃんとは幼なじみなんだよな?」 京太郎「ん、まぁ、そうだな、腐れ縁って感じだと思うが」 優希「京太郎は…咲ちゃんの事がその…好きだったりするか?女の子として…」 京太郎「は?突然何言い出すんだよ」 優希「どうなんだ?」ジトッ 京太郎「おいおい、何でそんな睨むようにこっち見るんだよ?」 京太郎「あいつとはただの幼なじみってだけだっつーの、それ以上でもそれ以下でもないよ」 優希「そうか…」 京太郎「そうだよ…」 優希「…」ジッ 京太郎「…。なんだよ…」 優希「なんでもなーい」スクッ 京太郎「変な奴だな…」 優希「はいはい、私は変な女だじぇ」ゴソゴソ 優希「あー、麦茶もうないじぇ、京太郎、後で買っておいてくれ」 京太郎「へいへい、いつまたっても俺が雑用ですかい」 優希「あー、じゃあ私が一緒に買いに行ってやるじぇ、ついでにタコスの材料を買って…」 京太郎「お前…痩せる気無いんだなマジで」 優希「っ…。分かったじぇ…ダイエットしてみるじぇ…」 京太郎「お?ホントにできるのか?」ニヤニヤ 優希「やってやるじぇ!そんで、京太郎を見返してやるじぇ!」 京太郎「ハハッ、頑張れよ!応援してるぞ」 優希「…。おう」 ガチャ 咲「やっほー、どうしたの二人共?随分楽しそうな声が外まで聞こえてきてたけど?」 京太郎「お、実は優希がダイエット始めるらしいぜ」 優希「ちょ!おまえっっ!!!」 咲「え?ホント優希ちゃん!?」 京太郎「これで後戻りできなくなったな?」 優希「うぅっ…今に見てろと…」 咲「あはは、優希ちゃん、無理しちゃだめだからね?」 1学期末 ガチャ 京太郎「あれ?優希一人か?」 優希「おう、咲ちゃん委員会の会議だって」 京太郎「そうか、あー、喉乾いた。」 優希「麦茶しか無いぞ?」 京太郎「むしろ麦茶がいい」 優希「だよな、やっぱ夏は麦茶だじぇ、ホレ」 京太郎「サンキュー」ゴクゴク 京太郎「ぷはっ、あー、生き返る」 優希「それにしても、暑いなー」うちわで京太郎扇いでやる 京太郎「あー、涼しいー」 優希「男って夏は大変だよなー、ズボンだし」 京太郎「やっぱスカートって涼しいのか?」 優希「そうだな、靴下も全部脱げばそれなりにな」スカートパタパタ 優希「うー、私は暑さに弱いんだじぇ…」上着パタパタ 京太郎「…。あれ?お前…痩せた?」 優希「お?そこに気づいたか犬よ」 京太郎「ああ、ぽんぽこのお腹が引っ込んでた」 優希「お?エッチだな京太郎、私の素肌を見て発情したか?」 京太郎「そういうのいいから」 優希「どうだ?私はやればできる女なんだぞ」エッヘン 京太郎「おみそれしました」ヘヘー 優希「どうだ?魅力倍増か?」ホレホレー 京太郎「ちょ、お前、やめろよ!」 優希「胸は…まぁ、あれだがかわいいだろー、どうだー?ほれほれ」 京太郎「おまっ、変なポーズやめろ」 優希「ふっ、犬は今日も私の魅力に釘付けか、私も罪な女だ」 京太郎「おい、いい加減にっ…見えるから…」あっち向き 咲「…。何やってるの?」 京太郎「うおっ!咲っ!?」 咲「何してんの二人共…」ジトー 優希「おっ、咲ちゃん。実はだな、私は見事に痩せたのだ!だから京太郎に見せびらかしてたのだ!」 咲「え?そうなの?」 優希「おう、ほれ」お腹見せる 京太郎「おまっ」横見る 咲「あっ、ホントだ引っ込んでる」 優希「私は血の滲むような努力をしたんだ…」遠い目 咲「すごいなー優希ちゃんはー有言実行しちゃうんだもん」 優希「だろー?」 京太郎「だから今見直してたところだ」 咲「そうなんだー」 京太郎「よし、じゃあ今日は優希のダイエット成功祝いとして東南戦10回な」 優希「おい、それは祝ってるのか?私を疲れさせたいのか?」 咲「身軽になった優希ちゃんに勝つのは難しそうだなー」棒 京太郎「ロン!9600」 優希「うへー」 咲「ロン!7700」 優希「あべしっ!」 京太郎「うーん、やっぱ10回戦くらいになると優希も弱っちくなるな…」 優希「うへー、8回戦くらいから東場も厳しくなってしまうじぇ…咲ちゃんはともかく、京太郎にも勝てないとは…」 咲「てゆうか京ちゃんも強くなったよねー」 京太郎「そうか?」 優希「たしかにそうだな、私だけじゃなく咲ちゃんからも何回か上がってるしな」 京太郎「まぁ、いつもこのメンバーでやってるからな、なんとなくわかるんだ癖とか」 咲「え、私、癖とかあるの?」 京太郎「あー、いや、決定的にあるってわけじゃなくてなんとなくわかるっていうか」 咲「へー」 優希「犬だから鼻が効くのか?」 京太郎「お前の場合は単純に打牌がヌルくなるだけだ」 京太郎「そしてそんな俺たちの熱血麻雀奮闘記は……」 京太郎「これからだ!!」 カン